大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- [創作BL]くるくるまわる
- 日時: 2015/01/18 21:48
- 名前: 千千坊
はじめまして千千坊と申すものです
初心者です
短編集にしようかと・・・
BL、ML、エロです
いまいちどこまでやったらアウトかわからなくて悩んでおります←
ぱくっと17がもしかR15?かな・・・たぶん←
あところっと23がR18で。ぬるいですが
ぱくっと
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ころっと
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- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.4 )
- 日時: 2013/05/23 18:16
- 名前: 千千坊
「・・・ああ」
「どうです?これも何かの縁ですし・・・あ!別にお礼に奢れなんていいやしませんよ!?」
そう言って今度は焦り始めた。そして怪しいものではないと説明する。別に疑ってるわけでもないのだが、整った顔が慌てていくのがおもしろかった。
「えっと、あ俺、篠崎 健(しのざき たける)っていって、別にその本みつけて、嬉しくなったというか、その、だから別に・・・」
「だいじょうぶですよ、疑ったりなんかしてませんよ、座ってください」
向かいの席を進める。俺はすでに抹茶ラテを頼んでいた。それを運んできた店員に注文するよう言った。
「じゃ、俺も抹茶ラテで」
む。何故同じものを・・・
「あ。俺も好きなんですよね、びっくりしちゃいましたよ」
「そう・・・いやでも警察に届けてくれてもよかったのに」
「だって、目の前ですよ?なんとか追いつかないかなと躍起なっちゃいました」
そう笑う目の前の男、たしか・・・きのざき・・・とか言ったか、笑うと白い歯が眩しい。
「その・・・きのざき・・・さん?」
「あはは、いや、篠崎です京谷さん!俺は探してる時に覚えちゃいましたよ」
「失礼しました篠崎さん・・・やっぱりここは奢らせてください」
「いや!ほんとにいいですって、なんかさっきのも皮肉みたいですね・・・いいですよ?気つかわなくて」
「ここだけ、ほんとにお願いします、それに他にお礼の方法なんて思いつかないし・・・」
「お礼なんていいのに・・・」
「抹茶ラテです」
そこで店員さんが篠崎さんの分を持ってきた。
「じゃあ、いただきますよ?」
そう言って篠崎さんも飲み始めた。
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.5 )
- 日時: 2013/07/18 21:51
- 名前: 千千坊
「京谷さん、その本いつ読み終わりました?最近?」
「最近、てか出たのが昨日だろ?俺は今日ですよ。読み終わりたて」
「ここでもう一回読もうと?」
「ええ、まあ・・・」
篠崎さんが鞄から本を取り出す。高そうな鞄だ。
「俺が読み終わったのは昨日ですし、読み返そうと思ったのは別のカフェですけど、そこでもきっと抹茶ラテ頼んでたんだろうな、とかふと思っちゃいました」
「へえ、ほんとすごい偶然。本読んだりして気分が上がってるとちょっとうれしくなっちゃいますよね」
「そうなんです!」
言ってみたもののちょっと話を合わせただけだ。別にまるっきりそう思っていないわけでもない・・・のだけどそこまで盛り上がれないかな・・・なんて、内心ちょっとだけ、小説の展開と似ていて焦ってるからなんだが・・・だって
「この小説のカップルの出会いみたいですよね!」
「お・・・おう・・・」
なんだってこの男はこんなにいい笑顔で・・・眩しい・・・
「俺ホントこの小説好きで、出るの楽しみにしてて・・・だから、京谷さんがこの本持っててホントに嬉しくなっちゃって、すいません、完全におかしなやつですよね・・・俺」
表情豊かだなぁ・・・イケメンの百面相・・・きっとこの人はイケメンでありオトメンなんだな。俺もこの小説でときめいてる一人ではあるけれど俺以上に夢見がちな純粋っこさんだ。
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.6 )
- 日時: 2013/07/20 22:14
- 名前: 千千坊
「篠崎さんはどのキャラが好きですか?というよりも登場人物全員愛してそうですね」
