官能小説(オリジナル18禁小説)

BL
日時: 2018/08/18 06:32
名前: B

阿佐ヶ谷で映画を観た…
『君の名前で僕を呼んで…』

女の人ばっかでソワソワしたけど…観てよかったと思う…

「あれっ?呼人…こんな所で何やってんの?…」
慌てて振り返る…
制服を着ていない貴志を見るのはこの時が初めてだった…

「な、何って;…お前こそ阿佐ヶ谷なんかに何でいるんだよ;…」
誰にも会いたくないと思っていた…
だから朝10時の回に、わざわざ早起きして観に来たんだ;…

「映画観てたんだ…『君の名前で僕を呼んで…』知ってる?…」
いや、知ってる何も;…今観てきたばっかりだから;…
同じ時間に同じスクリーンを見詰めていたとは;…

「へぇ〜…阿佐ヶ谷なんかに映画館あんだ…」
咄嗟に嘘をつく…
BL系の作品を1人で観に来たなんてとても言えない;…

「俺も初めて来たんだぜ阿佐ヶ谷…荻窪には練習試合で来たことあんだけどよ…」
練習試合?…
そうか貴志はサッカー部だったよな…

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Re: BL  ( No.14 )
日時: 2018/08/21 20:17
名前: B

コンドームまで準備しておきながら、それを着ける段階にまで至らなかったなんて気の毒過ぎる…
だけどそんな貴志の恥ずかしい失敗談が聞けて、俺は返って嬉しいけど…

「初めての時に上手くいかなかったのは、よく聞く話しだから…そんなこと気にすんなよ…」
未経験の俺が言うのも何だけど;きっと貴志みたいに、女を前にして勃たなかったヤツだっているに違いない…

「普段は所構わず勃つのによ;…肝心な時に勃たなかったなんて…この先、不安だよ;」
自分のモンを見下げる貴志…
その膨らみを握り締める…

「考え過ぎない方がいいって…;次の時はきっと上手くいくさ…」
童貞の俺が何を言っても説得力は無いんだけど;

「優しいんだな呼人は…呼人が女だったらよかったのに…」
何でそういうことになるんだよ;…
そういう台詞は、あの映画の主人公みたいに綺麗な顔をしているヤツに言って欲しいんだけど;

「残念ながら俺は男だぜ…貴志だって、さっきから俺のココ見てんじゃないかよ;…」
貴志を真似て俺も自分のソコを握る…
人の前でこんな大胆なをことしたの初めてだ…

「そんな風にしていつもヤってんのか?…」
ヤってるって;…1人エッチのこと言ってんのかよ;…

「いや;…普段はもっと楽な姿勢でヤるけど….」
ボートの上じゃ背凭れもないし…

「何か想像しちゃうな…呼人がヤってるとこ…」
目を細めんなよ;…
俺はそういう対象になるには役不足過ぎるって;…

「そういうのは別に俺じゃなくてもいいじゃねーか;…学校には他にもいるだろ?…」
流石にあの主人公ほどの美少年はいないけど、それでも可愛い系の男子は何人かは瞼に浮かぶ…

Re: BL  ( No.15 )
日時: 2018/08/22 07:57
名前: B

俺なんかより…そんなヤツらの方がイケメンの貴志にはずっとお似合いだよな…

「呼人はそんな自分に自信が無いのか?…」
そんなこと聞かないで欲しい;
それゃあ貴志は、凡人の俺の悩みなんて分かりゃしないだろうけど…;

「貴志はいいよな…容姿に関しては何の問題ないからな…」
出来ることなら、俺だって貴志みたいなイケメンに生まれて来たかったよ;…

「そんなことは無いさ…皮、被ってるし;」
うぇ?…そうなの?

