大人オリジナル小説
- 「死」の意味
- 日時: 2014/08/08 18:55
- 名前: みかん
・・・死ね。
私を傷つける奴は死ねばいいと思う。
いじめられて苦しんで、泣いて、またいじめられて、裏切られた私の気持ちを思い知れ。
私は屋上に立った。風でさきほどあいつらに切られたばかりのザンバラ髪がなびく。
私は下を見た。めまいはしない。
下校時刻を知らせるチャイムが鳴り響いた。
玄関先で親友の後藤麗華が出てくるのが見えた。
・・・わたしをうらぎった元・親友。
今からお前に地獄を思い知らせてやるからな。覚悟しとけよ。
私は大空を舞った。苦しみから逃れるために。
浮いた瞬間に解放感が遅れて脳に伝達される。
乾ききった心を潤すような雨が私の体に降り注いだ。
・・・下に響く悲鳴。これは麗華の声だろうか?
瞬間頭に鋭い痛みが走った。視界がゆれる。
さようなら、お兄ちゃん。今までありがとう、お母さん。せめて友達が欲しかった。
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- Re: 「死」の意味 ( No.7 )
- 日時: 2014/08/11 17:27
- 名前: みかん
「みんな、席について!HM始めるわよ!」
勢いよくドアが開き、先生が入ってきた。
ハイテンションな声にみんなはがたがたと席に着いた。
そして何もなかったかのように授業が始まる。
心臓が高鳴る。今までにないくらいに。
これからも、こんなふうに無視されるんだろうか。
麗華も私をいじめるんだろうか。
最終的にはどうなるんだろう。
私、殺されてしまうかもしれない。
明日が怖い。怖い、怖い!!
みんな私を見ようともしない。私を見えない存在にしてるんだ…
私は…?私は?ワタシハ…?
戸惑う私をみんなが笑ってみていた。
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