官能小説(オリジナル18禁小説)

BL
日時: 2018/08/18 06:32
名前: B

阿佐ヶ谷で映画を観た…
『君の名前で僕を呼んで…』

女の人ばっかでソワソワしたけど…観てよかったと思う…

「あれっ?呼人…こんな所で何やってんの?…」
慌てて振り返る…
制服を着ていない貴志を見るのはこの時が初めてだった…

「な、何って;…お前こそ阿佐ヶ谷なんかに何でいるんだよ;…」
誰にも会いたくないと思っていた…
だから朝10時の回に、わざわざ早起きして観に来たんだ;…

「映画観てたんだ…『君の名前で僕を呼んで…』知ってる?…」
いや、知ってる何も;…今観てきたばっかりだから;…
同じ時間に同じスクリーンを見詰めていたとは;…

「へぇ〜…阿佐ヶ谷なんかに映画館あんだ…」
咄嗟に嘘をつく…
BL系の作品を1人で観に来たなんてとても言えない;…

「俺も初めて来たんだぜ阿佐ヶ谷…荻窪には練習試合で来たことあんだけどよ…」
練習試合?…
そうか貴志はサッカー部だったよな…

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Re: BL  ( No.1 )
日時: 2018/08/17 07:54
名前: B

「練習はいいのか?…」
夏休みといえども、運動部はほぼ毎日練習だって聞いている…

「もう引退だよ…去年まではそれこそ休みなんて無かったんだけどな…」
そんな時期か…後は勉強しろってことだよな;

「夏期講習とかは?…」
周りの友達は、夏期講習だの予備校だの、本腰を入れてきているヤツもボチボチはいる…

「行ってねーよ…、だからこうして映画なんて観れる訳さ…」
それは俺も一緒だ…
まぁ俺らが通っている学校は付属高、贅沢を言わなければ何処かの学部にはエスカレーター式で行けるには行ける…
呑気なもんだ;

「俺もだよ…高校最後の夏を勉強漬けの毎日を送るなんてごめんだからな…」
だから付属高を選らんだんだ…
外部受験するヤツの気がしれない…

「最後の夏か…で、何か思い出に残るようなことは出来たのか?…」
そう言われて映画のシーンが甦る…
主人公の青年は、女の子と初体験を迎えた上に男と恋にまで落ちたのだ…

「そうは上手くいかないよ…現実はそう甘くない;」
あの青年みたく美少年だったら苦労はないだろうけど…俺は到って凡人だ;…

「何だ…1人寂しく1人エッチの毎日かぁ?…」
何でいきなりそうなるんだよ;?…
まぁそれはホントのことだけど;

「仕方ねーじゃん;…彼女いねーんだから;…」
相手がいなんじゃ1人でヤるしかない…それが現実だ;…

「今観た映画の中で、桃を使って1人エッチするシーンがあったんだよ…それってどんなだろう?…って想像しちゃったよ…」
あのシーンには俺もドキドキした…
だけどあっという間にイッちゃって“あれっ?もう…”とは思ったけど;

「貴志は彼女とかいないのか?…」
プライベートな話しをしたことはない…
こうして2人っきりで話しをするのも初めてだ…

「前はいたにはいたけど、結局は自然消滅で別れたさ…」
前にはいたのか…
貴志はイケメンだし、それはそうだよな…

「それじゃあその子と…ヤッたのか?…」
当然それは気になるところ;…
徐々に友達の中でも体験者が増える中で、俺にとっては焦りもある;…

Re: BL  ( No.2 )
日時: 2018/08/18 07:10
名前: B

「残念ながら俺はまだ童貞さ…その壁は飛び越えられ無かったんだな;…」
ハニカム貴志…
それを聞いてちょっと安心する…

「せっかく彼女いたのに勿体無いことしたな…」
彼女=セックス…
俺らぐらいの年齢の男子はそう思って当然だ…

「呼人はどうなんだ?…そういう相手はいるのか?…」
そういう相手って;…要するにセックスする相手ってことかよ;…

「俺も貴志と一緒だよ;…1人寂しく1人エッチの毎日さ;…」
自分が童貞だと恥じなく言える年齢って、多分10代までだよな;…

「やっぱ図星だったんじゃないかぁ…毎日1人でヤッてんだろ?…」
毎日って;…それゃあ俺だって健康な高校男子だから;

「そんなこと言えねーよ;…誰かに聞かれたらマズイじゃないか;…」
人が行き交う駅に着く…
まさかこんな下ネタ話ししてるなんて誰も思いやしないだろう;…

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