「それって…包茎ってことなのか?…」
まさか見た目に関しては何の問題も無いだろうと思っていた貴志のが…皮被りだとは;

「ああ;普段はな…手を使えば剥けるから仮性だけどな…」
それなら俺だってそうだ…
まぁ日本人の大抵の男のは仮性包茎だって言うから、そんな気にはしていないんだけど…

「それなら別に問題無いじゃないか…」
風呂で粕が溜まらないようにちゃんと洗えば、何の問題もない筈だ…

「それはそうだけど…合宿で皆と風呂に入ったりすると…恥ずかしいもんだぜ;…」
貴志はサッカー部だもんな…
俺にとって皆と風呂に入るなんてことは、修学旅行の時ぐらいのもんだけどな…

「そんなの、見栄剥きすれゃいいじゃないか…」
修学旅行の時、俺はそうしてタオルで隠した…
堂々と晒すほどのモノは持っていないし;

「1年の頃はそうもしてだけど、ついうっかり剥くの忘れたことあってよ;…それからは、『アイツ見栄を張って剥いてんだ…』と思われたくもなくてさ;」
修学旅行と違って合宿は数日かのことじゃないから、うっかり忘れることだってありそうだよな…

Re: BL  ( No.16 )
日時: 2018/08/22 07:55
名前: B

「でも、他のヤツのだって被ってんじゃないのか?…」
日本人の7、8割のは被ってんだ…あんなにいるサッカー部のヤツらのが、皆剥けているとは思えない…

「被っていると言ってもその土合だよ…俺の皮、長げーから;…」
長い?…
それって、すっぽり亀頭を覆ってるってことかよ;

「そ、そうなんだ…何か意外だな;」
誰もが認めるイケメンの貴志のが、美術の教科書で見るダビデ像みたいな包茎だったとは;思いもしなかったよ…

「やっぱそんなんじゃ…ガッカリすんだろ?…」
いや、驚きはしてもガッカリなんかはしないと思うけど;

「勃てば剥けるんなら、そんなこと気にすることも無いんじゃないか?…」
いくら普段は丸々被っていても、セックスする時に剥けてさえいれば、何の問題も無い筈だし…

「勃てばだろ;…そうもいかなかったから…俺の;」
そうだった;…
貴志はそんな包茎のモンをずっと女の前に晒したまま、結局は勃たなかったんだもんな;…

「そん時のことは早く忘れた方がいいって…トラウマになったらそれこそ大変だぜ…」
この先、女を前にしていちいちそんな事が頭に甦ってきたら、勃つモンも勃たなくなりそうだし;…

Re: BL  ( No.17 )
日時: 2018/08/22 19:38
名前: B

「まぁ彼女もいねーし、暫く女とはそういう事も無さそうだから、その内に忘れられると思うぜ…」
彼女じゃなくたって、貴志が声を掛ければデキる女は五万といそうなんだけど…

「もしかして…その時の事を忘れる為にあんな映画観たのか?…」
ある意味、女がダメなら男に…ってことかよ;

「まぁそれも無くはないけど、映画観る前から興味はあったさ…」
そう言うってことは、やっぱ貴志はバイセクシャルの要素はあるってことなのかな?…
それを思うとあの映画の2人も、女とセックスはするし…片割れは最後に女と結婚もするし…所謂バイの2人だったってことだよな…

「貴志だったら男にだってモテると思うよ…」
見た目が最もものを言うゲイの世界だ…
例え丸々被った包茎だって、この容姿があればそれも愛敬の1部になるんじゃないのかな?;…

「呼人は俺のことどう思ってんだ?…やっぱ歳上じゃないと興味ないのか?…」
まだ焼鳥屋と乗り場のお兄さんのこと言ってやがんのかよ;
てか、俺は男に興味があるなんて、まだ一言も言ってはいないんだけど;…

「それゃ貴志とはこんな親しく話したことも無かったから、いろいろ知れて良かったとは思うよ…」
いくら貴志がバイだって、男を好きなヤツがこんな身近にいるとは思ってもいなかったし…

Re: BL  ( No.18 )
日時: 2018/08/22 20:14
名前: B

「そういうことじゃなくてさ…俺のココ…興味ないの?…」
そう言って両膝を大きく開く貴志…
ハーフパンツの裾から、貴志が掃いているボクサーブリーフが覗いて見える;…

「何だよ;…お前ナルかよ;…」
自分から見せてくるなんて、やっぱ容姿がいいヤツの気は知れない;

「見えんだろ?俺のパンツ…、トランクスだったらもっと見せてあげられたのにな…」
それってパンツの中身をってこと言ってんのかよ;…
そんなモン見たいなんて、一言も言ってないんだけど;

「からかうのもいい加減にしろよ;…俺がその気になったら…クラスの笑いモンにでもする気かぁ?…」
この状況が俄に信じられない…
今までの話しは全て俺を貶める為のでっち上げで、貴志のパンツの中身は、ズル剥けだったりする気もする;…

