大人二次小説（BLGL・二次15禁）
- 【カゲプロ】カノシンばっかり【シンタロー総受け】
- 日時： 2021/01/19 00:33
- 名前： デイズ
スレ名変えました！
他CPも一応あるけど、カノシン絡んでるもんね。
※注意※
◆１つ１つが長文だから結構読みにくいと思います。
◆残念ながら、文才は持ち合わせておりません。
◆カノシンだけです。
◆長編すぎる。
◆たまに誤字脱字して気付いても直しません。(めんどくs(((( )
◆私の好きなシチュエーションです。
以上が大丈夫な方のみ、どうぞ！
リクエストなどありましたらシンタロー総受けなら大概受け付けます！
よろしくお願いいたします！
＊ ＊ ＊
とりあえず、完結したものや制作中のもの▽
★…完結していないよ！
▽…更新停止中
カノシン/告白 >>1
カノシンセト/ 争奪戦:設定 >>2 :本編>>3-12
カノシン&モブシン/ストーカー :設定>>20 :本編>>21-39
シンタロー総受け/けもみみ:設定>>41 :本編>>52
▽カノシンまとめ(?)/奇病:設定>>64 【花吐き病】>>69
カノシン/フェラ:設定>>95 :本編>>96
カノシンセト/腐男子タロー:設定>>165 :本編>>166
カノシン/初心な2人(初夜未経験):本編>>243
[番外編]
カノシンコノ/クリスマス:>>80
カノシンエネ/節分:>>127
カノシン/にゃんにゃんにゃんの日:>>144
カノシン/ひな祭り(耳の日):>>153
カノシン/カノシン(3/7)の日！！:>>156
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- Re: カゲプロBLシンタロー総受け！【NLとGLもたまーに♪】 ( No.12 )
- 日時： 2017/09/19 21:27
- 名前： デイズ
「シーンタローくーん！！」
「カノ！」
今日は、2回目のデート。
あの一件からもう1ヶ月も経った。その間に、驚愕の事実を知ってしまった。
俺がいつもメールしている相手は、カノじゃなくて大抵がキドだった事。
あんな恥ずかしい内容を見られていたという羞恥心と、なんでメールしなかったことに対しての嫉妬心から暫くカノと口を聞かなかった。
まあ、1週間経ってから、カノの方が折れて全て白状してくれたけどな。
俺の目の前では、かっこいい自分で居たいから、足りない部分がバレると恥ずかしいだとよ。そんな事気にするなんて、馬鹿みたいだと笑ってやったら、暫くいじけてたけどな。いいざまだ。
そして、今回は１回目と違い、キドもついてきていない。何回か、キドと連絡していないことを確認したうえで、今回のデートに挑む。
挑むはちょっと言い過ぎかな？
「じゃ、行こっか。」
「うん。」
「手、繋がない？」
「……うん。」
笑いながら差し出したカノの手のひらに向けて、ゆっくり恐る恐る自分の手を重ねようとだす。
「シーンタローさんっ！」
「のわっ？！」
「ああっ！」
と思ったら、後ろからの飛び込む感じと大声。俺は、完全に不意をとられ前につんのめる。でも、こけるギリギリで堪えた。
顔だけ振り返ってみると、ニコニコといい笑顔で笑うセト。
……なんでここにいるの？
「ちょっと！セト！なんで邪魔するのさ！今の、いいとこだったでしょ！」
「カノの事なんて知らないっす〜。俺の目にはシンタローさんだけ映ってたっす〜。ていうか、カノいたんすね。ちっさくて見えなかったっす。」
「はぁっ？！デカイからって調子のるんじゃねーよ！この変態痴漢泥棒カエル野郎！！」
「カノは背だけじゃなくて、心の器量まで小さいっすね。」
「うるさいっ！」
「もう、やめてくれ……。」
ギャーギャーと騒ぎ立てる2人を俺は呆れた目で見る。
あの後、セトはカノとキドの説得によりああいうことはしないと決めたらしく、前までの舐め回すような(悪くいうとオッさんみたいな)目つきがなくなった。
でも、そのかわり前よりベタベタとするようになりカノと痴話喧嘩なんてしょっちゅうだ。
こんな時はこうだ。
「セト、今回は席外してくれね？」
「嫌っす。」
「勿論、ただってわけじゃないぞ？席外してくれたら、明日セトの部屋に殿連れて遊びに来るから。」
「本当っすか？！」
目がキラキラと輝いてる。
よし、後一息だ。
「ああ、本当だ。」
「じゃ、頭なでなでしてくださいっす。」
「はいはい。これでいいか？」
「はいっす！じゃ、シンタローさん。また明日っす！」
