大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 供養【gnsn】
- 日時: 2022/03/09 18:15
- 名前: 雨 ◆cxr3pzal/E
www.pixiv.net/users/72241546
もうこちらには何もあげないと思うので、気になる方は支部の方にどうぞ。
- Re: 供養【toho/gnsn/kgpr】 ( No.5 )
- 日時: 2021/12/14 20:00
- 名前: 雨 ◆cxr3pzal/E
岩神/堂主#5-1
「ちょ、……っと、まって鍾離さっ、ぅ゛ぁ、っ」
ぱしんと先程よりも勢いをつけて振りかぶられた手は、一度冷ました胡桃の官能を思い起こさせるには十分だった。高くあげられた腰がひくっ、と控えめに上下に揺れては、少しだけ開かれた足がキュッと反射的に閉じようと動く。
「ひ、ッぅ゛ん、ぁ、……っふ、ゃ゛……ん゛ぅ、ぅ」
そんな胡桃の動きを咎めるようにして、鍾離の手が更に胡桃の尻へと打ち付けられる。ぺしっ、と先程よりも遥かに小気味よい音が響いた。胡桃はぎゅっとシーツを掴み、枕に顔を強く押し付けながらも与えられる刺激に堪えているようである。ぱしんと音が響く度、胡桃の肩は小さく震えた。
「〜〜〜ッ、ぁ゛、も……っ、やめっ……!」
腰が少し傾き、シーツへと倒れ込みそうになりながら、胡桃は思わずそんな声を上げる。軽く達してしまったらしく、鍾離にも、胡桃の背中がビクビクと震えているのが服越しにでも分かるほどであった。
「……俺から見れば、堂主殿は喜んでいるように見えるが」
胡桃の尻尾は天井へとピンと綺麗に立ち上がり、背中から腰にかけてのラインはしなった弓のように美しく仰け反っている。どう見たって、胡桃のそれは猫が悦楽に浸っている時の姿と類似していた。
鍾離がそう言いながらぱしっと胡桃の尻を叩きつけた――かと思えば、胡桃の体がびくりと反応する。
「ちょ、っと……! っそん、なこと……なっ、ぃ゛……ッ! ぁ、ひぅ、っ、ぅ゛〜〜……!」
胡桃の必死の否定を傍目に、鍾離は間髪入れずにもう一度音を立てる。胡桃の甲高くて情けない声が漏れ出たかと思うと、ぐでっと胡桃の体が横に倒れた。どうやら達したらしい。
「ふむ…………胡堂主、少し此方へ」
「う゛ぇっ! な、何?」
半ば鍾離に引き寄せられるようにして無理矢理体を起こされた胡桃は、ムードも何もない驚きの声を上げながらも鍾離の方へと力なく倒れこむ。一体何事かと、鍾離の胸元に体を預けたまま胡桃が上目遣いに顔を上げると、鍾離の手から黄土色の半透明の硬いものが生み出されている最中だった。それらが胡桃の体――主に腰周りを中心にして――を支えるようにして取り囲む。その見た目は、まるで何かを固定するための台のようだ。
胡桃がそう思っていた矢先、自身の足首や腰、太ももにに何かが取り付けられる感覚が突如として現れた。先程考えていたのと同じように、やはりこれも何かを固定するための――。
「ぅぇえっ!? しょ、鍾離さん! 何なのこれ、何してるの!?」
何かを固定するための、というよりは完全に自分を固定するための道具としか思えない。それに気付いた胡桃が、慌てた様子で鍾離の方へと出来うる限り振り返りながらそう問い詰める。
「堂主の体を拘束し、固定するためのものだ。堂主殿は、オーガズムを迎える前後に体を動かす癖があるみたいだからな」
「そ、そりゃ仕方ないでしょ!? だって、なんか動いてないとむずむずして気持ち悪いもん!」
平然とした様子で言う鍾離に、あわわと捲し立てるようにして胡桃がそう畳み掛ける。胡桃はそのままの勢いに任せ、鍾離が生み出した拘束具から逃れようとするが身動き一つとして取れずにいた。結果として、胡桃は足を開いた状態のまま腰を高く上げ、尻を鍾離に向かって差し出している体勢のまま完全に固定されてしまっていた。
「ちょっと……っ、これどうなってるのよぅ!」
「堂主殿、これはそう簡単には抜け出せないし、壊せない。なにしろ、神の目を使ったからな」
「こんなところで神の目なんて使わないでよ!」
そう言えば鍾離の神の目は岩元素だった、なんて胡桃は失念していたことを思い出しつつ、ムードぶっ壊れよろしくギャーギャーと騒ぎ立てる。こんなところで神の目を使われるなんて、与えた神様も想定していなかっただろう。もっと重要な場面で使ってよ、と胡桃は心の中で軽い悪態をついてみせつつ。
「堂主殿。あんまり大きな音を出すと、騒ぎを聞き付けた者が来るかもしれないぞ」
鍾離のそんな言葉にハッとさせられてか、胡桃が不意に押し黙る。同時に鍾離の作り出した拘束具から抜け出そうと試みることもやめたようで、ガチャガチャと拘束具が擦れる音も聞こえなくなった。
「堂主は、いい子だな」
「も、もう……そういうの良いから」
フッと柔らかい笑みを零した鍾離とは対照的に、どこか不満げな視線をちらりと鍾離に送る胡桃。完全に固定化されてしまったためか、チラ見程度ならばまだしも、胡桃は鍾離の方をきちんと見ることはできなかった。そのためか、胡桃は大人しく枕へと自身の頭を預けていた。
