大人二次小説(BLGL・二次15禁)

【文豪ストレイドッグス】自分の妄想で書く!
日時: 2018/03/04 23:22
名前: トースト

どうも!二次小説(紙ほか)板でも文ストの小説を連載させてもらっているトーストと申す者です!
今回はただただ自分の頭の中にある文ストの妄想を小説にしようと思います!
意見やアドバイス、もしかしたらリクエストなんてものをくださる方が居れば是非是非!皆様も勿論スレ主も傷付いたり不快に思わない文面でロックが解除されて居る時にお願い致します!
腐に関しましては基本スレ主は中太、ドス太、其の他太宰さん右、太宰さん総受け推しです!

注意!
・捏造、パロディ等、皆様が不快に思う設定があります
・少しでも不快に思われた方はUターンを推奨します
・文ストの様な難しい文法使ってないです
・これはスレ主の妄想を其の儘小説化したものです
・駄作です
・ロックをつけさせて頂きます


上記に書かれたことを理解してくださった方のみこのままお進みくださいっ!




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Re: 【文豪ストレイドッグス】自分の妄想で書く! ( No.14 )
日時: 2017/08/14 17:09
名前: トースト

>>11の続きですっ!


『受けの部屋』


中也(受)「……取り敢えず、入ったは善いが…此れから如何すれば善いんだ…?」
彼方の太宰に連れて来られるが儘此の部屋に入って仕舞ったが、案外普通の部屋のようだ。家具は全てシンプルで無駄がなく部屋の真ん中にはWベッドが一つ、此の部屋において圧倒的な存在感を居なして其処にある。太宰の方は興味津々と云う様に家具を一つ一つ調べていって居る。俺も壁に触れて隠し扉等無いか調べてみる。きっと此の壁の一枚向こうは『攻めの部屋』なのだろう。

太宰(受)「そうだねぇ…。あっ、そうだっ!お話でもしようよっ!私、其方の世界の私の話を聞いてみたいな」
太宰が家具から目を離し此方に視線を移す。此奴は俺が知ってる太宰じゃ無いのに、太宰と目が合った時胸が少しドキッとした。何時もなら其処で「何、そんなに私のこと気になってたの?」等と巫山戯た事を抜かしやがるが此の太宰はそうじゃ無いらしい。
クソッ…調子が狂う…。

中也(受)「……嗚呼、善いぜ。俺も丁度其方の世界の俺の事が気になっていた処だ。其方の世界の俺は…お前とどんな関係なんだ?」
Wベッドにどかりと座り太宰の方へ体を向ける。

太宰(受)「えっ、どんな関係って…そ、其れは…あ、相棒…?とか?」
太宰は顔を赤くし乍答える。誤魔化し方が下手糞だな。俺はふっと鼻で笑って続けた。

中也(受)「分かり易い奴だなお前。誤魔化し方下手糞過ぎだ。こっちの太宰はポーカーフェイスなんか十八番だぞ?」

太宰(受)「わっ、私だってポーカーフェイス位出来るよっ!い、今は唯っ」

中也(受)「……お前ってホント可愛い奴だな。其方の世界の俺がお前に惚れるのも分かるよ。こっちの太宰も此の位可愛気があったらなぁ。何時も無愛想で俺にちょっかいばかりしやがる」

太宰(受)「でも其方の世界ではそんな私とデキてるんだろう?中也が素直に下になるなんて想像がつかないけど」

中也(受)「俺だって太宰が上を譲るなんて想像出来ないさ。でもお前だったら確かに下だろうな」

太宰(受)「そ、そうかなぁ?君の方が下に向いてると私は思うけど…」

中也(受)「まぁ俺達結局何方も下だけどな…」

太宰(受)「ふふ、そうだね。矢っ張り告白は私からだよね?」

中也(受)「まぁ…其の通りだが…お前は俺からか?」

太宰(受)「うん…告白の時さ、中也なんて云ったと思う?“手前の事が好きだ太宰っ!俺が一生手前を護るから、俺と付き合ってくれっ!”…なぁんて、キザな言葉云っちゃってさぁ…。如何思う?」

中也(受)「うわっ、其れ本当に俺が云ったのかよあり得ねぇ…却下だ。太宰の方は何て云ったと思う?“中也、好きだよ。中也は今迄も、今も、此れからも、私のものだからねっ!”って…独占欲強過ぎだよな彼奴…」