「おー、じゃーな。」
セトが手を振りながらどんどん遠ざかる。そして、人混みに紛れて行き、もう姿が見えなくなった。
よし。これでオーケー。
「じゃ、カノ。デート行こうか。」
「僕もなでなで……。」
「……はいはい。」
ぷーっとほっぺを膨らまして、不機嫌なのを表した。最近、カノは意地になってかっこよくすることをやめたので、かわいい一面も見せてくれるようになった。
俺はクスッと笑いながら、カノの頭をわしゃわしゃと撫でまくった。
気持ちよさそうに吊り上がる口角。暫く、わしゃわしゃと撫でまくっていた。
よし、とカノが声をあげると、手をまた差し出してきた。
「今度こそ行こうか！」
「うん。」
俺はカノの手を取り、ネオンの光る町へ2人で駆け出した。
今日は、1番楽しいデートになりそうだ。
《end》
- Re: カゲプロBLシンタロー総受け！【NLとGLもたまーに♪】 ( No.13 )
- 日時： 2017/09/20 21:48
- 名前： デイズ
2個目、無事完結！
ラブラブなカノシン書くの楽しかった。
というわけで、お次のお話のキャラ設定的なもの。今回もカノシンじゃい！前回は、全員に設定しておきながら出していなかったので、今回は全員出します！……保証はしないですけど。
カノ : シンタロー君大好き！振り向いて貰えない嫉妬心から、振り向いてもらうために手段を選ばない。ヤンデレでメンヘラ。
シンタロー : ノーマルでノンケ、健全な男子。アヤノが死んでから孤独になるのが恐怖に。
モモ : 何も気づいていないふり。傍観者。面倒なことが嫌い。
エネ : 全て気づいていた。でも自分の保見のため目を逸らす。思うだけで行動しない。
ヒビヤ : 何も知らない。みんなから聞いて、そーなんだなぁって感じ。可哀想には思うけど庇いたくはならない。
コノハ : 少しは気づいていた。でもみんなからの圧力から、なかったことに。僕は何も知らないよ？
マリー : 薄々気づいてはいた。不見不聞不言、何も見てない聞いてない言ってない。傍観者で臆病。
セト : よく分からない。でも、きっとみんなの言う通りだと思う。俺はもうどうでもいい、関係ない。
キド : 1番知っていると思う。なんとかしたいけどどうにもできないことに、もどかしさがある。今は動くべき時ではない、様子を見よう。
キャラ設定はこんな感じ。
今回は、暗いイメージです。キャラ設定は、キャラそれぞれの考えている事を、簡単にまとめたものです。
「シンタロー嫌われ」「ヤンデレ」「死ネタ」「流血表現」などの表現があります。
苦手な方は、閲覧をお控えください。
- Re: カゲプロBLシンタロー総受け！【NLとGLもたまーに♪】 ( No.17 )
- 日時： 2017/10/15 17:41
- 名前： デイズ
ある日の朝。
リリリ……と、メールの着信音。
携帯を取り出し見てみると、キドから「今日は駅前の○○って店に全員集合。」という呼び出し。
ちらっとキドを見ていると、キサラギちゃんと朝ごはん作り中。あの事件以来、キサラギちゃんはメカクシ団のアジトに泊まっている。
キドは僕が見ていることに気付くと、ふっと悲しみと疲れが混じったような顔で僕を見た。しかし、キサラギちゃんに「団長さん？」と呼ばれたら、我に返ったみたいだ。また、作り笑いで対応する。
僕は、近くにいるセトやマリーに気づかれないように「了解。シンタロー君、何時なら大丈夫？」と打った。思いの外、マリーが「何見てんの？」と画面を覗き込んでくるから、何度かゲームの画面に変えたため、打ち終わるまで時間がかかった。返信してから、10分ぐらい経ったら「ごめん、今起きた。あと、1時間後ぐらいなら大丈夫。」ときた。
キドの方もキサラギちゃんの目を盗んでスマホの画面を見ている。もうちょいしたら、キドには抜けて貰おうかな？
普通なら傷は浅い方がいいかもだけど、今回は深く抉らないと意味がない。やり方としては、信じてた仲間が急にグループから抜けて仕舞えばいいんだ。それまでは、暫くキドと仲良くしなければ。
彼女、以外と鋭いんだよねー。
気づかなければいいけど。
「ご飯出来たぞー。」
「わぁい！ご飯ー！」
ざわざわと一段と騒がしくなるアジト。僕は三日月状になる口元を、ゆっくりと手元に収め、その騒めきの中へと入った。
- Re: カゲプロBLシンタロー総受け！【NLとGLもたまーに♪】 ( No.18 )
- 日時： 2017/10/22 02:30
- 名前： デイズ