「っ、……ふ、ぅん」
とん、と鍾離の指先だけが胡桃の腰元に添えられる。鍾離の方を窺うことができないせいで、全てが不意打ちのごとく与えられている。胡桃は、そんな僅かな刺激でさえもびくっと好色の良い反応を示しつけた。
「ぁっ、ぅ、……ゃ゛……ッ」
がばりと枕に顔を隠したまま、胡桃は身悶えていた。くぐもった甘い声がぽつりぽつりと吐き出される。鍾離の細いながらもゴツゴツとした指先が、胡桃の腰から尻にかけてのボディーラインを優しく愛撫するかのごとくなぞっていく。先程までの少し乱雑だった責めとはまた異なる、繊細な責め方だ。
「は、ッん、ぅ……っ! ぁ゛、ッく、」
ゆるやかな優しい力強さでぎゅっと尻尾を掴まれれば、そのまま上下に優しく丁寧に擦られる。その度に、ゾワゾワとしたムズムズした感覚が胡桃の背中を走り抜けていく。胡桃は、鍾離の拘束のせいで体を動かしたくても動かせずにいた。拘束を見逃された両手が、何度もシーツに皺を作っていく現状だ。
「ぅ、ぁ……っ、まって、」
体を動かして快感を逃がすことが出来ないせいか、微々ながらも快楽が胡桃の体の中に蓄積されていく。指先で尻尾付近を触られる、たったそれだけの刺激だというのに、胡桃の息は徐々に荒くなりつつあった。
「っはぅ! ちょっ、と、しょぅ、っりさん……!」
「……すまない、少し意地悪してみたくなったんだ」
「はは、」といつものように笑って言う鍾離の言葉には、どこか普段とは異なる響きがあった。謝りながらも尻尾を触る手つきは人を弄ぶ気のある何かが含まれている。間違いない、確実にこの人は今の状況を楽しんでいる。胡桃は内心そう思いながらも、どうすることも出来ない今の状況に鍾離のされるがままにされる他なかった。胡桃は少しだけ、悔しそうに息を漏らした。
「っ!? ぁ、〜〜! 〜〜〜ッふ、……ゃ、それ゛……っ、やば、ぃ……」
鍾離の手は尻尾を擦り撫でていた筈なのに、いつの間にか尻尾の付け根へと移動していた。乾いた音がしない程度に、とん、とん、と優しくゆっくりと尻を叩かれる。言うなれば、大人が幼子を寝かしつけるときのような手つきだ。
- Re: 供養【toho/gnsn/kgpr】 ( No.6 )
- 日時: 2021/12/15 23:33
- 名前: 雨 ◆cxr3pzal/E
岩神/堂主#5-2
胡桃から弱弱しく発せられるウィークポイントの告白に、鍾離はほんの僅かに目を細めた。大体、こういうときは嫌というほどそこを責めてやれば、本人の意思に関わらず体は満足感を覚えるものだ。
「ッひ、ぅく……っ、はっ゛、もっ……やだ、」
鍾離はただ手の添える位置を何度も調整しているだけ、とも言えるような、そんな生温い責め。しかし、胡桃はそれだけでも足をジタバタさせたくなるような衝動に駆られていた。割れ物を扱うかのように鍾離が優しく手を当てるだけで足の先までぴん、と張る胡桃の体は、あきらか既に熟れきった果実そのものだった。
「っ……! ぁ゛、ひっぅ゛……っ、ん゛」
胡桃はそろそろ限界に差し迫っていた。鍾離の責めのぬるい手つきは、胡桃にとって、いわゆる焦らし的な役割を果たしていた。
「しょ、りさっ、も゛、は、やく……してよ……!」
胡桃の頭の中は『オーガズム』のことでいっぱいになっていた。ただ尻尾の付け根をとんとんとされているだけなのに、お腹の奥がキュンキュンとしてたまらないのだ。もはや尻に指先が当たるだけでも、期待できゅっ、と膣穴がひくひくするのを胡桃は自覚しはじめていた。つまり、早くイきたいのだと胡桃の身体が訴えはじめていた。腰が動きそうになるのをがっちりと拘束具がストップをかけているのが、もどかしい。
「ッは、ぅ゛……ん、ふ……っ、はー……っ」
そんな胡桃の言葉を受けてか、鍾離が一度胡桃の尻全体を軽く一撫でする。ぎゅっ、とシーツを強く掴みながら、期待で思わず呼吸が荒くなる。鍾離の指先の感覚の余韻までもが、胡桃に甘い響きを与えているかのようだった。
――ばちんっ!
鍾離は今までで一番強く、胡桃の尻を手のひらで叩きつけた。
「〜〜〜〜……ッ!! っふ、ぁ゛……ッひ、」
ゆっくりと性感を高め、最大出力まで我慢させる。そして、限界のギリギリまで来たところで、後ろから思い切り突き落とす。たったそれだけの工夫で、胡桃の理性をドロドロに溶かすのには事足りた。
岩のごとく動かない強力な拘束具でさえも一瞬だけ軋みそうなほど、胡桃の体は大きく波打った。ぎゅぅぅぅっと中が締まり、ぱくぱくと何度も秘部の入口が開閉するのが無意識のうちに起こる。胡桃はそれらを自覚していながらも、止める術を知らなかった。
胡桃が大きな絶頂を迎えている隙に、鍾離は再度尻に手を打ち付ける。
「な゛っ、んで、まっ、て、また……っ! ん゛ぅ、ぅう゛、〜〜!」
瞬間、胡桃は混乱が入り交じった理性の失くした声をあげながら、また激しく腰を振るわせようとする。だが拘束具で押さえつけられているせいか、胡桃はびくっびくっと小さく震えながらも、その大きすