大人オリジナル小説

      生き方......__
日時: 2011/05/08 16:21
名前: そらね ◆v56v3zaHE6


  人間に、綺麗な生き方なんてあるのかな。



お久しぶりです、そらねです(`・ω・´)キリッ
初めて書いた小説は社会問題。下手糞の道を極めてしまったので初心に返るべく、舞い戻ってきました。
題名は仮です。なんとでもなれ、です。

交流を避けている訳ではないんですが、友達が少ないです。それはもうガッコに行って一人でお弁当を食べるくらい。
友達が少ない可哀相な奴なんて友達募集中です。
どしどし、ご応募ください。待ってます(´・ω・`)
▼生き方......の足跡
≫序章>>3



▼お客様
:華世さま

コメント貰ったら嬉しさ百倍ですっ(^ω^)

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Re:       生き方......__ ( No.5 )
日時: 2011/05/08 18:07
名前: そらね ◆v56v3zaHE6



 総合病院にて。
 病院の敷地内で少女と少年が一緒に歩いていた。
 少女は10歳ほどの外見。パジャマ姿で点滴棒を携えていた。その横で少女をエスコートするのは、高校生くらいの少年だった。
 少年は青いブレザーを羽織っていた。この近くにある青柳高校の制服である。
 少女は少年の服の袖を引っ張って、楽しそうに声をあげた。

「病気が治ったら、ハルト兄ちゃんと遊びたいなあ!」
 
 無邪気に笑う少女を見つめて、少年は「いつかな」と短く答えた。
 この少女の病気は、そうも軽い病気ではないのだ。無垢な少女は柔らかく嬉しそうに笑った。
 それから、 

「生きることに執着するのはいけないこと?」

 少女は小首を傾げて、不思議そうな表情で呟いた。少年は微笑む。
 生きることは幸せに繋がるし、不幸にだって繋がる。誰かの幸せにも繋がるし、不幸にも繋がる。
 死ぬことだって同じだ。自分の幸せに繋がることも不幸に繋がることだってある。勿論、誰かの幸せにも不幸にも繋がる。
 生きることと死ぬことは同じなのだ。
 でも、人間はそれでも生きることに執着する。だからこそ人間は酷く、醜いのだ。
 
 少年は青い空を仰いだあと、短く溜め息を吐いて少女を見つめた。
 無垢な瞳を輝かせて、いまかいまかと答えを心待ちにしている。 
 生きたい一心で、彼女は病気と戦ってきた。それは、本能でありながらも、生きることへの執着でもあった。
 少年は目を細めて、少女の頭に手をのせる。そして唇を動かす。

「さあね、少なくともいけないことだよ」

 少年は少女の頭を撫でながら言った。
 少女は撫でられて嬉しそうにはにかんだあと、呟いた。

「ハルト兄ちゃんの嘘吐きぃ」

 少女は楽しそうに笑っていた。その顔を見つめていると少年の心は痛ましめながら、無理やり笑顔を作った。
 上辺だけの嘘っぱちの笑顔に少女は答えるように笑う。少年は苦い思いをしながら、膝を折って少女に抱きついた。

「そうだね、カオリにとってはボクは大嘘吐きだ」

 少なくても、真実を知らない今は。
 この無垢な時期だけは、ボクはカオリにとっての嘘吐き野郎になってやろうじゃないか。
 少年は自分に言い聞かせながら、少年は瞼を閉じた。




      ――――第一章、生きるコト、

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