大人オリジナル小説
- Repeat ―リピート― 【完結】
- 日時: 2010/07/11 12:16
- 名前: 紅翠
- 参照: 名前の読みはコウスイです。
はじめまして。
別館では書くのは初めての紅翠です。
いじめ系を書いていきたいと思います。
挫折するかもしれませんが、よろしくお願いします。
*〜Attention〜*
・荒らしは戻るをクリック。
・暴言、中傷目的の方は電源クリック。
・駄文を読みたくないという方は逃げましょう。
*〜守れる方はお進みください〜*
*〜Guest〜*
・世迷さん
・莉亜羅さん
・彪覇さん
・蒼嵐さん
*〜の4名の方、ありがとうございます〜*
*〜Menu〜*
・Prologue >>1
・Cast >>2
・Story.1 >>3
・Story.2 >>4
・Story.3 >>5
・Story.4 >>6
・Story.5 >>12
・Story.6 >>14
・Story.7 >>17
・Story.8 >>18
・Story.9 >>21
・Story.10 >>25
・Story.11 >>28
・Story.12 >>32
・Story.13 >>33
・Story.14 >>34
・Story.15 >>35
・Epilogue >>36
・あとがき >>37
*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*
それでははじまります。
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- Re: Repeat ―リピート― ( No.35 )
- 日時: 2010/07/11 11:40
- 名前: 紅翠 ◆aeqBHN6isk
- 参照: 終わっちゃうよオイオイ
*〜Story.15〜*
この日の空は、まっさらで、雲一つない美しい青だった。
風が涼しげにふく。
ぎ、ぎぎぃい――……
すると、空と風を一番楽しめる場所――屋上の扉がきしんだ音をたてて開いた。
入ってきたのは、長い黒髪をなびかせる少女。
吸い込まれそうな藍色の瞳は、どこを見ているのだろうか。
少女はどこか楽しげな表情で、フェンスに近付く。
フェンスに手をかけ――
ようとしたが、動きが止まり、数秒自分の手を見ると、後ろを振り返った。
すうーーっ、と深呼吸をし、空を見上げる少女。
少し寂しげな色が瞳にやどる。
でもそれも一瞬のことで、少女はまたフェンスに手をかけた。
するする、と登っていき、反対側にゆっくりと降りる。
今にも落ちそうな不安定な状態で、少女は笑みを浮かべると、
つかんでいたフェンスを離し――――
「これで、終わり。Fineだよ。」
空に、身を投げた。
ずっと紡がれていた曲は――――、
静かに、終わりを告げた。
**
タタタタ、と階段を上る音。
勢いよく開かれた屋上の扉。
そして、少女は、力が全て抜けたかのように、座り込んだ。
「手遅れ――……」
下でけたたましいサイレンと悲鳴の声が聞こえてくる。
しかし、その騒音も、少女――杏那には聞こえず、ただただ、涙を流していた。
――なぜなにもできなかった。
――なぜ助けられなかった。
――なぜあの時、あんなことをしてしまったの?
涙と共にあふれでてくる後悔の念。
けれど、もうなにも、戻ることは無かった。
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