大人オリジナル小説
- 消えていく希望
- 日時: 2011/06/05 09:28
- 名前: まりめろ
楽しくて仕方がなかった。
友達とくだらない話しをするのも、自分の机に落書するのも。
たまに授業でパソコンをつかうときも、席替えも宿泊学習も。
希望なんて要らないと思っていた。
自分が希望に満ちあふれていたから-----------
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☆岸沼 朱里♀11歳
☆大田 花梨♀11歳
☆秋本 百合♀11歳
☆雨宮 詩織♀11歳
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- Re: 消えていく希望 ( No.8 )
- 日時: 2011/06/05 19:15
- 名前: まりめろ
あいつはそのうちわかります^^
「嫌ああっぁあああぁぁぁああぁぁああぁあ!」
あぁ-----------今日もだ。
あたしは聞き覚えた叫び声にため息をつく。
きっと今日も誰かが絶望に満ちるんだ。
このクラスは
異常だ。
「ねぇ・・・また始まったよ・・・舞美いじめ。」
詩織がクスリと笑いあたしに話しかける。
詩織・・・あんなに優しい詩織がこんなことをいうようになったのは
昨日からだった。
『ねぇねぇ舞美ちゃんっ!次移動教室だよ一緒に行こう!』
あたしは暗い表情の舞美ちゃんに声をかけた。
勇気を出して・・・笑顔で。
すると、舞美ちゃんのこわばった表情はなんだか汚い物を見るような眼
に変わった。
「あんたみたいに友達がいっぱいいる奴にはわかんないっ!
同情なんてするな!あたしにかかわるなよ!」
舞美ちゃんはいままでにないような声であたしに怒鳴りつけてきた。
最後にはあたしのお腹めがけて蹴り飛ばしたのだ。
あのときは痛くて・・・涙が出た。
それからだ。
詩織があんなことをいうのは。
「ふふっ・・・あーははははははははははぁ!」「あああああああ!」
詩織の笑い声と舞美の叫び声が交差した。
そのとき、あたしの肩がビクッと揺れたのがわかった。
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