大人オリジナル小説
- コミンテルン
- 日時: 2014/02/14 17:59
- 名前: 偽akuma
新akumaとしてakumaと言う名は消えることはない。
登場人物
赤村 共太 (せきむら きょうた)
主人公の1人。
愛里 義国 (あいさと よしくに)
主人公の1人。
吉川 竹男(よしかわ たけお)
父親は、とある会社の社長の息子
本山 美里(もとやま みさと)
父親が、幾つもの会社を束ねる「本山財閥」の会長。いわゆる、お嬢様。
三ツ屋 愛梨(みつや あいり)
「三ツ屋財閥」の会長の娘。こちらもお嬢様的な者。
山元 里美(やまもと さとみ)27歳
2年5組の担任・・・父親が学園長。
伊藤 利夫(ごとう としお)53歳
2年5組の副担任。あまり学校には居ない
- Re: コミンテルン ( No.8 )
- 日時: 2014/02/18 16:35
- 名前: 新akuma
※
そして、次の日。
「貴方、御自分の立場というものがわかっているのですか? 中立とか言って、そんな甘いことを言っていると、三ツ屋愛梨に貶められますよ」
「そんなこと言われても」
今日も朝から、本山の吉川への引き抜きみたいなことが行われている。吉川もいつもしんどくないのかと同情してしまう俺だった。
・・・。
そして、朝の諸連絡を終わらせ、一時間目までの休み時間に入った時、昨日の延長戦のような出来事が起きた。
「丸岡君? どうしたの? あら手に画鋲が刺さっていますね。どうしたのでしょう」
三ツ屋とその取り巻きたちに囲まれて、涙を流していた丸岡であった。何が起きたのかは判っている。丸岡の机の中に画鋲を入れておき、そして、何も知らない丸岡が机の中に手に入れた時、運悪く手に刺さってしまったのであろう。・・・そして、犯人も特定できる。
「でも、丸岡君も昨日、勝手に人様の机に水をぶっかけたもんね。誰も助けてくれなんでしょうね」
と、意地汚いことを言う三ツ屋たちであった。
「丸岡虐めはしばらく続きそうだな」
気づけば後ろに、義国がいた。
「俺は早速、良いアイデアが浮かんでね。丸岡虐めを利用させてもらうことにした。赤村も、何かするんだろ? 」
「お前な・・・俺も人のこと言えないが、少しばかり残酷なことをしでかす予感がするのだが? 特にお前は」
「まあな、日本国のため丸岡にはその名誉ある犠牲になってもらう。ただ、そのためには丸岡虐めが一週間は続いてもらわないとな」
義国を見て、俺は不安になった。義国は日本を愛する、愛国者であるからだ。天皇陛下のため、御国のためなら自分の命など、1円の価値もないと豪語したことがあるほどで、俺は丸岡を何か残酷なことに利用するのではないかと心配になったのである。
義国の話しを聞くところ、丸岡への虐めが一週間続けば、何らかの行動を行うようなことを言っていた。つまりこの不安を取り除くには、先に俺が第一手を打たなければならないのだ。だが、焦りは最大の敵とも言われる。そこで、俺は小さな策略を考えた。
「俺は、今日行動を起こす。起こすとは言ってもとても小さな行動だがな」
「そうかい、まあその辺はお互い不干渉で行こうではないか」
「わかっている」