大人オリジナル小説

【オリキャラ】自傷少女と愛情表現。【募集中】
日時: 2014/02/22 13:34
名前: 妖夢

私は玩具に手を差し伸べた。
私の手を掴もうとした瞬間、私は素早くその手を引っ込めて自慢のロングストレートをはらった。
案の定、派手にこけている玩具の手を掴むと、グイッと引っ張った。

「最近、冬月さんの様子がおかしいようだけど。本人は自分を玩具と言っているわ」

先生がじっくり私達の顔を見渡す。
愛情表現をしていない人も、してる人も、緊張で固まる。
私を除いては…ね。

「・・・また貴方達なの?」
「さあ、どうでしょう?先生だって私の財力が怖くなることでしょうね」
「何が言いたいの、蝶乃さん」
「そうですね。簡単にまとめれば、これはいじめではないということです」

そう言った瞬間、冷たい目でこっちを睨む玩具と、意味がわからないと言った顔で見る先生の顔。
私のアイスブルーの瞳が、玩具を捉えると、玩具は唇を噛み締めた。

「よくお聞きなさいな。これはいじめではなく、教育と愛情表現なんですよ」



【目次】

>>0…プロローグ

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12



Re: 【オリキャラ】自傷少女と愛情表現。【募集中】 ( No.12 )
日時: 2014/03/15 00:35
名前: ぱちゅ

第七話『ビアンカ入院?』side刹那

その日、学校へ行くと何時も見える偉そうなグループはなく、ビアンカも目に入らなかった。
遅刻する表面上優等生なんて珍しいものだ。

「ねえ、ビアンカちゃんは?」
「あ、おはよう、刹那。それがね…」

唯一の友達、昴 葵が表情を曇らせて言う。

「昨日、いきなり高熱で倒れたんだって。手足に小さく怪我も見つけたらしいの。それで病院に行ったら、お医者さんが曇った表情をしたらしくて…」
「それ、で…?」
「結局目が覚めないまま、今日。一応入院させることになったみたいだよ」
「あのビアンカちゃんが、高熱と怪我…?」

葵は曇った表情のまま頷いた。
あのビアンカが…ねえ。と思いながらも、内心はホッとして居た。
でも、そんな時、櫂くんが心配そうな顔でビアンカの席を見ていたなんて…。


私は、気づかないふりをしていた。





「な、に…?話って」
「ごめんな、俺の話に付き合わされるなんて、刹那も不幸になっちまうな」
「・・・櫂、くん?」

放課後、窓辺に肘をついて風に当たる櫂くんを、片手を胸元で握り締めながら見ているのは、呼び出されたから。

「俺さ、ビアンカを裏切ったんだ。俺とビアンカは陽向に隠れて付き合ってたんだけどな。俺、家族に愛されなくて。そんなある日、可愛らしい白猫が捨てられてたんだ。マリって名付けた。俺とマリの出会いはこんなんだったかな。でも、ビアンカが当時いじめを受けてた。思い出すと呼吸が荒くなったりする。それくらい酷かったんだ。詳しいことは言えないけど、それは俺のせいだから。ビアンカの言うこと、少しでも聞いてやりたい。それに、ビアンカは俺になんきも告白してくれてる。なあ、刹那。気付かないとでも思ってるのか知らないけど、俺のことチラチラ見てるだろ。・・・だから、終わらせてくれないかな。そういうの」
「え___」

「これ以上、俺に近づいたり、チラチラ見ないでくれる?気分良くないから」

人生で一番幸せな日だと思ってた。
でも、それは間違いで、人生で一番最悪な日だったみたい。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。