大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- [創作BL]くるくるまわる
- 日時: 2015/01/18 21:48
- 名前: 千千坊
はじめまして千千坊と申すものです
初心者です
短編集にしようかと・・・
BL、ML、エロです
いまいちどこまでやったらアウトかわからなくて悩んでおります←
ぱくっと17がもしかR15?かな・・・たぶん←
あところっと23がR18で。ぬるいですが
ぱくっと
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ころっと
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三月記
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- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.20 )
- 日時: 2014/04/29 12:08
- 名前: 千千坊
それからしばらくたって、何度か一緒に食事をした。会って何を話すかって言われてもほんとうに普通だった。健も俺も文系で大学の講義も実はかぶってるものが多く、出会う機会は多かった。そのうち俺は健の彼氏ではないかという噂が周りに立ち始める。こいつはカミングアウトしているゲイで、実は今までに何度か彼氏もいたことがある。俺の友達で最近彼女に振られた悠太(ゆうた)が俺に話しかけてきた。
「おい、涼!」
「おー悠太、久しぶりー」
「久しぶりーじゃねえよ、お前噂になってるぞ?」
「ああ、知ってるよ」
「んな!・・・まさか、本当なのか?」
「そんなわけないじゃん、友達だよ」
「だってあいつゲイなんだろ?・・・お前も、その・・・」
「違うよ、健はそうだけど俺は違う。別にゲイだからって友達になれないわけじゃないだろ?」
「そうかなー?俺たまにお前にある種の魅力を感じる・・・」
ん?こいつは突然何を言ってんだ?
「顔は中の上くらいで特別イケメンでもない、頭もスポーツもさしてできるわけでもなく、これと言って女にもてるポイントもない」
「・・・まあ反論はできないな」
「なんか・・・こう・・・」
「なんだよ?」
悠太はモテる。と言うか遊び人だ。見るといつも違う女の人と一緒にいる。人気軽音サークルのベーシスト。にしてはテンションが高すぎると思うが・・・じろじろと人のこと見やがって、
「これだ!」
そう言うなり俺の右の目元を指でつく。
「何をする」
「メガネと泣ぼくろ・・・が色気を醸し出している」
「お前はついに頭まで浸食されたのか?妹にくぎ刺しとくわ・・・」
「いや、お前の妹さんと美紀ががそう言ってたのは確かだけど、ほんとにそう思うよ?」
「だから影響されすぎだろうって、」
俺の妹の由香と悠太の妹の美紀は腐女子仲間であり、よく悠太の家に遊びに行く。この間悠太が彼女に振られてからしばらく傷心の悠太をからかっていたようで。
「いやーでも、健さんはハイスペックすぎだよな、高身長、細マッチョで理事長の息子、女子から絶大な人気を誇るが真性ゲイ。物憂げな表情がお前と話すときは満面の笑顔と来た」
今ではこのありさまだ。お前はどこを目指している、武道館ライブじゃなかったのか・・・
「俺と話してる時だけじゃないよ。他の人にも別に笑顔だと思うけど」
「それが、お前と話し始めるようになってからだってよ。なんか話しやすくなったって女子が」
そうなのか?ま、俺と健の間に特別な関係はない。
「まあ、とにかくその噂はでたらめだって」
「じゃ、お前やってないんだな?」
「やって・・・て!?そんな噂まで流れてるのか!?」
「ああ、健さんがどうとかより、お前が処女を奪われたとかいう噂の方が多いぞ、誘惑してるとか、すごい淫乱だとか」
「・・・お前ちょっとこっち来い」
人通りの多いところで話すな!てか、誰が、いつそんなことしたっていうんだ!・・・てか処女ってなんだ、俺は女か!?
「そんな、怒るなって!」
「怒るわ!ありもしない話聞かされて」
「じゃ、お前キスもまだ?」
「残念ながら」
「俺が先だったからな!小学校の時の薫ちゃん」
「覚えてるよ、幼馴染に先こされた俺の気持ちがわかるか!」
「はっ、とりあえずよかったわ、お前が手出されてなくて」
「出されるかって。てか誰が出すっていうんだよ、俺男だぞ?」
「んーたとえば俺とか?」
「な?」
・・・キスされた
「・・・え?」
「びっくりした?ま、こういう輩がいっぱいいるから気を付けろうよ涼、お前は狙われている!」
そう言いながら俺に指差してウインクを一つ。・・・この野郎・・・からかいやがって女泣かせ!