太宰(受)「えWっ、そんな事私云ったの?一寸重過ぎだよ…却下だね」

中也(受)「でも、お互いそんな莫迦を好きになっちゃったんだろ?」

太宰(受)「………其れもそうだね。さ、もう出よっか。次の扉へ行ってさっさとこんな空間出なきゃ。お互いの旦那の為にも…ね?」
太宰がベッドから立ち上がる。本心を云うと、本当は未だ此奴と話をしてたい…。だけど此奴が云った通り俺にはしっかりこっちの世界の太宰が居る。浮気はしてられねぇよなぁ…。

中也(受)「そうだな…。次は、俺は『中也(攻め)と中也(受け)の部屋』だな…」
部屋の外を出るともう既に彼方の世界の俺が其の部屋の前で待ってくれて居た。悪い事をしたなと思い駆け足で其の部屋の前へと向かう。

中也(受)「悪りィ…待たせた。早い処入るか」
彼方の世界の俺の様子を伺うと誰かと争った跡がある。先刻『攻めの部屋』五月蝿かったもんなぁ…。指図めこっちの世界の太宰とでも喧嘩したか…。

中也(攻)「別に待ってない。大丈夫だ。よし、入るか」
彼方の世界の俺が扉を開ける。太宰の方を見るともう既に部屋に入って行った。
色々と不安だ…。特に彼方の世界の太宰が…。こっちの世界の太宰が変な事をしでかさなきゃ善いが…。
そんな不安を他所に俺も部屋へと入って行った。



此処で切りますねっ!
次は『攻めの部屋』ですっ!

Re: 【文豪ストレイドッグス】自分の妄想で書く! ( No.15 )
日時: 2017/08/15 12:08
名前: トースト

↑の続きですっ!


『攻めの部屋』


太宰(攻)「…………………………ベッドだね……………」

中也(攻)「…………嗚呼…………ベッドだな……………」
彼方の世界の太宰への不安を胸に部屋へ入ると其処には圧倒的存在感を放つWベッドが部屋のど真ん中に置いてあった。
ベッドって如何云う事だ…真逆仲を深めるって此の太宰とヤれって事か…?
チラリと太宰の方を見る。ベッドを見つめた儘直立不動になって居る。ふと太宰の方も俺の方に視線を向け太宰とばっちり目が合った。先刻の笑顔は何処へ行ったのか無愛想に俺の事をジロジロと見てくる。
……此奴………真逆俺と同じ事考えてるのか…?
そう思った時未だ無愛想に俺と目を合わせて居る太宰が口を開いた。

太宰(攻)「下になって」

中也(攻)「………は?」

太宰(攻)「だから、下になってってば。仲を深めるのでしょう?ベッドがあるってことはそう云うことでしょ」

中也(攻)「いや、まぁ…云いたいことは分かるが…俺が下?太宰手前寝呆けてんのか?寝言は寝て云え。手前が下に決まってンだろうが」
俺は太宰の方へ一歩踏み出した。

太宰(攻)「……は?中也も笑えない冗談は止めてよね。中也が下でしょ。私中也の肉便器になるとか御免だから」
太宰も俺の方へ一歩詰め寄る。

中也(攻)「そんなの俺も願い下げだ。非力でヒョロい奴は大人しく下になっとけ」

太宰(攻)「チビで女顔の奴の方が下は御似合いだよ?」

太宰(攻)/中也(攻)「…………………………………」
お互い引かない此の状況に何方も同じタイミングで押し黙る。先刻迄無愛想だった太宰は引き攣り気味の笑顔を浮かべ俺を見下す。
俺も同じ様に口元を引き攣らせ下から太宰を見上げる。互いに青筋が浮かんでいる。

太宰(攻)「一寸好い加減にしなよちびっこマフィア。何処迄強情なのさ。死んで」
太宰が笑顔の儘中指を立てる。

中也(攻)「えぇ?一寸よく聞こえないなぁ包帯野郎。何時迄意地張る気だよ。殺すぞ」
俺も笑顔の儘親指を下に向ける。
そして此れも又同時に俺達は目を見開き次の瞬間には取っ組み合って居た。

太宰(攻)「此のチビッ!女顔っ!こんなにも可愛い顔してっ!もう大好きっ!抱きたいっ!」

中也(攻)「手前だって女顔だろうがっ!何時も可愛い仕草しやがって大好きだよ莫迦野郎っ!」
お互いが悪口を云って居る心算だろうが実際には出て来るのは惚気咄ばかりで、取っ組み合い乍時々とんでもないことが聞こえてくる。一通り云い終わった時にはもう既に両者とも息が上がって居て、お互いがお互いの目を睨み合って居た。

