大人オリジナル小説

櫻の花が咲くまでに〜生きるために必要なこと〜
日時: 2013/02/17 19:29
名前: 蘭藍



どうも〜
本館で知っている方はこんにちは!!
初めて見る人ははじめまして!!

今回は以前書こうと思って挫折してしまったいじめや体罰の話・・・
書いてて以前は
「つらい」
「悲しい」
などといった気持が書く手を妨げました。
でもそれは以前の話。

今は・・・確かにいろいろ気持ちが出できます。
でもたったそれだけで書く手を止めてはいけない。
私は読む人のために書いていました。

本当につらい人に読んでほしい。
これは・・・現実で起こっていることだから。
起こっているというのはいじめや体罰の事。
その人なら、分かるはずだから・・・




〜あらすじ〜
もう前には進まない・・・
そう決めた8人の少年少女。
いじめ、体罰、暴力・・・
彼女たちはその壁を乗り越えたいと望めるか・・・!
そして乗り越えた先にあるのは、櫻の花が咲く日々なのか・・・
それがすぐに沈む冬の太陽なのか・・・
ー奇跡を超えたその先を、君は見ることができるか!!

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Re: 櫻の花が咲くまでに〜生きるために必要なこと〜 ( No.10 )
日時: 2013/04/28 19:42
名前: 蘭藍


今日は頑張ります!!
親に取られる前に・・・

★本文★

〜斎藤尚斗(さいとう なおと)
人は支えあうから生きていく。
そんなの子供だましだと僕は知っている。
人は生を受けられたから生きているのだ。

今日は学校から直で塾に行かなければならない。
親がそう言ったから。
ふと、自分の腕時計を見た。
もう5時か・・・
早く行かないと授業に遅れてしまう。

急いで走ったかいがあった。
開始5分前・・・
「間に合った」
「あっ!尚斗君!!」
僕を見るなり少女は手を振った。
僕もそれに答えた。
「今日はぎりぎりだったね。いつも私の方が遅いのに」
「き・・・今日は、先生に色々頼まれ・・・たんだ」
「ふぇ〜、大変だね!」
彼女は谷口麻音(たにぐち まおん)。
つい先週、知り合ったばかりだ。
この知り合うのも僕にとっては幸運なのだ。
普通の人なら幸運として受けとめない。
これすら運命だと思うのではないか。
だが、僕にとってはこの上ない幸運なのだ。
「こんなの」を幸運という僕の過去を話そう。

僕は生まれつき悪運持ちだ。
生まれた時、一歩間違えれば死産だったそうだ。
一歳の誕生日、ケーキに刺さっていたロウソクが手首の服に引火した。
幸い少しやけどをしただけだった。
その時、両親は僕を「物」として扱うようになった。
「物」として愛され、「物」として教育を受けた。
塾に行くことになったのは
「あなたは物だけど、人以上の能力がいるの」
・・・両親の言っている意味は僕には分からない。
「物」なら、「物」として生きたい。
何故、「人」としての能力がいるの?
・・・いつからだろう。
僕は周りからも「物」として見られていた。
「お前は物なんだからお金なんていらないだろう?」
「お前は物なんだからノートなんていらないだろう?」
「「お前は物なんだろ!?」」
・・・そうか、僕は物なんだ。
僕なんていない方が良かったのだろうか?
きっとそうだ、物は生きていようと死んでいようと同じなんだ。
僕は物だ。物なんだ・・・!!

「斗君・・・尚斗君!」
ハッと我に返った。
ここは・・・
そうだ、塾だった。
時間はもう9時を指していた。
「・・・どうしたの?」
「えっ?何が?」
自らの感情なんてない。
押さえるものなんて何もない。
なのに、彼女と話すときは心の奥に何か塊がある。
「最近・・・ボーっとしてるから・・・」
心配そうに僕の顔を見ている彼女。

今まですべて耐えてきた。
親からの言葉も、クラスの仲間からの言葉も。
気の弱い僕が良く耐えたと思う。
これも幸運なのだろう。

「・・・やっぱりなんか変」
「そうかな?」
自らを別の人間のように演じることぐらい等の昔に出来たんだよ?
彼女はポケットから紙を出した。
ぐしゃぐしゃになっていたが、何とか読めそうだ。
「マ・・・ボ・・・ロバ?」
「そう、そこの『bullying』ってのを調べてみて」
「な・・・何それ?」
動揺が隠せない。
あまりにも急だったからだ。
「えっと・・・確か、いじめって意味らしいよ」
「・・・は?」
「今に君なら・・・きっと必要だから」
そう言うと彼女は帰ってしまった。

いつもならこの帰り道は足が重いのに異様に軽い。

帰宅後、両親はいなかった。
僕は急いで自室のパソコンを立ち上げた。
「見つけた・・・」
部屋の電気は点けずにパソコンを見た。
そこは自らの名前ではなくていいらしい。
「名前っか・・・」
気付いたら入る気になっていた。
「何してんだ・・・」
『・・・やっぱりなんか変』
ふと彼女の言葉が頭をよぎる。
その時の顔は・・・
『今の君なら・・・きっと必要だから』
泣きそうだった。
今のぼくでは彼女は救えない。
なら、いつか救えるぐらい強くならなくては!!
「僕は・・・」

ナイト


それが僕の名前だ。


ふと疑問が生じた。
彼女はなぜ
「このサイトの事を知っていたのだろう」












五月雨秋野はまたしてもこちらを見ている。
「もう半分まで来たわね。
 さぁ早く続きを見ましょう。
 総裁はお待ちかねよ。
 早くあなたたちに会いたいみたいよ?」
彼女は何を言っているのだろう・・・?





GWだからって書けるわけではないのです
でも、GW中に一つは書いときます!!

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