大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- [創作BL]くるくるまわる
- 日時: 2015/01/18 21:48
- 名前: 千千坊
はじめまして千千坊と申すものです
初心者です
短編集にしようかと・・・
BL、ML、エロです
いまいちどこまでやったらアウトかわからなくて悩んでおります←
ぱくっと17がもしかR15?かな・・・たぶん←
あところっと23がR18で。ぬるいですが
ぱくっと
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ころっと
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三月記
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- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.16 )
- 日時: 2014/02/02 16:02
- 名前: 千千坊
ん・・・んぅ
っ頭くらくらする・・・
「・・・大智」
「っは・・・長えって・・・」
ちょっと気まずい。って、もとはと言えば俺が初にキスしたんだけど・・・こんなことになるなんて思わねえってふつう・・・
「・・・・・・俺ん家来ねえ?」
そして、こいつは、俺を好きだっていう。しかもずっと前から。
じゃなんで言わなかったんだよ。
「・・・おお行く」
「んなおま、わかってんのか?」
「来てほしくないなら」
「いやいやいや来てほしい!」
「じゃーとっとと車行くぞ!」
彰はいつもこうだ、誰にでも優しくて一歩必ず引く。俺はいつもそんな彰に助けられてきた。げーげーに酔っぱらっても。仕事で失敗した時も、部活で負けた時とか、うわ俺かなり迷惑・・・今日だって・・・今までずっと散々振り回してきた。
「お前っていつから俺のこと好きなんだ?」
車に入って俺が助手席。乗りながら彰に聞いた。
「小学の六年の時だったか・・・」
「そんな前!?」
「あれはたしか・・・修学旅行の布団の中」
「おう」
「好きな子の話してて、お前は当時さくらちゃんが好きでなー」
「あー髪の長い」
「そー、お前髪長い子好きな」
「まー」
「さくらちゃんのことが好きだって初めて言った時のお前の顔。にドキドキしたっていう」
「顔?」
「お前、真っ赤になるんだよ。そんで苦しそうでな・・・その、なんて言うかすごく・・・」
小学生でかよ!?
「んで・・・今までずっと?・・・てかお前彼女いなかったっけ?つか童貞じゃないよな」
「おうともよ」
「え、もしかして彼氏・・・」
「ちょっと待て!俺はゲイじゃない!」
「だって」
「好きになった大智がたまたま男で、俺もたまたま男だっただけだ!」
うおう、声がでかい・・・と彰も思ったのか急に声が小さくなってぼそぼそと話し始める。
「中学時代はそりゃあ悩んだ、なんで俺、男なんだろうって・・・当時暗かっただろ?落ち込んでると大智が来るじゃん。かえって逆効果で途中、お前の告白目の当たりにして諦めかけて自棄起こして彼女作った。髪の長い子。んで結局だめで・・・ていう」
そうだったんだな・・・今さっきまでずっと思いを隠してたんだ。・・・俺は一か月で言い放ったけど、でも一か月悩んだ
「俺のどこが好きなんだよ」
「この、クラスの人気者め。お前がいなかったら根暗人生歩んでたんだろうよ、俺は」
「バンド始めて、お前もすげー人気者だったじゃんかよー」
「バンド始めたのもお前のおかげじゃんか。それにボーカル様が何言ってんだか」
「じゃ、お前歌えよ」
「大智の歌聴くの好きだからいいや、お前の歌、特等席で聴ける」
んな・・・
「お前はよくそんな恥ずかしい台詞を・・・」
「作詞作曲誰がしてると思ってるんだ」
「へーへー作曲家様」
「・・・なー俺の曲好き?」
「・・・気に入ってる」
「・・・好き?」
言えねえ。好きだけどなんか言えねえ・・・
「大智、俺のこと好きって言って」
