大人オリジナル小説

黒猫の誘惑2l(r18bl)
日時: 2022/10/01 01:58
名前: 白楼雪

こちらは数年前に私が綴った物語【黒猫の誘惑】の続編【黒猫の誘惑2】のスレです。
色々考えて、続編を綴る事に致しましたが、相も変わらずきっと稚拙な面が多々見られると思います。
それでもお付き合い戴ければ幸いです。

※この作品にはBLR18要素が多く含まれます。
※矛盾点を減らし綴るため、舞台と主になる登場人物を記載しています。

舞台 
  獣人の世界【朝霧(アサギリ)】
   Bar兼仕事の繋ぎ場【朱源(シュゲン)】

主人物
   冬木(フユキ)青(アオイ)
   茶色い犬の獣人。元は個人で朱源等を通して、裏仕事を受けていた。
   武器はナイフが多い。
   現在桜夜と公私共に組んでいる。

   桜夜(サクヤ)夜(ヨル)
   黒猫の獣人。元は個人で朱源等を通して、裏仕事を受けていた。
   武器はリボルバー銃を好む。
   現在冬木の住居にて同棲をしながら、公私共に組んでいる。

では、再び朝霧の世界に綴りを載せていきましょう。

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Re: 黒猫の誘惑2l(r18bl) ( No.5 )
日時: 2022/11/05 03:06
名前: 白楼雪

「お待たせ」
フローリングの床を素足で歩きリビングに戻ってきた桜夜は、少し目の覚めた様子で冬木の隣に座る。
それを合図に、二匹の獣人は互いに朝食へと手をつけ始めた。
「今日も寒そうだね。外に出るの嫌だな」
バタートーストを一口咀嚼して飲み込んだ桜夜は、テレビの天気予報を眺めて不満な声を溢す。
誰だって過度な暑さも寒さも、乾燥も湿度も好まないものだろう。
けれど何人にも完璧な快適性など、在りはしないのだ。
其れが自然で常ならば、春夏秋冬の感覚を受け入れる事も常なのだろう。
「働かざる者食うべからずだ。嫌なら俺一人で行ってくる」
コーヒーを味わい喉を潤した冬木は、横目で恋人である黒猫に眉間に皺を寄せた声音で告げた。
桜夜とは、公私共に過ごす関係となってから、幾つもの事を知り合う事となった。
仕事の得意不得意や、私生活の流れ。食の好みに細々とした習慣等を擦り合わせていく内に、桜夜と冬木は役割分担を決めていったのだ。
私生活では、細々とした事が得意な冬木が食事と洗濯を受け持ち、桜夜が掃除を行う。
買い物の際は共に行く事もあれば、各々で行く事も多かったりするのだ。
仕事については、元々互いに個人で行っていたからだろうか。基本的に情報収集から現場まで、冬木も桜夜も不得手はない。
しかし不得手が無い事と、得意な事は同じにはならない。
不得手ではない事は、普通かそれより少し良い程度の事だ。そして得意というのは、普通より良いかそれ以上の成果を出せる事と言えるだろう。
それを考慮すると、冬木は情報収集を得意として、桜夜は掃除を得意なようだった。
なので、今日行く予定の朱源での依頼紹介は、冬木一人で訊ねたところでもそれほど問題もないのだ。

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