大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- D灰短編集(r18BL アレン、神田、ラビ主)
- 日時: 2019/11/10 16:57
- 名前: 白楼雪
久しぶりの二次、久しぶりのD灰。
オリジナルの作品とは別に書き進めていこうと思っています。
一応アレン、神田、ラビ。三人をメインとしますが、ティキとか、クロス元帥とか、
コムイの兄さんも時々参加したりしたら面白いと思うんだ。
なお、主は基本雑食。三人の組み合わせなら、どれでも美味しく書かせて戴きます。
更新は……少ーし、ちょっとだけ亀かもしれないな…。悪気はないです
- Re: D灰短編集(BL アレン、神田、ラビ主) ( No.16 )
- 日時: 2019/02/02 19:24
- 名前: 白楼雪
荒い呼吸を整える最中、神田の視線はラビの濡れた指へと向けられる。
白濁を絡ませる指に羞恥を滲ませ、神田の瞳は戸惑いの色を重ねた。
そんな彼の仕草を見つめたラビが、神田に愛しさを覚えるのは毎度の事で、そしてその艶めいた体液をどうするかも、常と理解出来るようになっていた。
「ユウ、可愛い…」
淡い口付けを神田の瞼に落とし、濡れた指先は神田の下肢を探り、ラビの欲を受け止めてくれる蕾を探っていく。
「…ん、…ぁ」
探り当てた蕾を指先で撫で、白濁を潤滑油として人差し指を埋めると、小さな吐息が神田の口から零れ落ちた。
初めて身体を重ねた時は苦痛を覚えた蕾も、今ではラビを求め、甘い声が零れる程となっていた。
ラビの感覚に浸食された身体は、彼を求めて止まない。
一本の指は二本へと増やされ、内壁の良い所を刺激されると、神田の喉から甘い声が溢れる。
先ほど果てたばかりだと言うのに、ラビに内壁を刺激されると、神田の身体は直ぐに新たな果てを望んでしまう。
何処までも、何処までもラビに狂わされ、惑わされている。そんな気持ちにまで捕らわれてしまうのだから、困ったものだ。
「…っ、…ぅ…ぁ…、ラビ…もう…」
潤んだ瞳で神田がラビにすがる。
早く確かなものが、ラビの熱くて硬いそれが欲しい。
その想いを込めて、ラビを見つめていた。
「うん、俺も、入れたい…」
神田の首筋に淡く唇を触れさせ、神田の内を蹂躙していた指をずるりと引き抜く。
その感覚にすらも反応を見せる神田を覆い、軽く抱くような姿勢になると、ラビは神田の両足の間へと自身の身体を割り込ませ、彼の柔らかく物欲しそうな蕾へと、自身の熱く硬いそれを押しあてた。
「…、…ユウ、力抜いてて…」
- Re: D灰短編集(BL アレン、神田、ラビ主) ( No.17 )
- 日時: 2019/02/03 22:43
- 名前: 白楼雪
触れる感覚に、欲に染まったラビの瞳に、神田の喉が小さく鳴る。
呼吸を落ち着かせ、深呼吸を重ねると、幾分か身体は弛緩し始めた。
初めてラビに抱かれた時に、耳元で囁かれ得た方法だった。
あれから幾度も身体を重ねたものだが、未だ受け入れる瞬間は慣れる事がない。
いつかは苦もなく受け入れられる様になるのだろうか。
その時まで共に居られるのだろうか。そんな気持ちが微かに脳裏を過った。
だが、その思いも蕾を押し開き、神田のなかに埋める確かな感覚が全てを霧散してくれる。
「…っ、あ…ぁ、…ん…」
何時もそうだった。ラビへの恋愛感情に気づいた時も、恋人としての関係に不安を懐いた時も、この男はそれらの不安を容易く拐っていく。
初めて会った時は煩わしいだけの男だった。
かかわり合う事など、ないとすら思った事もある。
神田を好きだと、愛を囁かれた時、何の冗談なのかと不思議に思ったものだ。
しかし、今はその腕に抱かれ安堵すら覚えてしまった自身がいる。
何故、こんないつ消えてしまうかも分からない男を好きになってしまったのだろう。
目の前の男を見つめる神田の瞳が微かに潤む。
「ユウ?」
気遣う様な声でラビが問う?
