大人オリジナル小説
- 君の吐いた嘘 いじめ
- 日時: 2011/01/16 23:36
- 名前: リクア
こんばんは!!
このリクアの小説2個目!!
今回は実話だけでなく、9,5割をフィクションにしたものを書きたいと思います
それでは宜しくお願いします
○登場人物○
主人公
・翡翠 翼(ひすい つばさ)♀
いじめの主犯・裏切り者
・美空 久留(みそら くる)♀
主犯に従う人達
・郷田 當麻(ごうだ とうま)♂
・赤崎 澄(あかざき すま)♂
・瑠璃 京子(るり きょうこ)♀
・水原 みさ(すいはら みさ)♀
順次増えるかも…。
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- Re: 君の吐いた嘘 いじめ ( No.6 )
- 日時: 2011/01/31 21:01
- 名前: リクア
第二話『ウラギリの真実』
久留の不思議で、不安になる言葉を聞いた翌日、私は普通に登校した
昨日は、あの言葉がずっと頭の中で回っていて、良く眠れなかった
そのせいか、足取りが覚束無い
いつもは短く感じる学校の階段も、今日だけはやけに長く感じられた
そして、けだるさを振り払い、教室の扉を開けた
ぱぁん!!
急に、何かが破裂する音が頭上のごく近い場所でする
驚いている私の鼻を、風船の破片が掠めて、床に落ちる
え…?
「つぅばーさーちゃーん」
ワザと間延びした声が、室内から飛んでくる
その声は、聞いたことがある
「久留…?」
そう、声の主は美空 久留だったのだ
しかし、いつものボールが軽く跳ねる様な明るい声では無く、地の底から黒いものが這いずり上がってくる錯覚を覚えさせる冷たい声だ
ニィ、と口元を歪ませ、私を見ている
「ほら、何時まで其処に立ってんの? 邪魔なんだけどっ!!」
ドンっと言う衝撃が後ろから突然加えられ、とっさに反応しきれなくてそのまま前に転ぶ
後ろを振り返ると、そこには瑠璃 京子が立っていた
比較的大人しい性格の人なのに、今の行動に頭が付いていかない
はっとして教室を見回すと、何だか雰囲気がおかしい
みんな、狂気を滲ませた笑みを顔に貼り付け、私を取り囲む様にして立っている
「みんな…どうしたの?」
顔をひきつっているのを自分まで感じながら、張り付いた喉を必死にこじ開け、問い掛けた
しかし、誰もその問いに応えることは無く、ただ1人の人物を無言で指さしていた
その先に居るのは、親友だった
「あんた、ムカつくんだよね。今までは私達が大人だったから黙ってたけどさ、もう無理。アンタのこと、いじめて遊ぶわ!」
キャハハ!! と、狂ったような笑い声を合図に、クラスメートが全員飛びかかってきた
このクラスの人数は私を省いて25人居る
その全員に襲われては、反抗なんて出来ない
恐怖と痛みの中、ただ頭を抱えてうずくまることしか出来なかった
どうして、どうして?
何故、久留が…
裏切られたの…!?
そんな思いが、私の中で渦巻いていた
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