大人オリジナル小説
- 生き方......__
- 日時: 2011/05/08 16:21
- 名前: そらね ◆v56v3zaHE6
人間に、綺麗な生き方なんてあるのかな。
#
お久しぶりです、そらねです(`・ω・´)キリッ
初めて書いた小説は社会問題。下手糞の道を極めてしまったので初心に返るべく、舞い戻ってきました。
題名は仮です。なんとでもなれ、です。
交流を避けている訳ではないんですが、友達が少ないです。それはもうガッコに行って一人でお弁当を食べるくらい。
友達が少ない可哀相な奴なんて友達募集中です。
どしどし、ご応募ください。待ってます(´・ω・`)
▼生き方......の足跡
≫序章>>3
▼お客様
:華世さま
コメント貰ったら嬉しさ百倍ですっ(^ω^)
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- Re: 生き方......__ ( No.20 )
- 日時: 2011/05/14 21:14
- 名前: そらね ◆v56v3zaHE6
≪5≫
私の名前は池ヶ谷カオリ。ピーマンが大嫌い。
私は監禁というシリアスなことにあっています。
よく判らない、総合病院とか言う場所にもうずっと閉じこめられたままなの。
病気にかかっているからと、ママとパパが言っていた。
お姉ちゃんは健康になる為、外で元気に遊べるようになる為だって言ってた。
多分、ママとパパは嘘吐きで。お姉ちゃんが真実なんだ。
私のお姉ちゃんの名前は、いけがやサオリで、私の大好きな人の名前は、いちのせハルトです。
彼らは私の大事な人たちです。真実は彼らのもとにあるんだと思う。
そう思いながら、私は星空の輝く夜、病室で瞼を閉じた。
朝。
目が覚めると、お姉ちゃんが微笑んでいた。
私は胸のあたりをさすりながら、軽く咳き込んだ。
すると、お姉ちゃんの表情が変わって、酷く辛そうな泣き出しそうな顔になる。
「……大丈夫、カオリ?」
「うん、大丈夫。少しだけ、胸のあたりが痛いの」
「お、お医者さ、ま、よよ呼んでくる……」
顔色を悪くしながらお姉ちゃんはばたばたと病室を出て行った。
病院内は走っちゃいけないって言ってたの、お姉ちゃんなのに。
――へっちゃらだもん!
私は、ぴょんとベッドから飛び降りて。スリッパを履いた。
「今日は病院内を暴れ回ってやるわ」
私は点滴棒を手にとった。
#
「畜生。ものすっごくつまんねえ!」
個室の病室だから誰にも聞こえないと思って叫んでみたら、案の定。
と、言うことにもならず鬼ナースが、ドアをあけて「静かにしろ」と怖い顔をされた。
「……逢いたいなあ、誰か≠ノ」歌うように言ってみた、刹那「誰かって私のこと!?」
ドアの開く音ともに興奮したように鼻息を荒立て、幼い声が響いたと思ったら、ドアが閉まった。
「ハルト兄ちゃんはなんでここにいるの? カオリと同じなの?」
池ヶ谷カオリ。それがこの少女の名前である。
僕の幼馴染兼腐れ縁、池ヶ谷サオリの妹。サオリはカオリに溺愛しており、カオリ主義者である。
彼女の姉の腐れ縁と幼馴染の僕は、幼き頃誰か≠ノあう前にこの少女に逢い。
その時の僕が発した言葉に惚れ、僕の容姿に惚れ、僕の性格に惚れた。
故に、無垢な彼女を守り続けるためにも僕は、変わる以前の僕に似なければならないのだ。
きらきらと円い瞳を輝かせるカオリを見つめて、僕は恐らく苦々しい顔をしながら、笑った。
つられて彼女もにこりと笑う。無邪気で無垢で可愛らしいと思うが、僕には恐怖の対象だった。
「判った! 病院内にかんきんされているんでしょ?」
ある意味ではそうなんだけどね、と言おうと思って言葉に詰まる。
変なことを吹かせば、きっと彼女の姉が飛んでやってきてしまうだろう。しかも違うと突きつけてもだ。
――そのときこそ、僕の首が飛んだして
震えるような怖さを背中に感じつつ、薄く笑う。
「ちょっと違うよ、病院は怪我とか治すんだよ。僕は怪我しちゃったんだ、ホラ」
そう言って吊られた足に指を指す。
彼女の視線も指先の方向に向けられ、小首を傾げられる。
「どうして怪我したの?」なんて言われちゃう気がする。さて、どう誤魔化すものか。
と考えていると案の定、とはいかず。
「ハルト兄ちゃん怪我なの? カオリは怪我なの? ハルト兄ちゃんは足でカオリは胸のあたりの怪我?」
人間のことはともかく。
――僕が考え抜いたことは世界では外れた考えなのかな。
僕は彼女に愛想笑いを浮かべて見せた。
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