「何でもない、気にするな」
そう告げ神田はラビに淡く抱きつく。
この思いを打ち消すよう、今だけでも忘れられるよう、激しく自身の身体を犯して欲しい。
そう願うように、神田はラビの身体を求めていく。
ラビの方も神田の瞳に何の疑問も懐かなかったわけではないが、それよりも愛しさと欲が勝った。
求められるがまま、望まれるがままに、ラビは自身の熱く硬いそれで、神田のなかを探り犯し始める。
「ラビ…、っ…あ、…もっと…っ」
欲に侵された二人の身体はうっすらと汗を浮かべ、その熱を重ね求めあう。
神田の内壁は熱く蕩け、ラビの芯を甘く絡み付く。
「ユウ…、気持ち良い?」
何時もより余裕のない笑みを口元に浮かべ、ラビが囁く。
普段の神田ならば、こんな時嘘でもそんな問いに返したりはしない。
だが、理性を散らせ、欲に溺れてしまえばそれもまた変わる。
「ん…ぁ、…っ…気持ち…い…っ、…ゃ…ぁ」
頷きすがるように口づけを求める神田に、ラビは嬉しそうに唇を重ねた。
普段のつれない神田も好きだが、こんな時ラビに甘えてくれる彼もとても愛しい。
- Re: D灰短編集(BL アレン、神田、ラビ主) ( No.18 )
- 日時: 2019/02/05 21:39
- 名前: 白楼雪
ラビの律動は激しさを増していき、そのたびに穿たれる感覚が神田の欲を刺激する。
「…ユウのなか、熱っ…」
ラビの口元には、果てを望む苦笑が浮かんでいた。
しかし果てを望んでいるのは、ラビだけの事ではない。
「っ…ぁ、…は、っ…あ、もう…」
欲の熱が理性を焼き消し、神田は懇願するようにラビの瞳を見つめる。
瞳からは涙が僅かに零れ、その艶やかな彼にラビの欲は高まっていく。
「…一緒に」
ラビのその言葉の意味を、神田は幾度もの情事で理解していた。
だからこそ、余計な言葉など不要だった。
「あ…ぁ、ラビ…、っ」
甘く鳴く神田の声は、どんなチョコレートよりも甘くラビの心に届く。
そしてその言葉をラビの唇で塞いだ瞬間、どちらともなく同時に果てを覚えた。
「…っ、ぅ…」
神田の鮮やかな白濁は神田自身の腹部に蕩け散り、ラビの白濁は神田の最奥で熱く濃厚に注がれた。
吐き出された感覚は敏感な身体を通して、神田の意識へと知らせてくれる。
「……ちっ、外に出せよ」
眉間に皺を寄せ不満を呟く神田の隣に寝そべり、ラビは困ったような笑みを浮かべた。
- Re: D灰短編集(BL アレン、神田、ラビ主) ( No.19 )
- 日時: 2019/02/08 23:01
- 名前: 白楼雪
「でも、気持ち良かった?」
ラビの意地の悪い問いに、神田は無言を貫く。
情事の果てに熱は冷め始め、それと同時に思考は冷静さを取り戻す。
神田の冷静な思考では、素直な言葉を返すのも難しいものだ。
当然ラビもその事を理解しているので、返事なんてものは期待していない。
「おい、馬鹿兎」
不意に神田がラビに呼び掛けた。
声をかけられた事に驚きラビが神田の方へと顔を向けると、ラビの唇に甘いものが押し付けられた。
唇に触れていたのは、先程の生チョコレート。神田から、ラビに送ったものだ。
「黙って、口を開けろ」
上目遣いで見つめてくる神田に、ラビは無言で言われたとおり口を小さく開ける。
僅かに開いたラビの唇に、隙間をすり抜けるようチョコレートが滑り込む。
滑り込んだチョコレートはラビの舌に触れ、ゆっくりとその熱で溶けていく。
鼻腔を擽る洋酒の香りと、ほろ苦さのある味を感じているラビへと、神田は距離を詰め、ラビの唇に淡い口づけを重ねた。
「…甘いな」
唇を離した神田の第一声に、ラビは苦笑を溢した。
「チョコだから仕方ないさ」
そう、バレンタインのチョコレートは甘くほろ苦いもので、それは愛しい恋人との会瀬を思わせるものだ。
だからこそ、この一時をも一つの味わいと呼べるのだろう。
きっといつか二人は違う道を行く。
それでも、互いに重ねた会瀬を、チョコレートの様な一時を。互いに忘れる日などは来ない事だろう。
決してチョコレートの様に、空を舞う雪のように、溶けて消え行く事がないよう、ラビは心の中で目の前の愛しき人を小さく思った。
end