太宰(攻)「はぁ…はぁ…何か、凄く疲れたのだけれど…」

中也(攻)「同感だ…。はぁ…はぁ…そろそろ、出ても善いか」
結局彼方の世界の太宰とはヤれなかったが、部屋の温度も俺達の喧嘩で上がった様で暑いのでもう善い頃合いだろうと俺は扉へと向かう。

太宰(攻)「そうだね。こんなに意地っ張りな中也よりも私は素直に股を開いてくれる中也の方が好きだし」

中也(攻)「はっ、そんなの俺も同じさ。…………でも、楽しかったぜ太宰」
扉を開け太宰に振り返りそう云った。
此れは本心だ。俺が知ってる彼奴とは違ったかも知れねぇが、今の時間は素直に楽しかったと思った。

太宰(攻)「…………………………狡い………」
太宰が何かをポツリと呟いた。よく聞こえなかったが気にせず其の儘次の部屋へと向かった。部屋の前迄来たところで『受けの部屋』の扉が開き彼奴の世界の俺が太宰と共に出て来た。彼奴の世界の俺は俺が既に次の部屋の前で待って居るのを見て駆け足で此方へ来る。

中也(受)「悪りィ…待たせた。早い処入るか」
俺が喋りかけてくる。変な感じだ。

中也(攻)「別に待ってない。大丈夫だ。よし、入るか」
そう云い俺は扉を開ける。太宰達の方を見れば既に部屋に入った様だ。
…………………太宰……大丈夫かな……?彼奴に何かされなきゃ善いが……。
然しこっちの世界の太宰への不安を胸に俺は部屋へと入った。


此処で切りますっ!
次は『太宰(攻め)と太宰(受け)の部屋』ですっ!

Re: 【文豪ストレイドッグス】自分の妄想で書く! ( No.16 )
日時: 2017/08/16 00:06
名前: トースト

↑の続きですっ!


『太宰(攻め)と太宰(受け)の部屋』


太宰(受)「…部屋の中は先刻の部屋と全く同じ様だね」
そう彼方の世界の私が声を洩らす。自分と同じ容姿に同じ声、性格は多少違えどもう一人自分が居ると云う事実に少し違和感を覚える。然し、彼方の世界の私が云う通り、確かに部屋の中の様子は先程の部屋と一緒だった。矢張り部屋のど真ん中にWベッドがあることには若干苦笑した。彼方の世界の私に視線を移すとWベッドに思いっきりダイブして居る。
私の姿で……止めてくれ給えよ………。

太宰(攻)「君、中也とはヤってきたのかい?まぁ然程時間も無かったけどさ…」

太宰(受)「ヤる?いや、私は唯中也とお話をして居ただけだよ?」
キョトンとし乍私を見詰める彼方の世界の私。
まぁ…大体予想はついて居たが隣の部屋が静かだったのはそう云う訳か…。

太宰(攻)「そう…。……君は其方の世界じゃ下なんだろう?私自身自分が下になって居るのは想像もつかないけどさ。中也に抱かれる感じは如何だい?」

太宰(受)「しっ、下って、抱かれるって云っても、まぁ中也だし…ふっ、普通だよっ!普通っ!」
顔を赤面に変えて必死に訴える彼方の世界の私。
私の癖にこんなにも誤魔化し方が下手糞だとは…。
思わず笑って仕舞った。

太宰(攻)「ふっ、ふふふ、面白い反応をしてくれるねぇ。誤魔化し方が下手過ぎやしないかい?分かり易過ぎだよ君。………可愛いね。でも…そっかぁ。中也でも普通なのかぁ」
彼は私だけど弄りがいのありそうな其の性格を私の性格上ついからかって仕舞う。

太宰(受)「……………?」
彼方の世界の私は未だWベッドに寝転がった儘私に目を向け小首を傾げる。私はそんな彼方の世界の私の様子を見乍にWベッドの前迄へと少しずつ距離を詰めて行く。

太宰(攻)「……ふふ、じゃあ私なら如何なのだろうね?私なら…中也の“普通”を越すことが出来るかな?」
Wベッドへと身を乗り出した。スプリングがギシリと音を立てる。彼方の世界の私は何事かと其の身を起こそうとしたが其れを私が素早く上から押さえつける。彼方の世界の私はビクリと肩を跳ねさせ恐る恐る私を見る。

