大人オリジナル小説

いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者
日時: 2012/10/28 17:42
名前: はこりんご

はじめまして、はこりんごです!

コメントとかアドバイスしてもらえたらうれしいです。
絶対返事します。

荒らしなどはやめてください。




 登場人物

杉沢 夢   (すぎさわ ゆめ)

赤石 栗香  (あかいし りか)

畑井 加奈  (はたい かな)

光達 沙奈  (ひかりだ さな)

渚羽 琴音  (なぎさわ ことね)

高杜河 七海 (こうずか ななみ)

南野 香菜李 (みなみの かなり)

陸野衣 千夏 (りくのえ ちなつ)




プロローグ
>>1

第一章
>>2 >>3 >>4 >>5 >>6
>>7 >>8 >>9 >>10 >>11
>>12 >>15 >>16 >>19

第二章
>>24 >>25 >>28 >>30 >>33




 お客様
うさ(。+`・∀・)b様
フレア様
麻衣様
エリア様
灰歌音 麗歌様
エルセ(かの)様

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Re: いじめっ子といじめられっ子と傍観者と偽善者 ( No.5 )
日時: 2012/10/21 01:16
名前: はこりんご

私の助けを求める声は誰にも届かなかった。

必死に出したその声はあわのように消えた。

「夢ちゃん。
 私に逆らったりするとどうなるか‥‥‥わかった?」

ゆっくり、静かな声で栗香がそう言った。

私は顔を上げ、たてに首をふった。

栗香は私を見て、最後にこう言った。

「次。あんな目をしたら、
 こんなんじゃすまさないよ‥‥‥‥。」

とても低くて怖い声。

私はまだふるえが止まらなかった。

私は栗香にただ一言、つぶやくように言った。

「ごめんなさい」

そして私はまた下をむいた。

栗香は教室の外へ出て行った。

とりまきは傍観者に後片付けを頼んで‥‥‥いや、
おしつけて。栗香のあとをおった。

「夢ちゃん。大丈夫?」

偽善者の沙奈は私に手を差し出した。

さっきまでみんなといじめをしていたくせに‥‥‥
そう思ったが、口には出さなかった。

私は立ち上がることがやっとだった。
よろけながらも自分の机へ向かう。

無事な荷物だけをカバンの中に入れて教室をあとにした。

先生とすれちがったが、
びしょびしょの私を見ても先生は何も言わなかった。

何もかもがいやになった。

「自分を守れてよかったですね。」

先生に聞こえるように少し大きな声で言った。

私はなにを言っているんだろう?と思った。

だって、しょうがないことなんだ。
みんな仲良くなんて無理なんだから。
誰かをイケニエにしないといけないじゃないか。

思った通り先生はきまずそうにふりかえる。

「何でもないです。」

そう言うと私は走った。

もう本当にいやだ‥‥‥‥

みんないじめるか見て見ぬふりするだけだ。

助けて‥‥‥‥。もういや!!‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そう心の中で叫ぶが、その声は誰かに聞こえるはずもなく、
私はしゃがみこんだ。

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