赤信号め、空気読みやがって、彰がこっちを向くので俺は窓から見えるカップルに顔を向けた。
「なんだってまた言わなきゃいけないんだよ!」
「何度でも聞きたいよ」
微笑む顔と声、この野郎・・・
「言わなくても・・・わかるだろうが・・・・・!」
「うわー大智ツンデ
「言うなわかってんだよチクショー!」
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.17 )
- 日時: 2014/02/02 16:06
- 名前: 千千坊
「ついた」
「やっぱお前んちいいなー」
「あ、暖房入れる」
この部屋は落ち着く。よく酔いつぶれて泊まるからベッドのほかに布団もある。
「でもくるの久しぶりー」
そういいながらベッドにダイブした。殴られる覚悟で告白したら、ずっと好きでしたってなんだそりゃ、あんなに悩んでたのがお互いバカらしいわ。
「・・・大智」
という声が聞こえたか聞こえないかで、背中に彰がのしかかる。
ぺろっ
「うひゃっ!?何し
耳をなめられて驚いて振り返れば肩をグイッと押されマウントをとられる。俺を見下ろす彰の顔が、いつもと違う。
「ごめん・・・」
「あき
この顔。前に珍しく酔った彰がこんな顔して俺を見た。まるで別人。そしてこいつは俺の指を食った。なめやがった。よく笑う彰が全然笑わなくて、少し怖かった。でも次の日全然覚えてないし・・・そっから・・・気にするなってほうが無理だろうが。
キスしながらボタンを外された。シャツがしわになる!
「ごめん、アイロン掛けるから」
「そういう問題じゃ・・・てか、お前もう・・・」
固いのが当たる。おお押し付けんなって・・・んでこのキス。なんて言うんだ、こう食われそうな・・・ああ噛みつくようなってやつ?
「さっきから謝ってるけど、ごめん。とまんね・・・ずっとこうしたかった・・・」
「んっ・・・」
そんな恥ずかしい台詞をよく言えるんもんだ。そんでそれにドキッと来てるんだから俺も俺だ。こいつに振りまわされてるのがなんだか嫌でキスに応じる。そのうち彰の手が胸に伸びる。
「っおい、そんなとこ別に・・・っう」
・・・まじでか・・・俺って感じるの!?
いやいや、落ち着け
こんな状況だから・・・彰がいつもと違うせい!絶対そうだ・・・
「大智、性感帯なんだな・・・はっ想像よりエロいって、」
「んだよ想像って・・・てか、感じてねぇ!っん」
「身体ビクビクってなってっけど、んな所まで意地張るなって、」
「あ・・・噛むなって・・・っ吸うな!!んう・・・」
力抜ける・・・くそ・・・なんか悔しい、いつもの立場が逆転してる、俺がこいつにいいように振り回されるなんて・・・
悔しい・・・
目に留まったのは彰のズボン。
「彰・・・触ってもいい?」
うわあ聞かなきゃよかった。かえって言葉にすっと恥ずかしい
「え・・・?お・・・おま、待っ
もう知らん待たん。なんかごちゃごちゃ言ってるけど聞かん。
俺だって恥ずかしいんだ
カチャカチャ
ベルトを外してストライプのトランクス。くっそ、俺よりでけえ。取り出すとごちゃごちゃ言ってた声が止まった。
はずくて、顔も上げずに何も言わずにその手を上下に動かすと吐息とともに苦しそうな声が聞こえた。
「・・・だいちゃん、まじやべーって」
何を思ったか俺はそいつをくわえる。
「だいちゃん!!!?・・・だ・・・め!さすがにそれはさせられん・・・って、ば・・・」
「ほお?ひもひい?」
「くうう・・・しゃべるのやめなさい!口・・・離して・・・」
俺すげえ。そして嫌じゃないってことに驚く。どうやら俺はそうとうこいつが好きらしい。
「気持ちよかった?」
「すごく・・・てかどうしてくれる?寸止めって・・・」
「は、これで俺がお前を好きだってしっかりわかっただろ?彰」
「わかった・・・大智にもする。俺がどれだけお前が好きか・・・わかるくらいに」
目がとろんとなってる彰が俺のズボンに手をかける。って待って待ってっ、なんか脱がされるのってたまらんく・・・
「自分で脱ぐ!」
「じぶんでって・・・じゃ一人でしてるとこ見せ
「調子にのんなっ」
親友の正体は変態だった!
