大人オリジナル小説

黒歴史にしないための文章作法
日時: 2014/04/19 15:00
名前: TAKE

 シリアス・ダーク板に書いているものを、こちらにも転載しておきます。
 正しい文章作法を身につける事は、社会派小説の内容に説得力を持たせるために避けては通れないものです。

 こちらも作品の参考にして頂ければと思います。

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Re: 黒歴史にしないための文章作法 ( No.11 )
日時: 2014/04/21 12:32
名前: TAKE

9.確認作業について

 小説を書いている時は、文章の流れをあまり気にしない「作者目線」の状態ですが、そのまま投稿したりすると「読み手目線」では読みづらかったり、文の意味がよく理解できなかったりする場合があります。
 そのため小説を何かしらの媒体に投稿する際には、確認作業が必須です。一通り書き終えたら、小説を書いている時の頭から意識を切り離し、読み手となって自分の書いた文章を読みなおしましょう。

 このスレッドのタイトルで言う「黒歴史」とは、そのようにして時間が経った後に自分の作品を見て、あまりの稚拙さや中二病的な物語に対して恥ずかしさを覚え、自己嫌悪に陥り、誰にも見せまいとその作品を封印してしまう事を指します。かく言う自分も、初めての長編小説で描いた主人公の中二病設定など、思い出す度に顔から火が出そうになります。

 小説を書き終えた後に確認するポイントとして、誤字はもちろんのこと、その他にも「文のリズム」「文字の重複」「セリフの描写」などがあります。

 文のリズムについては、句読点の数や行間に注意して、文が続きすぎていたり、ぶつ切りになっていたりしていないかという事に注意しましょう。

 文字の重複については、例を上げておきます。

「この方法の方が」

 このような文だと、「方」や格助詞として使う「の」という文字が二つ続いていて、読者は違和感を感じます。また文のリズムを崩す事にも繋がりますので、「この方法にすれば」など、文字の組み合わせを工夫して修正しましょう。

 セリフの描写とは、セリフとして使うと違和感のある文体を指します。
 こちらも代表的な例を上げておきます。

「突然屋上なんかに呼び出すから来てみたけど、何の用だ?」

 このように、「説明過多」なセリフ回しなどです。
 読者に状況を説明しようという意思が先走って、実際の人間が会話する時に使う事があまり無いようなセリフ回しとなる場合があります。
 このような場合は、状況を本文で説明して、セリフは最小限に留めておくと、収まりがよくなります。

 改稿
 突然○○に呼び出されて、△△は屋上に行った。
「何の用だ?」△△は、軽く息を切らしながら問いかけた。


 他にも文体によって確認すべきポイントは存在しますが、以上の点を抑えて文章を校正していくと、ある程度洗練されたものになります。

 また確認作業を行う場合、チェックするポイントごとに文章全体を読み返す方がミスは減ります。ここで挙げたポイントをチェックする場合、最低でも3回は読み返しましょう。

 ちなみにこのスレッドでは、アップするまでにだいたい10回以上読み返しています。


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