「・・・・・・おま!ふざけんな!俺で遊ぶな、遊び人!!」
「はははっ、またなー涼ー!」
そう言ってスキップをしながら去っていく悠太、あいつと話すとたいてい嵐が吹き荒れる・・・つまり疲れる。・・・からかうためにわざわざ舌入れやがってあのやろう。だから女と長続きしないんだろうが。最近は危ない輩とつるんでるって噂も聞くし・・・噂ならいいんだけど。
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.21 )
- 日時: 2014/09/02 18:08
- 名前: 千千坊
俺は悠太。正直言って最近焦っている。健さん・・・あの様子だと涼に何もしてないみたいだけど、いったいいつそうなるのかわかったもんじゃない。涼も別に友達だと思ってるんだろうけど・・・いったいいつそうなってもおかしくはない。なんて、そんなことよりもまず・・・・・・俺・・・や・・・やっ
「やっちまったぁぁぁああ!」
「うるさいぞーゆーたん!」
「ああぁあ!」
「ホントお前はどうしようもないな・・・」
俺がいるここはサークルの集合部屋、と俺が友達に言ってる秘密の隠れ家。まあちょっとした不良グループ?つってもやってることって言ったらその辺の高校生と大差ないけど。それよりも俺らは商売をしてる。その準備中。
「ゆうたん、これお願いねー」
「ゆうたんって呼ぶなよーうっせんだよー」
「荒れてるなー・・・お前一番の稼ぎ手なんだからよーかっこいい顔ぶちゃいくにすんな!」
「へーい」
「あ、ゆーた君?これお給料」
「さんくー丸先輩」
「お前こそ丸って呼ぶな」
「じゃ、おまる先輩?」
「っ!この!!」
「やめなって、丸藤、顔つぶすなー」
「だって、川口ー、こいつ生意気ー!」
川口先輩、俺はわぐっち先輩って呼んでる。世話好きで俺らみたいな端くれものまとめてるリーダーさん。そうだな、ちょっとお母さんみたい。
「丸藤よりはまとも」
「ひっでー川口!俺傷ついた」
「あっそ」
「ないてやる!!」
このバカっぽいのが、てかバカなのが丸ちゃん。丸藤先輩。みんなに藤って呼ぶようにって言ってるんだけど、呼ばれてるのを見たことはない。
あー奥の部屋行っちゃったよ、ホントに涙目だったし、あれでナンバーワン指名君ホントに女の子ってわかんない。
「てわけで、よろしくゆうたん」
「ちゃんと仲直りしてくださいよ。ワンツートップの二人なんですから」
「そらな、ダントツbPのしのちゃんがいなくなってから売上ちょいと落ちてるから・・・がんばるけどな」
「ホント商売っけまんまんだなあー」
「ま、武道館ライブのためだろ?」
「冗談でもやめてくださいよ、」
「あら、結構音楽マジなんだな、悪い」
「いえ、まあ女の子鳴かせてきますよー」
「おー俺らも丸藤慰めてからあとで行くわ・・・悠太、切りいいとこでやめにしてもいいからな」
「・・・困るでしょう?」
「だいじょうぶ。それよりもお前は夢を追えよ。ここは夢を見させる場所なんだから、ここで夢をつぶされるのは俺が嫌だ」
「先輩・・・俺、先輩かっこいいなって思います」
「はは、バカいえbPだぞ」
「あれ、わぐっち先輩つーですよね?」
「うっせ、かっこつけさせろよ」
「ははは、いってきまーす」
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.23 )
- 日時: 2014/09/02 18:17
- 名前: 千千坊
そんで俺が向かうのは大学でひた隠しにされてるなんちゃってホストクラブ。先生にもそこそこ人気なので半ば黙認されてる。わぐっち先輩が言った通りここは女の子に夢を見させるところ。お酒はないけど、うんまあ人気なんじゃないかなー
「あーゆーたん!」
「おひさし、姫たちー」
「あはは、今日も軽いねー」
「ま、お堅いのはわぐっちのキャラだからね、こんな俺じゃいや?」