太宰(受)「ど、如何云う心算だい?悪い冗談は止めて早く退き給え」

太宰(攻)「やだ。……君、本当に可愛いね。私迄惚れて仕舞いそうだよ」
そう云い乍片方の手を腰辺りに迄滑らせる。彼方の世界の私は「ひゃぁっ」と云う可愛い声を出し顔を真っ赤にした。

太宰(攻)「ふふ、そんな声、私でも出せるのだね?弄りがいがある…」
次は其の手を腰からお尻の方へとなぞり乍移動させる。彼方の世界の私は体を強張らせ、何かに必死で耐える様にビクンと体を跳ねさせた。

太宰(攻)「何、もう感じちゃってるの?じゃあ、耳でも感じるのかな?」
顔を近付け耳元でそう囁く。案の定彼方の世界の私は又肩をビクンと跳ねさせ「ふっ、ふぁ…」等と甘い声を洩らす。

太宰(受)「なっ、はっ、はぁっ、っ、もっ、止め、」

太宰(攻)「やぁだ。だって君反応可愛過ぎ。本当に私かい…?」
そう云い又手を移動させようとした時、轟音が室内に響いた。何事かと其方の方を見てみれば部屋の壁にはポッカリと大きな穴が空き煙が立ち籠めている。煙の中から約二名の人影が見え私は冷たい汗が背中を伝うのを感じた。

中也(攻)/中也(受)「だあァァァざあァァァいいィィィ……」
煙が晴れたと思えば姿を現す随分と御立腹なW中也コンビ。何方も顔に青筋が浮かんでいる。

中也(攻)「手前ェ太宰っ!人の嫁さんに何してくれてんだ此の糞鯖ァ!」

中也(受)「おいダーリン…俺と云うハニーが居乍…随分とした態度だなぁおい。浮気により、現行犯逮捕だ」
鬼の様な形相で私を睨んでくる二人。
あ、此れは私死んだかも知れない………。
彼方の世界の私は彼方の世界の中也が助けに来てくれたことが嬉しいのか“嫁さん”と云う言葉に若干赤面になり乍も口元を緩めている。

中也(攻)「太宰悪りィ。気付くのに遅くなって…大丈夫だったか…?」

太宰(受)「うん。少し彼方の世界の私の様子が可笑くて…体とか触られたけど…其れ以外には何もされて居ないから大丈夫だよ」

中也(攻)「……そうか…。よし殺そう」
異能力を発動させ自身の足元にクレーターを作る彼方の世界の中也。

中也(受)「あっ、其の役目は俺に任せてくれ。一寸此の浮気魔殺って来る。ほら行くぞ。ダーリン…?」
そう云うとニッコリ笑った中也に担がれ別の部屋に連れ込まれる。
……私……生きて此の部屋出れるかな……?
扉が閉まる。其の扉には『太中の部屋』と書いてあった。

此方の中也も同じく太宰を担ぎ上げ部屋へと入って行く。
其の部屋の扉には『中太の部屋』と書いてあった。


此処で切りますねっ!
次は『中也(攻め)と中也(受け)の部屋』ですっ!
次で此の妄想はラストなので頑張りますっ!

Re: 【文豪ストレイドッグス】自分の妄想で書く! ( No.17 )
日時: 2017/08/16 11:03
名前: トースト

↑の続きですっ!


『中也(攻め)と中也(受け)の部屋』


中也(受)「………………却説、如何したものか…話でもするか?」
部屋に入って先に口を開いたのは彼方の世界の俺からだった。部屋を一通り見回してみたが先刻の部屋と中は変わらないらしい。案の定部屋のど真ん中にはWベッドがある。

中也(攻)「話ィ?俺が俺と話して何になるんだよ。愚痴大会なら付き合うぜ」
俺はWベッドに勢い良く座った。スプリングがギシリと音を立てる。

中也(受)「そうか…。なら聞いてくれ。太宰がよぉ…最近女ばっかりに浮気してて…矢っ張り俺じゃ駄目なのかなぁ…?」
彼方の世界の俺もベッドに腰を掛け、御悩み相談の様に俺に愚痴を溢してきた。

