大人オリジナル小説
- 署名戦争
- 日時: 2012/05/12 14:14
- 名前: 小豆
おはようございますこんにちはこんばんは、小豆です
初めてこのスレをたてました。
この話を通じて、見えないこととか、どうしようもないこととか、覚悟のないことの恐ろしさを感じていただければ幸いです。
なんて言ってるけど要は愚痴ですよ(=^・^=)
まあそんな暗くもないしいじめでも何でもない、
ちょっと力と頭と覚悟の足りなかった私たちの、一日戦争です。
私たちの、本当にあった、どうしようもない一日の話。
そこに行くまでの私たちと、通り過ぎた後の私たちの日常。
- Re: 署名戦争 ( No.8 )
- 日時: 2012/05/13 11:40
- 名前: 小豆
最後にもう一つですね。
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7:かわいそうは嫌い、大変だねは優越感
最近のシズカはつかれているようだ。それとも、疲れているように見せたいのか。
机につっぷしたシズカ。
どうにも全身に力が入っておらず、頼りない。
「どうしたの、元気ないじゃん、かぜ?」
ほっこり顔をあげて唸るような返事。
「あー、頭痛いの。」
「うっそ、大丈夫?保健室行ったら?」
「行きたくない…」
はあ?
じゃあそんなうだうだスンナや、うっとうしい。
「えー、行った方がいいって。なんでいかないの」
「授業でたい・・・。」
「一回くらい休んだって大丈夫だって。」
近くでいかにも風邪ですみたいなオーラだされるとうっとうしいし。
「私今まで休んだことないからさ…。それにどうせ休んでいいの1時間だけじゃん」
自慢か!!
いまさらッと自慢しただろ!
て言うかそれの話、何回も聞いたんだけど!!!!
「なにそれ、まあほんとにヤバくなったら行きなよ?」
「うん・・・。」
はー、疲れる。
「あのさ、アタシ目がかなり悪くなったんだよ。」
いきなり何!?
誰もアンタの目の話なんて聞いてないんだけど!!
っていうかもう会話終わったはずだよね!?
「へー、どうして?」
まあこう聞くのが普通だよねえ。
「昨日病院行ったらストレスって言われた…」
「うっそ、やばいじゃん。」
「うん・・・。」
どうしてほしいんだよ、ヲィ。ストレスって言われた、そうかい。
慰めてもらいたくもないんだろ、お前。ただ誰かに聞いてほしいだけなんだろ。
「・・・どうして?何かあれば聞くよ?」
おずおずといった感じで聞き返す。ぶっちゃけどうでもいいんだけどねー。
だって私に話してる時点で私関係ないってこと丸わかりジャン?
「・・・今日もお母さんとお父さんケンカしてた…」
「・・・そっか、大変だね・・・」
私もそういう時期会ったけど、誰にも言わなかったよ?
っていうかこの話題何度目だよ!!
「なんか、このまえ・・・」
「うん、」
聞いてるふり。
大変だなあとは思うけど。
「美紀のうちの車に乗せてもらうはずだったじゃん?」
「そうだったねー」
「でもドタキャンしたじゃん?」
「まあねー」
そのおかげで私怒られたんだけど。
「それでお母さんとお父さんの大喧嘩。会社もほかんとこに吸収されちゃったし…」
そこでチャイム。
いったい何度目の話だとも思いつつ、シズカが大変なのもわかってるから、
同情したように聞く私はなんて冷たい。