大人オリジナル小説
- 囚われたのはどちら?(R18BL)
- 日時: 2019/07/06 16:44
- 名前: ミスキー
能力者を憎いと思う人間×人間には屈しない能力者
その世界では能力者をバケモノと呼びます。
それぞれに名前はありますが、能力者を嫌う人間にとって脅威的存在であることは変わりないのだ。
- Re: 囚われたのはどちら?(R18BL) ( No.6 )
- 日時: 2019/08/15 19:59
- 名前: ミスキー
牢に戻るとユウは顔を上げた。たった五分で目を覚ましたようだ。状況確認のためか周りを見渡している、拘束された腕に気づいたようだ、身を捻って外そうとしている。無理なのに。
身を捻っている姿は芋虫のようで愛らしい。
「起きたか?女王蜂さま?」
「これでは御飯が食べられないな」
「食わなくても平気だろ、バケモンなんだから」
「今度は何の用だ」
「ンな警戒すんなよ、楽しもうぜ?」
ユウは足やら腹筋を使って上体を起こし、背中を壁に預ける。ユウの容姿に誘惑される者は王であるユウの主だけではない、看守もまた欲情しているのだ。
ユウの物珍しい暗闇の中光る赤い瞳、整った顔立ち、細くも引き締まった筋肉を持ち合わせた身体。傲慢な態度とポーカーフェイスを崩したいと思わせる。
その方法はなんだっていい。
バケモノ達の作った枷は特殊で、能力を抑制する機能とつけたバケモノが死なないように不死の機能を盛られている。どんなに切り刻まれ燃やされようが死なないのだ。
痛みつけるのや囚人の嫌がる事をするのは看守として得意な事だが、そんな事で目の前のユウが傲慢な態度を更正するとは思えない。どんな痛みにも時期に慣れるからと自分を騙し耐え凌ぐ根性を持っているからだ。それなら、屈辱的で羞恥を掻き立てる何かをせねば。
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