中也(攻)「太宰は浮気魔だ。俺だって何回も彼奴が女を口説いてる処を見た。でも彼奴の女への浮気は本気じゃ無いらしいからあんまり気にしない方が善いぜ?」

中也(受)「……分かったそうする。他にもよぉ…太宰の自殺には困ったもんだぜ。何時も阻止するこっちの身にもなって欲しい処だ」

中也(攻)「其れは大いに分かるぜ。もう少し自分の体を大切にして欲しいよな。彼奴ほっといたら食事も睡眠もロクにとりゃあしねぇ。全く、手を焼くな」

中也(受)「構ってやらないとちょっかいを出すのも辞めて欲しい。あと優しくしろって云ってんのに何時も次の日立てねぇ位に迄ヤりやがる。仕事に支障が出るから辞めろっつてんのに…此の前は首領にバレそうになった。と云うか首領にバレた」

中也(攻)「えっ、首領に…?そりゃあ立てなくなる迄ヤりゃあバレるだろ…。俺も此の前太宰を立てなくなる迄ヤって、太宰に其の後社員にバレたって怒られたな。次に日には俺から太宰を護る為の探偵社員共が太宰の周りに出来る程だった…」

中也(受)「何だ其れヤバいな。でも其方の世界でも太宰は人気者なんだな。ある意味」

中也(攻)「嗚呼…ある意味な」
お互いに愚痴を溢して心が軽くなったのか彼方の世界の俺は心なしか最初よりも顔が柔らかくなっている。其の時だ。背中に何か厭な感覚が駆け巡った。俺はピクリと反応する。彼方の世界の俺も同じことが起こったらしく体を震わせた。

中也(攻)/中也(受)「………………………………………」
互いに何が起こったのかを悟り見つめ合う。そして言葉を交わすことなくベッドから立ち上がった。其の儘扉ではなく隣の部屋へと通じる壁の前に立つ。同時に口を開いた。

中也(攻)/中也(受)「異能力………《重力操作》…」
次の瞬間、其処の壁には大きな風穴が空いていた。煙が立ち込める中俺達は其れを気にすることなく其の儘突き進む。煙が晴れてきた頃合いを見計らって俺は口を開いた。

中也(攻)/中也(受)「だあァァァざあァァァいいィィィ………」

中也(攻)「手前ェ太宰っ!人の嫁さんに何してくれてんだ此の糞鯖ァ!」
煙の向こう側に見えてきたこっちの世界の太宰を押さえつける彼方の世界の太宰に怒鳴りつける。

中也(受)「おいダーリン…俺と云うハニーが居乍…随分とした態度だなぁおい。浮気により、現行犯逮捕だ」
彼方の世界の俺も相当怒って居るらしく俺同様、殺意を込めて太宰を睨みつける。俺はこっちの世界の太宰に視線を移した。

中也(攻)「太宰悪りィ。気付くのに遅くなって…大丈夫だったか…?」

太宰(受)「うん。少し彼方の世界の私の様子が可笑しくて…体とか触られたけど…其れ以外には何もされて居ないから大丈夫だよ」
何だと……?彼奴人の嫁に……。

中也(攻)「……そうか…。よし殺そう」
無意識に異能が発動し自身の居る床にビキビキと音を立てて罅をいれさせる。然しそんな俺を彼方の世界の俺が制した。

中也(受)「あっ、其の役目は俺に任せてくれ。一寸此の浮気魔殺って来る。ほら行くぞ。ダーリン…?」
ニッコリと笑い乍太宰を担ぎ上げ別の部屋へと入っていく。
多分彼奴生きて出られねぇな…。
部屋の扉には『太中の部屋』と書いてある。

中也(攻)「んじゃあ俺達も行くか。一寸躾が必要な様だな…。なぁ、御姫様…?」
俺も太宰を担ぎ上げ別の部屋へと入っていく。其の部屋の扉には『中太の部屋』と書いてあった。



はいっ!『太中と中太が出会うお話』が終了致しましたっ!
此処迄付き合って下さった方、本当にありがとうございますっ!
次はずっと楽しみにして居た『中也が太宰さんに催眠術を掛けるお話』をやりたいと思いますっ!


此のお話の補足ですっ!↓
此のお話の攻め受け基準は
攻め← →受け
太宰(攻)>>>>中也(攻)>>>中也(受)>>>>太宰(受)
という感じでございますっ!

因みに太中と中太のお互いの呼び方にも注目ですっ!
太中
・お互いに「ハニー」「ダーリン」呼び。

中太
・お互いに「嫁」「旦那」呼び。

此の部分を言わせたくて今回は此の妄想をして居ましたっ!

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