「まさかそんなことする訳ないだろ…呼人が初めてだぜ…こんな話ししたのも…」
そう言われも素直に受け入れられない…
俺じゃなくたって、貴志には親しい友達はいっぱいいるし…

「それなら、今までの話しが嘘じゃないって…証明できるか?…」
こんなこと言って疑り深過ぎかもしれないけど…ゲイとかオカマとか言われて、クラスで虐めに合いでもしたら…その後の俺の人生真っ暗だ…

Re: BL  ( No.19 )
日時: 2018/08/23 07:47
名前: B

「悪りぃ…からかったのは確かだけど;…呼人がどんな顔するか見たかっただけなんだ…」
確かに赤く火照った顔は見ないでも分かる;…

「やっぱ、からかったてたんじゃないかよ…始めっからか?…」
心が凍る…
やっぱり俺みたいなヤツは、誰にも心なんか許しちゃいけないんだ…

「始めと言っちゃ始めだけど…、だってあの劇場、めちゃ狭かったから…」
劇場ってあの映画館のことかよ;…
そこまで振りだしに戻るとは思ってもいなかったんだけど;…

「俺があそこで『君の名前で…』観てたこと知っていたんだな;…」
今まで知らを切り通していた自分が情けなくもなる;

「ホントごめん;…隠れるようにして劇場を出て行った呼人を見て、知らなかった振りをした方がいいのかな?と思っちまって…つい;」
確かにエンドタイトルが終わる前に、俺はさっさと出て来たけど…

「カマを掛けたってことかよ…」
そうとは知らず、ずっと観てはいない振りをしていた俺ってバカみたいだ;…

「内容が内容だからよ…呼人は俺に観に来たこと知られたくは無かったんだろ?…」
それはそうだ;…あんなBL作品、男1人で観に行くなんて…男に興味があるヤツだと直ぐに分かってしまう;…

「それじゃあ貴志も…あの映画を1人で観たことは嘘じゃないんだな…」
それなら貴志が男に興味があるってことは…嘘じゃないってことになるよな…

Re: BL  ( No.20 )
日時: 2018/08/23 07:41
名前: B

「そこまで疑うなよ;…呼人の戸惑う顔を見たくてからかったっていうのは、今だけだぜ…」
それって膝を広げてパンツを見せたってことかよ;…

「ホントかよ?…そんなこと言われても、もう信じられねーから…」
1度芽生えた疑心はそう簡単には拭えるもんでもない…

「俺だってあんなことして恥ずかしかったんだぜ;…自分のモンなんて人に見せられるようなモンじゃないから…」
そう言ってもパンツ越しじゃないか…
その中身がどうなのかなんて分かりゃしない…

「貴志が包茎っていうのだって今となっては疑わしいよ…、ただ単に俺に合わせてくれただけの気もするし;…」
相手の目線に合わせる…そうされれば誰だって油断しちゃうよな…

「分かったよ…俺の皮被り…見たら嘘じゃないって分かってくれるんだな…」
そう言ってまた両膝を大きく開く貴志…
ハーフパンツの裾に手を突っ込む…

「あっ、いいよそんなこと;…そういう事言ってんじゃないから;…」
いくら池の真ん中にいるからってソレを出したら犯罪だ…
それに井の頭公園の池はそんなデカくはないから、誰に見られているかも分からないし;…

「じゃあ、場所変えるか…」
俺の返事を待たずとしてボートを滑らせる貴志…

俺は顔を赤くしたまま、捲り上げられたままの裾から見える貴志のモッコリした玉の脹らみを、ドキドキしながら見詰めることしか出来ない;…

Re: BL  ( No.21 )
日時: 2018/08/24 07:38
名前: B

来た道を引き返すようにして吉祥寺の街に戻る…
先を歩く貴志…
その背を見詰める俺の目は、来た時とはまるで違っている;…

当然その視線は貴志の尻に…
サッカーで鍛え上げられたキュッと引き締まった小さな尻…
目の保養には充分過ぎる程にそそられる…

「カラオケでいいよな…」
振り替えってくる貴志と目が合い、何となく気まずい;…
自分の尻を男の俺に、そんな目で見られていたなんて…思いもしないよな;…

「何、赤くなってんだ?…」
俺の戸惑いに気付いたのだろう…貴志は“?”って顔で首を傾ける…

「いや、いいケツしてるなぁって思ってよ…」
俺だって男に興味があることが貴志にバレた以上、言うこともちょっと大胆になる;