今起きたとか打っときながら、実際は眠れてはいなかったんだよな。
まあ、そんな事で手をかけさせる訳にはいかないし。
「へっくしゅっ！」
鼻の内側から鼻水が垂れる感じ。落ちる前に、大きな音をたてて啜る。
今、俺は自分の部屋にいる。が、何故かベットがなかった。かろうじてPCと机はあっても、それ以外。
衣服とか本とかそういうもの。全部無くなってた。
まあ、どうせエネとモモが捨てたんだろうけど。PCを残したのって、どうせ俺の見張りだろ？
そんなの分かりきってる。でも、正直寒い。
半袖の黒Tに薄手のジャージにズボン。靴下なんかないし、本当に寒かった。ジャージを毛布がわりに被っても、薄手だから紛らしにすらならなかった。
そのせいで眠りたくても眠れず、自分に降りかかる災難も怖くて不安でそんなこんなしてたら、朝になっていた。
もう、何もかもが怖くて、スマホもPCも触りたくない。見るだけでも嫌気がさす。
ふと、時間が気になりスマホの画面を見る。
「……行かなきゃ。」
もう３０分は経ってしまっていた。急がないと、間に合わなくなる。
疲労と睡眠不足で重い体を引きずるようにして外に出ると、眩しい光に目を細めながら集合場所へと急いだ。
＊ ＊
「あ、おはよー。シンタロー君。」
「具合はどうだ？シンタロー。」
かつてのメカクシ団と同じ接し方をしてくれるカノとキド。キドはあの時話していたから、なんとなく普通だけど、カノは久々だからなんか緊張する。
「おはよ、まあまあ……かな？」
「そうか。」
キドは俺が返すと、嬉しそうに微笑む。その表情が、本当に俺を心配していてくれたんだと、毎度のことながら実感する。
「シンタロー君、昨日、寝てないでしょ。」
「は……はぁ？」
図星をつかれ、ちょっと戸惑ったがなんとか返すことが出来た。
自分のことは疎いくせに、人のことには過剰なくらい敏感なこいつだからこそ気づいた変化なんだろう。俺に顔をずいっと近づけると、うーん、と唸った。
「くまもいつも以上に酷いし、なんだか皮膚が冷たいし、顔色もよくないよ。シンタロー君、家でどんな扱いうけてるの？正直に言って。」
「……。」
真っ直ぐに俺を見つめる目。
なんだか後ろめたくて、目を逸らす。しかし、俺の腕を掴む手を離そうとしない。
答えなきゃ、ダメなのか？
負担、かけたくないんだけど……。
中々離れようとしないカノに痺れを切らしたのか、キドが場所を変えよう、と助け船を出した。
俺もその意見に頷いて、3人で人目のつかない、寂れた建物に入った。既に廃墟だったようだ。人の気配は全くない。
各自、適当な場所に座るとカノがまたおんなじ質問をここでもした「家でどんな扱いうけてるの？」って。
今更黙っても無駄だから、全て話した。
PCと机と手持ちのスマホ以外部屋にないこと。
モモとエネにそれらの類は多分捨てられていること。
エネに毎日見張られていること。
昨日は寒さと不安と恐怖で一睡も出来なかったこと。
……全て、吐き出した。
カノとキドは水を差すようなことはせず、黙って頷き、時には涙を見せた。
そんな2人の行動がその都度、心に染みて、それが涙に変わった。
俺は気がすむまで悪態や罵詈雑言を吐き続けた。
全てを言い終えると、カノとキドの腕が俺の体をギュッと包んだ。
「シンタロー、辛かったな。気づけなくてごめんな。」
「シンタロー君、僕らのこと頼りにしていいよ。負担なんて考えないで。」
2人の鼻声混じりの優しい声。
それで俺の中で何かがパン……ッと弾けた。
それが引き金のように俺は声を上げて泣き喚いた。
子供の駄々のように泣く俺は、かなり滑稽なのに2人は笑うことなく、俺の涙で汚れる衣服も気にせず。
ただ、ギュッと……俺を優しく包んでいた。
涙は加速し続け、最早止まることを忘れたかのようだった。
「───……ごめん。」
鼻を啜りながら、カノとキドに謝罪する。衣服はぐちょぐちょだし、ずっと俺を抱きしめていたおかげでシワだらけだ。
それでも、2人とも俺を見ると、
「大丈夫！」
「気にすんな。」
とニカッと笑う。
嬉しい。
たった2人でも、俺の味方がいるのだと分かると、もうそれだけで舞い上がってしまう。
2人の笑みを返そうと、力なく微笑むと、
「ありがとう……。」
とやっと言えた、俺の本音。
2人は驚きつつ、嬉しそうに笑った。俺もつられて笑った。
この時が、いつまでも続くといいな……───。
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