「あいたっ・・・この」
ずるずるとズボンが引かれ俺のもつかまれる。彰のと重ねられ手が動いていく。
「ほら大智も」
グイッと手を引かれて・・・俺もお互い固くなったそれを握って・・・って、俺の上に乗るな!腰まで動かして・・・男とのやり方を知ってる俺は、ナニが入る想像までしてしまった。それに、人に触られるのは久しぶり・・・だし・・・ああもう、なんだこれ・・・
「あっ・・・」
「大ちゃんえっろ・・・やべぇっ」
「・・・っ、はぁはぁ、んぅ・・ンっ!」
今、キスすんなっ・・・
「はあぁっ」
「大智、今すっごい顔してる」
「うっせっ・・・・・・はやく・・・」
もう・・・いきたい・・・って
「っは、きもちい?」
「いいっ・・・ンっ」
「俺も、いっしょに・・・」
またそんな・・・あっちゃんのバカ野郎・・・
「ったりめーだ・・・あっ」
「・・・っ大智」
ちゅ
「んっ!ンっ・・・っ!!」
はっ・・・
キスをしながらイかされるとは思わなかった・・・
「・・・大智、俺のこと好き?」
「・・・女みたいに聞くんじゃねーよ。何度も言うかよ・・・」
「じゃ男だから、体に聞けばいい?」
「っへんたい!お前なんか好きなんかじゃねー!」
「そう?すっごいかわいかったなー大ちゃん、体は素直」
「まさかお前体が目当てか!?」
「身体も含めてツンデレなところも好きだよもちろん!次は最後まで残さずおいしくいただきます・・・なんちゃって!」
くそう・・・こいつ完全に吹っ切れたな・・・さっきまであんなに悩んでたのに・・・
親友だから関係を壊したくなくて、俺だって一か月かなり悩んで、でもその枠を勇気振り絞って飛び越えたのはこの俺だっての!
「俺が・・・」
「何?」
「俺がお前を食ってやる!」
「・・・!?」
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.18 )
- 日時: 2014/02/22 16:34
- 名前: 千千坊
さらによく見ると俺が通ってる大学のキーホルダーをつけている。いや名前が彫ってあるだけでそんなキーホルダーあるの初めて知ったぞ、俺。
「もしかして健って、凪大?」
「もしかしてって、涼さんも凪大なんですか!?」
「・・・うん」
「うわあ、ここまで小説とかぶるとちょっと気持ち悪くなってきますね」
うわあ、思ってたけどはっきり言っちゃったよ。
「今まで何で会わなかったんだろ?たしか主人公はチャリ通で、ヒロインは」
「電車ですね」
「てかまあ大学じゃ誰が通ってるとか顔なんて覚えねえし・・・ちなみに健は何通?」
「俺、車で送ってもらってて・・・あ、涼さんって呼んでいいですか?」
「さっき呼んでた、呼び捨てでいいし、敬語でいいのに」
「すいません、涼・・・さんは何通?」
「俺は電車」
さすがに全部かぶったりはしないか、ってそりゃそうか、別に主人公とかヒロイン金持ちのぼっちゃんとかじゃなかったし。
「でも涼さんなんで俺が凪大だと思ったんですか?」
「それ」
「ああ!・・・俺の親父、凪大の理事長なんです。それでもらったやつ」
「理事長・・・!だからあんまみんなと馴染めないんじゃ」
「そうですね・・・」
「なんか、ごめん」
「謝らないでください、その通りですし・・・それに」
イケメンスマイルが炸裂した。
「俺、こんな物語みたいな出会い初めてです。涼さんと友達になれて本当によかった」
なんだろう。ムズガユイ・・・背景にキラキラが見える・・・
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.19 )
- 日時: 2014/03/30 16:37
- 名前: 千千坊
がしかしその後の彼の一言で俺は背景にバラが見えた。
「おれ、ゲイなんです」
「そんな笑顔でさわやかに!?」
「もうだいぶふっきれてるので。だから男友達も少なくて、女の子なんかも元から苦手で・・・」
「あれさっき元カノって」
「好きにさせてみせるって子がいたんです。俺もなんとかしたくてお試しで。気持ち悪くなったりはしないんですけどやっぱり長続きしなくて、です」
ちょっとまて、そしてなんで突然あの流れで告白したんだ?
