大人オリジナル小説

「死」の意味
日時: 2014/08/08 18:55
名前: みかん

・・・死ね。
私を傷つける奴は死ねばいいと思う。
いじめられて苦しんで、泣いて、またいじめられて、裏切られた私の気持ちを思い知れ。

私は屋上に立った。風でさきほどあいつらに切られたばかりのザンバラ髪がなびく。
私は下を見た。めまいはしない。
下校時刻を知らせるチャイムが鳴り響いた。
玄関先で親友の後藤麗華が出てくるのが見えた。
・・・わたしをうらぎった元・親友。
今からお前に地獄を思い知らせてやるからな。覚悟しとけよ。

私は大空を舞った。苦しみから逃れるために。
浮いた瞬間に解放感が遅れて脳に伝達される。
乾ききった心を潤すような雨が私の体に降り注いだ。
・・・下に響く悲鳴。これは麗華の声だろうか?
瞬間頭に鋭い痛みが走った。視界がゆれる。
さようなら、お兄ちゃん。今までありがとう、お母さん。せめて友達が欲しかった。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



Re: 「死」の意味 ( No.17 )
日時: 2014/08/14 09:20
名前: みかん

私は裕福な家庭で育ったということもあり、小さい時からちやほやされてきた。
家でも町でも自分が中心的存在だったので、学校でもリーダー的存在で当たり前だと思っていた。
でも、あいつのせいで、私のお嬢様生活は途絶えてしまった。
あいつとは浅野みかん。
街中でスカウトされ、モデルデビューしたのだ。
しかも最近はアイドルも始めたらしい。
あいつは一気にファッションモデルへと昇格し、遂にCDデビューも果たした。
そのおかげで、今まで私についていた友達はほぼ全員、離れて浅野にくっついた。
今やミカンがクラスの中心的存在女王様。私の時代は消えうせたのだ。
たった一人の、屑によって。
私はどうしても、浅野のことが許せなかった。
そうしていじめは始まったのだ。私の嫉妬心から。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大7000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。