「ううん。あたしはこれくらいがちょうどいい」
「これくらいってヒドイなー捨てないで」
「捨てない捨てない」
「ゆーたん犬みたいー」
「わんっ」
「きゃ、」
「・・・オオカミかもよ?」
「きゃー!!」
虚しくならないかって?これがけっこう楽しいんだよね、ほら向こうの丸先輩なんか、女の子たちに囲まれて慰めてもらってるし、
「川口先輩!あまり丸くんをいじめないで!!」
「そうだよ、丸ちゃんこんなに泣いちゃって」
「すいません、この店のことを考えるとつい熱くなってしまって・・・姫たちの王子を傷つけた罰をお許しください・・・」
わぐっちなんか誰・・・?って感じだし、
「や、そんな・・・別に」
「川口・・・」
「丸藤、悪かった」
「いや、俺の方こそ熱くなって勢いで・・・」
「それだけ店のこと考えてくれてるってことだろ?」
「川口!俺、ここの店もここに来てくれるお姫様たちも、ここで働くみんなも大好き!!」
「まったく浮気性だな」
「きゃー!!!!」
みたいなそんなやりとり。えっと全部演技であとで丸先輩をわぐっち先輩がなだめるんだろうけど。丸ちゃんもここまでできるんだから相当だよなー、息ピッタリ。
「ねー?ゆーたんも・・・その・・・」
「俺?」
「・・・男の子が好きだったりするの?」
なんか今聞かれるのは苦しいんだけど・・・
「姫はどっちだと思う?」
「あはは、悠太女好きじゃん!」
「そうだよ、なに聞いてんの美咲ー」
「そうだよね!」
「そうそう・・・俺には姫たちだけだよ」
あー俺なんで涼に・・・キスしちゃったんだろう。失敗したな・・・絶対手出さないって決めてたのに・・・
「・・・失恋でもした?ゆーたん」
「今日どうしたの美咲?」
「うーん、なんかゆーたん今日、犬臭が半端ない」
「ま、確かに」
「もしかして悠太、丸先輩に恋してるとか?」
「ありえるありえる」
「マジうける、絶対ないってー」
「だって」
ていう会話をトイレで耳にしてしまった。俺どんな悲惨な顔してんだ・・・ショックだ・・・
「あの、わ・・・川口先輩」
「わ、悠太君だ」
「ちょっと怖いよね」
「姫たち、ちょっと席を外すね」
「はーい」
「川口君気をつけてね」
「はは、今生の別れじゃないんだから、気をつけていってきます」
「いってらっしゃーい」
そんな相変わらずなわぐっちとちょっとスタッフルームへ
「・・・わぐっち」
「どうしたゆーたん?なんか嫌なことでもあったか?」
「・・・その」
「さっき俺が言ったこと気にしてるのか?辞めたいならやめても」
「違くて。・・・ここはまだしばらく続けたいなっておもうよ?先輩たちも他のキャストもいい人ばっかだし、姫たちも可愛いし・・・」
「そうか。ならどうしたんだ?ここ来た時からなんか今日ずっと変だぞ、ゆーたん」
「俺ずっと変?犬臭する?」
「はっ、なんだよ犬臭って、たしかに落ち込んでるように見えるけど・・・?」
「俺さ・・・」
あれ、ちょっとまって先輩ってゲイに耐性あるのかな、冗談だったらいくらでも平気なんだろうけど丸先輩とのやり取り見てれば・・・でもこれマジに相談して大丈夫か・・・?先輩なら苦手でもちゃんと返してくれるだけの器はあるだろうけどそれも・・・どうなんだ
「あ・・・その、」
「ん?」
「えっと・・・その俺・・・」
「お前がそんななるのって初めてだな、かわいい」
「っ?」
今先輩なんて言った?
「キスしていいか?」
「・・・先輩俺をからかってます?冗談なら・・・んっ」
「本気だけど」
すぐ唇を離してからイケメンな顔がアップになる。先輩のキス顔かっこいい。なんて間抜けなことを考えてるうちに口の中を侵されていく。
「ぅ・・・んっ、はあ・・・」
「キスうまいなゆーたん、流石やりちんだな」
「・・・なんで」
「上あご弱いのかわいい」
「んんっ、ふっ・・・は、せんぱ、」
なんで俺こんなわぐっち先輩とキスしてんの?