「どうして急に・・・」
「それはもちろん・・・」
なぜか切なげな表情を浮かべて、この間・・・え、なにもしかして、本当にそういう・・・運命を感じたとか、そういう・・・
「・・・も、もちろん?」
「はははっ冗談ですよ!身構えないでください。友達になる人に隠したくなくて、それだけです」
「ああ、そう」
「きもちわるいでしょ?親父にばれたら俺殺されるんじゃないかな」
「そんな・・・ことは」
「いいんですよ、正直に話してくれれば。さっきからずっと思ってたんでしょ?」
「気持ち悪いって?別にそうは思ってない。ただあまりにも小説に似てるから、BLにありそうだなってぐらい」
「結構正直に話してくれますね・・・BLっぽいって思ってたんですか?」
「俺の妹が好きなんだよ、腐女子なんだ」
「そうだったんですね・・・じゃ俺も正直に話します・・・正直に言ってドキドキしてました。ごめんなさい。・・・ほんと、なんで男女だといいのに、男同士だとこうも変なんですかね・・・って当たり前ですけど」
そう自嘲する健に俺は思わず言っていた。
「その人それぞれだろ?好きって気持ちに変わりはないんだから」
「涼さん・・・」
俺を見て驚いたような顔を見せて彼は笑った。
「ホントに優しい人ですね涼さんは」
「そうか?ま、友達だしな」
「友達・・・」
「そうなんだろ?さっき言ってた」
「・・・気持ち悪くないんですか?ゲイの友達って」
「うん」
そんな毛嫌いするほど苦手でもない。笑顔がすごいだけに苦笑いは嫌いだ。見ていて苦しくなる。
「ありがと・・・ございます」
「泣いてる?」
「泣いてないですよ!」
「ははっ、泣いてもいいよ、慰めるし」
「・・・いい人すぎですよ!そのうち騙されますよ?」
「大丈夫だって。あそういや、ラインやってる?」
「うわあ・・・や、やります!」
驚きとと喜びの表現、そんな顔と声で・・・
「え、なにどうした?」
「や、なんか友達っぽいなと・・・!」
「・・・おう、飯食う?」
「手作りの肉じゃがを!?」
「お・・・おう、俺ん家来てさ、狭いけど」
「行きま・・・いや、やめときます」
「?なん
はっ・・・!もしかしたら、お誘いととられる言葉だったか!?そんなつもりは全くなかった、って断られたのか、俺。
「この次にとっておきます。友達プラン」
「ぶはっ、なんだそれ。ホント健って予想の斜め上を行くな」
「予想?何を予想してたんですか?さっきもBL展開を予想してましたけど・・・?」
腹黒そうな笑顔。
「いや?狭いのが嫌・・・とか、だったのかな、とか?ま、そんなことを・・・決してそういうこと考えてたわけじゃない!」
「涼さん嘘つくの苦手ですね?」
「そんなことない」
「はは、とりあえず今日帰ったらやりましょう、ライン」
「ああ、じゃ、せっかくだし作った肉じゃがを送るよ。意味ないけど」
「あ、はい・・・!」
と思ったら今度は犬みたいに喜ぶし・・・ホント今まで会ったことないタイプの人だ。
「じゃ、また、あ明日講義ある?」
「あ、えっと2時限からです」
「俺、休みなんだ」
「じゃーまた今度ですね」
「うん、また今度」
「気を付けてーあ、今度は財布落とさないように」
「そう何度も落としてたまるかって。じゃー」
「では」
こんなかんじで俺にゲイの友達ができた。
まるで何かの小説のようで、突然に、運命的に、俺はその時、世の中こんなことが起こるもんなんだとぐらいにいしか考えていなかった。