大人オリジナル小説
- 櫻の花が咲くまでに〜生きるために必要なこと〜
- 日時: 2013/02/17 19:29
- 名前: 蘭藍
どうも〜
本館で知っている方はこんにちは!!
初めて見る人ははじめまして!!
今回は以前書こうと思って挫折してしまったいじめや体罰の話・・・
書いてて以前は
「つらい」
「悲しい」
などといった気持が書く手を妨げました。
でもそれは以前の話。
今は・・・確かにいろいろ気持ちが出できます。
でもたったそれだけで書く手を止めてはいけない。
私は読む人のために書いていました。
本当につらい人に読んでほしい。
これは・・・現実で起こっていることだから。
起こっているというのはいじめや体罰の事。
その人なら、分かるはずだから・・・
〜あらすじ〜
もう前には進まない・・・
そう決めた8人の少年少女。
いじめ、体罰、暴力・・・
彼女たちはその壁を乗り越えたいと望めるか・・・!
そして乗り越えた先にあるのは、櫻の花が咲く日々なのか・・・
それがすぐに沈む冬の太陽なのか・・・
ー奇跡を超えたその先を、君は見ることができるか!!
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- Re: 櫻の花が咲くまでに〜生きるために必要なこと〜 ( No.1 )
- 日時: 2013/03/26 16:14
- 名前: 蘭藍
ー体育倉庫
「おらっ!!さっさと立てよ!」
「・・・っく!」私、五月雨秋野はおなかを抱え上がら、彼女を睨みつけた。
「里香!そろそろ先生が来そう!!」
山田里香の友達の佐藤歌鈴が焦った顔で言った。
正確には(仲間)だが・・・
里香自身、先生への(対処)は慣れているらしい。
そうでなければ、こんな悠長にいられないはずだ。
「里香!!」
「っ!じゃあまたね・・・秋野さん!!!」
「っ!・・・痛っ!」
また・・・蹴られた。
彼女たちがいなくなってすぐ、足音が聞こえた。恐らく先生だ。歌鈴が言ったことは、やはり本当だったのかと、自分の頭で納得した。
だが、それはそれで厄介だ。この前、偶然担任にバレてしまった。あの時は一心不乱に助けを求めた。だけど、
「あれ〜秋野さんここにいたの?」
さっきまで一緒にいた里香に見つかってしまった。
その時は、開かずの教室でやられた。その次の日から、ここ、体育館倉庫が私の・・・私たちの<お昼休みの場所>になった。
私の思考を現実に戻したのは、先生の声だった。
うそ!見つかった!!
私は焦りながらも、隠れる場所を探した。もしかしたら見つからずに済むかもしれない。
あの時とは違う。
ここは、体育館倉庫だ。隠れる場所ならいくらでもある。
マットだと、すぐにバレるリスクが大きい。すぐにはバレず、尚且つリスクがないもの・・・
視野の端に跳び箱があった。
運良く、人が入れる入口があった。それも窓側に。
絶対に気付かれない自信があった。
小さいわけでも、柔らかいわけでもない。
あるのは自信と、
「・・・いないな」
真実だけ。
出て行ったのを確認すると、私は跳び箱から出てきた。
多分、彼女たちは来ないだろう。不幸中の幸いとはこのことか。
「うわ、埃だらけ・・・」あまり使われたないのだろう。合服は、埃だらけになっていた。まさに人間掃除機だ。
私が何故こんなことになっているのか、それは今から一カ月ほど前に遡る。
ー入学して一カ月、私たちの学校は他と比べて早く部活に入れる。つまり、本入部だ。
何でも早く部活に入部することによって強くなる確率を上げる為だそうだ。もちろん早く入れるのは運動部だけ。文化部は大会があるなどの事情がない限り、早くからの本入部は許されない。
以前、断りなく本入部した生徒の部活が潰れたらしい。この学校は多くの部活とクラブがある。一つくらい潰れても・・・という気持ちが、校長にはあるらしい。
私は本入部でバスケ部に入りたかった。
元々運動が好きで、小さい頃にある試合を見た。
それが、私が初めて見た<バスケの試合>だった。
そこまで強くなかったチームだったらしいけど、私にはとても楽しかった。
床のなる音。ゴールにボールが入る音。何よりも好きなのは、審判が笛を鳴らす音。緊張感の中にある、あの楽しさ。
私はバスケを通じて、知っていった。
私はすぐ部活に入った。
<バスケの試合>がしたかったのだ。
サッカーやテニスじゃない・・・
あの時の気持ちは、バスケじゃなきゃ味わえない!
入ってすぐ、私は選抜の仲間入りを果たした。
周りは先輩たちばかり、同年代での仲間はいなかった。悲しかったけど、先輩達とはすぐ打ち解けた。
何も、不自由なんてなかった。
・・・はずなのに。
選抜入りを果たして一週間がたった。
「五月雨・・・選抜を抜けてくれ」
それは、先生からの言葉だった。
話はすぐ分かった。山田里香の仕業だ。
彼女が私を架空の万引き犯に仕立て上げた。もちろん嘘だ。先生も信じてくれている。
お前がそんなことするはずないと。
「なら、何で選抜を抜けなければならないのですか!!」
「・・・この話が校内だけで収まっていれば、問題なんてない。だが・・・」
「・・・校外まで、話が広がったのですね」
先生は静かに、小さく頷いた。
恐らく彼女が話を外に広げたのだろう。
私は、返す言葉がなかった。
私が入ったのは楽しくバスケをするため。
選抜じゃなくてもいい。
だけど・・・
私は部活をやめた。
続きはまた今度〜!!!!
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