大人オリジナル小説

狂い始めた歯車が
日時: 2012/06/04 14:09
名前: ここ

―最初は皆、誰とも普通に接していて、特に良いところもなく、また悪いところもなかった。

―ところがある日、『何か』がそれを変貌させた。

―それから、歯車が狂って行った。

―そして、最後には、壊れてしまった。

―これは、古川小学校6−1が、徐々に歯車を狂わせて行く物語。

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Re: 狂い始めた歯車が ( No.7 )
日時: 2012/06/06 17:53
名前: ここ

6.虐めは続くよ、いつまでも

いつもの帰り道。
いつもの通学路。

そこを通って、家に着く。
玄関口でバタン、と倒れて、そこに置いてあった服を着て、学校に向かう。
うちの学校は、放課後は自分たちの教室、校庭を1ぺん帰って着替える、という条件で開放するのだ。
さて、そんなわけで学校の教室前に着いたわけ、だが。
そこには、塾や習い事で忙しい人以外、6-1の皆が集まっていた。
実は、皆で計画を立てていたのである。

「係の仕事をしている美月(私たちの仕事を押し付けた)のやった仕事を台無しにして、皆で美月をボールとして使う名づけて『美月ボール遊び』で遊ぼう!」
と、いうものだった。
私たちはそれを確認して、美月のいる教室のドアをガラッ、と音を立てて開けた。

美月は驚いていた。
だが、しばらくして無視してそのまま仕事を進めていった。
すると、友恵がすかさず、
「無視すんじゃないわよ。ねぇアンタ、このフキン、ちょっと薄汚れてなぁい?やり直してよ!!」
と言って、美月の長時間かけて洗ったであろうフキン(5枚)を、1つのこらずあらかじめ準備してあったバケツ一杯の泥水につけた。
美月は泣きそうだったが、また泥水につけられたフキンを洗いだした。

それがすむと、今度は力の強い女子、恵美が美月の胸ぐらを掴んで、蹴りあげた。
それはまあ見事なもの、美月はダン、と音を響かせて倒れた。
それを皆で繰り返した後、皆で帰った。

美月は相変わらず泣きそうだった。
(歯車は止まることを知らず、狂いまくる)

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