「お前、大丈夫か?」
「じゃないっす・・・先輩触ってるって、収まんないって・・・どうすんのこれ・・・」
「だから、触ってるんだろ」
「意味わかんね、てか姫たち待ってる・・・」
「じゃ、早くいかせてやる」
「っ、そういう意味じゃない!・・・っあ」
「いきそう?」
「・・・はぁ、汚れる・・・って」
「じゃ、」
ぱくっと俺のはあったかいところに包まれる。そうかと思えばすぐさま吸われて・・・ていうか先輩うますぎるでしょ、ああ、もうダメ・・・
「っ・・・もう、イク・・・!」
やっちまった・・・
本日二度目の
口からせーえきを出す先輩がエロくて、頭が混乱してる・・・
「悠太。お前部屋戻ってろ、その顔で戻るな」
「先輩・・・あの、」
「あとで話聞いてやるから、今日店早く閉めるから帰るなよー」
もうすでにいつものわぐっち先輩だ。なんだろうこのひと。多分戻ったらいつもみたいに、待たせて悪かったね姫たちとかいうんだろう・・・
俺・・・混乱しすぎてドキドキしすぎて、やべーよ・・・
「川口・・・先輩・・・」
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.24 )
- 日時: 2014/09/20 17:53
- 名前: 千千坊
川口先輩を待っていると丸先輩が俺を見に来た。
「あーゆーた君?」
「丸先輩・・・」
「川口見なかった?」
「・・・俺も待ってます」
「そっか。俺先帰るわー、川口に言っといてー」
「あ、はい」
丸先輩はいつもの通りに花でも咲きそうな笑顔で言った。
「ま、精々楽しめ青春だ!」
「・・・」
俺の反応も見ずに、言うだけ言って帰っていった。丸先輩は留年してる。川口先輩の一個上。川口先輩は俺の一個上。
「丸先輩来たってことは店閉めたんだ・・・」
何となく呟く。ホントに早いし・・・あの人はいったい何のつもりなんだ・・・?てかこういう時っていったいどうしたらいいんだろう。妹たちのBL本にのってなかったし。ドキドキして待つ側って・・・まあイコール受け側ってもっと涼みたいに、丸先輩みたいにかわいい系がするもんじゃないのかな
・・・やべ、俺ドキドキしてるんだ、なんだろうちょっとウケる。女の子ってこんな感じなんかな、あの人私に気があるのかしら・・・みたいな?・・・ってか男女でいきなりあんなことするってそんな図ないか。どんな奴だそれ、怖いぞビッチか・・・あれ、わぐっち先輩・・・ひょっとして怖い人だったり・・・てか俺先輩のことなんも知らないじゃん。
「・・・わぐっち先輩」
「なんだ?」
後ろから突然声を掛けられ俺は座ってた手すりから落ちそうになった。
「びびったー」
「悪い悪い」
「・・・えっと」
「とりあえず俺ん家来るか?」
お・・・お誘い!?やべ、妹たちのびーえる本しか思い出せない。何て言ったらいいんだ?
「あ・・・っとその」
「近いから、」
歩き出してしまう先輩のあとをついていくしかありませんでした。にしてもわぐっち先輩どうしてあんなになれていたのか・・・やっぱりビッチ・・・とか?
「ここ、俺一人暮らしだから」
「お・・・おじゃましまーす・・・」
「そこ座っててーコーヒーでいい?」
「あ、なんでもいいです」
「・・・ブラックでいい?」
「・・・なんすか、飲めますよ?」
「はは、俺飲めない」
「まじすかっ!?」
「・・・そんな驚かなくても、ちょっと傷ついた」
「・・・いや意外だなって」
「はは、お砂糖とミルクがないとだめ」
「そうなんだ、かわいい」
「かわいいとかいうな!」
先輩の部屋はきれいで、物が全然ない。イメージピッタリの部屋で飲むコーヒーは苦くて、でも先輩のコーヒーは甘くてまろやかなのかと思うと面白かった。
それから近くのラーメン屋行って、先輩がそこの常連さんだと知っておすすめの辛いラーメンを奢ってもらった。俺は好きだけど先輩は苦手らしい。先輩は塩味。少し遠いコンビニにわざわざ酔って酒を買って宅のみ、今ここ。
「・・・お前あのとき俺に何言おうとしてたんだ?」
「・・・本題来ましたね」
俺はまず勇気を振り絞って質問をする。
「先輩って男も」
「あーうん」
「あーって、彼女とかいないんすか?」
「女の子も好きだけど付き合えないかな」
「そーなんすか・・・」
「ゆうたんとおんなじ」
え、
「ゆうたん、丸藤が好きなんだろ?」
違う!