「・・・・・・はい!そうです!!なんでわかったんですか?」
「なんとなく。今まで話してて雰囲気で」
「京谷さんは?」
「実は・・・俺も、そうです」
「そうなんですか!?いいですよねーこの作家さんの書く人物像が好きで!」
「悪役もなんでだか嫌いになれなくて」
「そうそう!」
これは決して嘘はついてない。なんだろう、趣味があって嬉しいのになんだか素直に喜べない。俺が意識しすぎなんだな。むしろ俺の方がヤバいヤツだろ・・・
「あー早く続き読みたい・・・」
「あははは、早いですよ」
「でもそう思いません?」
「思います思います。あ、京谷さん、これから用事とかは?」
「急ぎの用はないですけど、どうしましたか?」
「いえ、何も聞かずに引き留めて無理につきあわせてしまって・・・」
「用事があったら問答無用で断ってますよ。ここでゆっくりして、あとはどっかで晩飯買って今日は終わりの予定です。」
「晩飯・・・何の予定ですか?」
「今日は肉じゃがを」
「作るんですか!?」
「・・・ええ・・・そんな驚かなくても・・・」
「すごいなあ・・・ってああ、奥さんが」
「ははっいませんよ奥さんなんて、彼女すらいないのに。だから勝手に料理のスキルが上がってくんです」
「へえ、俺はいくら作っても全然上がんないなーだからいっつも外です」
「篠崎さんていくつですか?」
「20ですよ、酒飲めます」
「はは、同い年とか。あ、俺も酒飲めますよ。同い年で敬語は変な感じですね。というかもともと変な敬語ですいません」
「いえいえ、そっか、同い年ですか」
「ですね・・・敬語止めません?」
「はい。あっ・・・」
「はは、さすがにさっきそこであったばっかでそれは無理だわ」
「ははは、こんなの俺初めてですよ」
「俺だって初めて。こんな偶然。今時いませんよ?財布届けてくれるなんて、助かりました」
「いえいえ、もういいですよーこの本好きな人に出会えてうれしいですし!京谷さんが財布落としてくれてラッキーでした」
「たしかに、男でこれが好きな人・・・俺も出会ったことないな、面白いのにもったいない」
「でしょう!?」
「はっは、熱いですね」
「笑わないでくださいよ〜」
「いや、おもしろいです。篠崎さんみたいなタイプの友達いないんで。いろいろ反応が面白い」
「俺どんなタイプなんですか?」
「ピュアっ子」
「んな!?俺と正反対の言葉っすよ?」
「この本好きだし」
「その理屈だと京谷さんもピュアっ子ですよ?」
「俺は財布届けないと思うし」
「そうですか?」
「そうそう」
「・・・実はですね・・・見ちゃったんです」
「・・・ん?」
すごい言いにくそうに口ごもりだす篠崎さん。言っちゃいますよ、と言ってから話し出す。
「正面歩いてくる京谷さんがちょうど道端の空き缶を、」
「それ以上言うな!」
「あの人いい人だ!って思ってたら財布を落として」
見られていたのか、それは別にいい。見られるのはいいけど、それをネタに話されるのはたまらん。別にごみ箱が近かったからってだけでいつもはみてみるふりをするんだと言ったら笑われた。
「あははは、何必死になってんですか?」
「いい人とか言われるの嫌なんだよ」
「えー?まあとにかく、俺なんかより京谷さんのほうがピュアっ子です!」
「うわーピュアとか言われんの嫌だー!」
「っあはははおもしろい」
「篠崎さん笑いすぎ!」
「健でいいですよ?えっと・・・」
「涼だよ、えっと健くん・・・うー健さん?」
「彼女みたい」
「ぶはっ!」
盛大に吹き出してしまった・・・あ、でも彼女か・・・彼氏じゃなくて・・・ああ!もう!!俺のほうがホントにヤバいだろ・・・さっきからこんなことばっか・・・ なんかほんとごめんなさい篠崎さん・・・ピュアじゃなくて・・・
- Re: [創作BL]くるくるまわる ( No.7 )
- 日時: 2013/11/23 23:17
- 名前: 千千坊
「はは元カノの迷い方に似てました」
「そう・・・今の彼女は呼び捨て?」
「いいえ、彼女いないですよ。涼さん、呼び捨てでいいですって」
「・・・健も呼び捨てでいいって、てかもう敬語もやめません?」
「あんまり敬語以外って使わないんですよ」
「へえともだちでも?」
「というより友達もあんまりいなくて・・・」
よくみると着てる服やらアクセサリーやらがお高いもののようだ・・・
「どんな話したらいいか分かんないんですよね」
「もしかして、お坊ちゃまとか・・・?」
「はは、そう・・・ですねって言ったら嫌味ですよね・・・常識疎くて、だからか学校でもあんま馴染めないんですよ」