大人オリジナル小説
- 囚われたのはどちら?(R18BL)
- 日時: 2019/07/06 16:44
- 名前: ミスキー
能力者を憎いと思う人間×人間には屈しない能力者
その世界では能力者をバケモノと呼びます。
それぞれに名前はありますが、能力者を嫌う人間にとって脅威的存在であることは変わりないのだ。
- Re: 囚われたのはどちら?(R18BL) ( No.2 )
- 日時: 2019/07/10 18:16
- 名前: ミスキー
それが悔しく憎いと感じた人間の主は、バケモノそれぞれをバラバラにして別離させることにした。
まず、殺人サイボーグを眠らせ内からは壊す事も開けることも出来ない棺桶に封じ土の中へ。
悪魔の妖精を森林しかない深い森の中へ瞬間移動で取り残す。
カメレオンは瞬間移動が出来る魔術師の記憶を消して子どもの姿になる。翌日、カメレオンは貧富の差が激しい街中に捨てられる。
同じく記憶を半分ほど失くした魔術師も翌日には辺境の地へ。
だが残る善人な死神については、手放さなかった。
欲の塊である人間の主はソレを大層気に入っていた。能力としても容姿としても、主に忠実に従う従順な姿も。ユウという名前まで付けて。
だが、主導権をバケモノに取られてはおしまいと考えた主は他の四体を生かす代わりに王を殺し、一生自分について来いと命じた。
善人な死神、ユウにとって人間より大切なものは強い絆で結ばれていた仲間であるバケモノ達だった。自分の身より仲間が大事だ、だから殺さないでほしいと願った。主は大層嬉しそうに顔を綻ばせ、それなら意思を示せと液晶画面に映る王を指さした。
それからは王が亡くなったと報道されて人間の主が王に代わった。国民は主である王の意見に背けば善人な死神であるユウに殺されると噂が広がり、恐れた民は従った。
だが従わぬ民も少なからずは居て、街の警備とユウが街中を歩くのに襲われかけたり攫われかけたりした。そういった場合、耐性のない人間相手に反撃しないバケモノの一人なので、主は人間に近づけるのは危険と判断し、必要な時以外はユウを地下の牢に監禁した。
能力の発動できない枷を付けられて、看守つきで。
それで現在に至るのだ。