「・・・なんでみんなそんな」
「いつも店でのあの寸劇見てらんない・・・とか」
「今日女の子にも言われたんすよ、違いますから!丸藤先輩のこと、確かに嫌いじゃないですけどそういう好きは全くないですよ?」
「そうなのか?切なげな顔するから・・・」
「やっぱ俺そんな犬臭い?」
「はは、うんそうだな」
「ひでー・・・」
「で?言いたかったことは?」
「・・・俺好きな子がいるんです、までは先輩の読み通りです」
「で、そいつが男で・・・ノンケってことか?」
「そうです」
「・・・わかった、手でも出しちゃったのか?」
「・・・そうです」
なんで先輩分かるんだよ・・・!
「どこまで?」
「な!キスまでですよ!!」
「あー深い方か」
「・・・うぅ」
「でも嫌われたわけじゃないんだろ?だったら店とか来れないもんなお前の性格じゃ・・・」
「まあ、そうですね。からかわれただけだとしか思ってないみたいだった」
「なるほど、それもまた虚しいってやつだな」
なんか悲しくなってきた・・・
「悠太、元気出せとは言わないが、なにも関係壊れたわけじゃない、そんなに落ち込むな」
「だってわぐっち先輩・・・小っちゃい時からずっと好きでなんで今手出しちゃうかな・・・」
「・・・幼馴染って言ってたかわいい子か?」
「・・・目つけてたんですか?」
「ははは、違うよ。悠太に目つけてたから目に入っただけ、涼くんだっけ?」
「そうっす、小学からの腐れ縁ですよ・・・って」
あれ今、俺に目つけてたって言ってなかったか?
「なんだ?」
「いえ、なんでもないっす・・・先輩に相談しようと思って、うまくしゃべれなくなった感じです」
「なるほど」
先輩はそう言うとキッチンに戻って俺にアイスをくれた。バニラ味。ちなみに先輩はイチゴ味。
「丸先輩・・・とわぐっち先輩って」
「あーそれ聞いちゃう?」
「聞かない方がいいなら」
「ううん、丸藤はねいいやつなんだ。ホントに純粋で。芯がしっかりしてるやつ。俺はいい友達をやってる」
「そっすか、」
「変に勘ぐるなよ?俺のタイプはあんな抜け目ない奴じゃない」
「抜け目ないって・・・丸先輩すか?」
「あいつの本性知ったら女の子たち手出せないよ、ホントにバカで。そのくせ隙がない、弱みを見せない奴なのよ?扱いずらいと思う」
「いっつも泣いてるのに?」
「そう、いっつも泣いてるのに。俺じゃないよ、ああいうやつのそばにいるのは」
「・・・正直よくわかんないです」
「丸藤はとくにな」
「先輩は丸藤先輩のこと好きだったんですか?・・・恋愛対象というか・・・」
「ううん。きれいな奴だとは思うけど、セックスしたいとは思わない。なんだろう・・・手のかかる兄貴みたいな。それこそ腐れ縁」
俺とは違うタイプの腐れ縁・・・・・・てか先輩ちょうど直球。流石。そういう遊びとかしてるのかな・・・とか聞きたいけど聞けない・・・俺も女の子は泣かせてきてるけど・・・
「そうなんすね、」
「そう。俺悠太とかすごいタイプ」
「・・・せ、」
い・・・いきなりチューされた。よく考えたら俺逃げ場なくね?
「先輩、ちょっと、待って?」
「何?」
「わぐっち先輩ってこういうの慣れてんの?」
「・・・どうおもう?」
「・・・ん、ちょっと、」
「言ってみてよゆうたん」
「・・・慣れてると思う。遊んでんのかな、とかそんなことをいろいろ考えちゃって・・・ます」
「慣れてるよ、お金もらってやったりしてた。今はお店があるからそんなにやってないけど」
「・・・ちょっとはしてんの?」
ちゅ
「してるよ?欲求不満のとき」
先輩の綺麗な顔が、俺のほっぺたにくっつく。なんかゲスイおっさんがこの顔にキスをしてる図を想像して寒気がしてしまった。さっきの唇の感触を知ってるやつが他にもいて、べろがからまったりして・・・うわーなんでこんなに気持ち悪いんだろう
「川口先輩、キス」
「ん・・・なに、乗ってきたの?」
「いや・・・」
「嫉妬?」
「うーん・・・消毒?」
「ふははっ、ほんっとゆーたん面白いわ、いい人」
先輩の笑顔に、俺よりちょっと小さい体を寄せる。