大人オリジナル小説

消えていく希望
日時: 2011/06/05 09:28
名前: まりめろ

楽しくて仕方がなかった。

友達とくだらない話しをするのも、自分の机に落書するのも。

たまに授業でパソコンをつかうときも、席替えも宿泊学習も。

希望なんて要らないと思っていた。

自分が希望に満ちあふれていたから-----------

________________________________
☆岸沼 朱里♀11歳

☆大田 花梨♀11歳

☆秋本 百合♀11歳

☆雨宮 詩織♀11歳

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Re: 消えていく希望 ( No.3 )
日時: 2011/06/05 09:47
名前: まりめろ

「おはよう」

「あ、朱里〜〜おっはー」

あたしが挨拶すれば、皆返してくれる。

重いランドセルも忘れて友達と雑談。

あぁ楽しい楽しい。

親友の詩織と下駄箱へ行く。

自分のロッカーより先に目にしたものは、友達の百合だった。

百合は3日前から風邪をひいていて休んでいた。

でもまだマスクをして、よわよわしい感じがあった。

あたしと詩織は百合に駆け寄る。

あたし達が大丈夫?などと声をかけると、百合はいつもみたいにニコッ

と笑ってこう言う。

「うん・・・平気だよ。

 でも体育とかはまだ無理みたい・・・」

「そっか・・・。」

あたし達が少しでも残念そうになると、百合は必ずまた笑う。

「平気だってば!1日2日で治るからさっ!

 そしたらまた遊ぼうっ!」

百合はとにかく自分より友達を優先する子。

皆が嫌なことはやらない。

自分が嫌でも皆が楽しむならいい。

そういう子だ。

「あれっ・・・百合?」

声が聞こえる方を振り向く。

ちょこんと可愛らしい女の子。

この子も友達、花梨。

この子は左手が手首から丸くなっている。

でも、あたし達はそんなの気にしなかった。

周りから悪口を言われたらあたしたちはそいつらに怒鳴った。

でも花梨は、その分親が甘やかしたから少し我儘なところがあった。
                    ワガママ

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