大人オリジナル小説
- Repeat ―リピート― 【完結】
- 日時: 2010/07/11 12:16
- 名前: 紅翠
- 参照: 名前の読みはコウスイです。
はじめまして。
別館では書くのは初めての紅翠です。
いじめ系を書いていきたいと思います。
挫折するかもしれませんが、よろしくお願いします。
*〜Attention〜*
・荒らしは戻るをクリック。
・暴言、中傷目的の方は電源クリック。
・駄文を読みたくないという方は逃げましょう。
*〜守れる方はお進みください〜*
*〜Guest〜*
・世迷さん
・莉亜羅さん
・彪覇さん
・蒼嵐さん
*〜の4名の方、ありがとうございます〜*
*〜Menu〜*
・Prologue >>1
・Cast >>2
・Story.1 >>3
・Story.2 >>4
・Story.3 >>5
・Story.4 >>6
・Story.5 >>12
・Story.6 >>14
・Story.7 >>17
・Story.8 >>18
・Story.9 >>21
・Story.10 >>25
・Story.11 >>28
・Story.12 >>32
・Story.13 >>33
・Story.14 >>34
・Story.15 >>35
・Epilogue >>36
・あとがき >>37
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
それでははじまります。
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- Re: Repeat ―リピート― ( No.25 )
- 日時: 2010/07/10 19:41
- 名前: 紅翠 ◆aeqBHN6isk
- 参照: 名前の読みはコウスイです。
*〜Story.10〜*
「え〜っと……」
一旦切る静人。
次の言葉を探り当てるかのように、天井を見つめる。
そしてうん、と頷くと、サラリと言った。
「俺達さ、実は冷華の仲間でした!双音ちゃんをいじめま〜す!
アハハハ、驚いた??」
その絶望を与える言葉とは裏腹に、静人の表情は爽やかな笑顔だ。
彩羽は――黙ったまま、じっと焦点は静人に向いている。
「ねえ、双音さん?どうしたんですか、聞いてましたか?」
ゆかりは丁寧な敬語だが、にやにやと笑いながら。
彩羽に近寄った。
「!!ッ……」
その瞬間、払いのけられ、床に倒れこむゆかり。
相当な力のようだ。
しかし、当の本人は、思考がないのか、ぶつぶつ、とナニカを呟き続けているだけ。
「ちょっと何すんのよ?!貴女なんて、宝洞さんに言えばなんとでも……」
するとゆかりの大人しそうな表情は一変し、ものすごい剣幕で彩羽を睨みつけた。
「――……黙ってくれない?
人に頼らなきゃ何もできない弱虫のくせに。」
「ッ!?……」
突如開かれた彩羽の口から飛び出たものは、明らかにゆかりを見下すもの。
ゆかりはキュッ、と眉を寄せると、ゆっくりと立ち上がり、――――
「私が弱虫?バッカじゃないの。
ふん、今証拠を見せてあげるわ。」
「ッあっ……」
うすら笑いを浮かべながら彩羽の脇腹を思いっきり殴りつけた。
「やっ、ゆか、り……?」
すると今まで黙っていた杏那は口元を手で押さえ、小さく悲鳴をあげ。
「なによ杏那。何びくびくしてんの?
ほら、早く杏那も何かしなさいよ」
ゆかりは杏那に向かってシャーペンを投げた。
その眼は、もうすでに悪魔のような冷徹な眼。
「それで刺せばいいんだよな、ゆかり?
じゃあ先に俺がお手本見せるよ♪」
静人も何の迷いもなしにシャーペンの芯を出すと、
痛みで抵抗できない彩羽の白い腕に突き刺した。
「ほらほら、こんな感じだよ、杏那!
ああ、杏那は優しいからまだできないんだね〜」
仕方ないなあ、と、静人は肩をすくめる。
「こうなるだろうと思って、冷華達を呼んでたんだ♪
来てくれ〜!」
静人が手招きをすると、現れたのは冷華、美菜、凜。
皆それぞれに何かしらの武器を持っている。
もちろんそれは、彩羽をいじめるための物で――――。
「クス、いつにもましてみじめね、双音。
だから今日は、私たちがさらにみじめさに磨きをかけてあげるわ!」
「彩羽ちゃんを磨くためにはぁっ、お水かけてあげないといけないよねぇっ?」
静人とゆかりが無抵抗な彩羽の両腕をつかむ。
「ってわけで、トイレに連れてってあげるよ、無様なゴミ虫ちゃん♪」
凜が高笑いを廊下中に響かせた。
(メトロノームは、止まることなく加速し続ける。)
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