「バカ言え;…こんなトコ見んなよ;」
ばつが悪そうに尻に力を込める貴志…
それにより両丘に窪みが出来たのがハーフパンツの上からでも分かる…

「脂肪なんて全く付いていなんじゃね?…」
固そうなそれは、やっぱ男特有の尻なんだろうけど…

Re: BL  ( No.22 )
日時: 2018/08/23 19:51
名前: B

「呼人の尻だって俺にとっては相当なモンだぜ…」
お返しとばかりに俺の尻をギュと掴んでくる貴志;…

「バカ、止めろよそういうことは;…」
人目がある…ここはもう池の上じゃないんだから;…

「じゃあ…早く2人だけになれる所に行こうぜ…」
耳元で小さく言う貴志…
その熱さがちょっと怖いんだけど;…

幸いカラオケボックスの日中の値段は安かった…
しかも学割がきいて、高校生の俺らにとっては優しさ満点だ…
「よかったぁよ…小遣い25日だからよ」
俺にとってはあの映画代は辛かった;

「俺も同じようなもんさ…ホントだったらラブホとか行くとこなんだろうけど…」
おいおい;…そんなトコ、男2人で入れる訳ないだろ;

「行ったことあんのかよ?…貴志は」
貴志にとっては失敗に終わった女との初体験…その場所はまさかラブホってことは無いよな?;

「ねーよ;事に及んだのは俺ん家だったからな…」
貴志の家かぁ…貴志の部屋がどんなだか気にはなるよな…

「一応、歌う?…」
壁に添った長いソファーに腰を下ろす貴志…
俺も1人分離れた位置に続いて座る…

「そうだなぁ…怪しまれるかもしれないしな…」
首を回すようにして天井を見渡す…
幸い監視カメラなんてもんは付いてはいなかった…

「受付の子、ワンドリンクお願いって言ってたぜ…」
なんだフリードリンク制じゃないのかよ;
まぁチェーン店でも無いカラオケボックス…こんな安いんだから文句は言えないけど…

「それじゃさっさと注文して、それまで歌うかぁ…」
貴志のを早く見たい気持ちはあるけど、それもちょっと我慢だ;…

Re: BL  ( No.23 )
日時: 2018/08/24 07:36
名前: B

注文したコークを持って来た茶髪の男子…耳にはシルバーのピアスが光っている…
バイトかな?…歳は俺らと大して変わらない…
風紀に関して何かと煩い、自分たちの学校にはいないタイプ…
スリムパンツの腰から露出する下着の太ゴム…
俺をとっては目に毒だ…

「呼人って見境ないのかよ?;…」
ラッドウィンプスを歌い終わった貴志が呆れたように言う…

確かに焼鳥屋やボート乗り場のお兄さんとはタイプは違うバンド系…
太陽とは縁がなさそうな白い肌が、また違った意味で惹かれてしまう…

「だってちょっと可愛かったじゃないか…」
出て行った防音ガラスのドアを見詰めながら顔がニヤける…
あのお兄さんたちの時みたいに、もう思ったことを隠す必要もないし;…

「アイツのパンツだろ?…呼人が見ていたのは…」
ある意味図星;…
あの茶髪男子に限らず、イケてる子がどんなパンツを掃いているかは気になるところだ…

「貴志はどんなパンツ掃いてんだ?…」
公園でのハーフパンツの裾からはちょっとしか見えなかった…
それに玉のモッコリに気を奪われ、どんなパンツだったかは覚えていないし;…

「どんなって普通だよ…あんな洒落たパンツなんか持ってねーから;…」
確かに茶髪男子のパンツのゴムに印字されてた文字はCKのブランドロゴだった…

「俺も今掃いているのは勝負パンツじゃないから、そんなこと気にしないで見せてみろよ…」
とは言ってもタンスに占めている俺のパンツはほとんどがユニクロだ…
勝負パンツに使えそうなのは、せいぜい無印のパンツぐらいのもんだけど;…

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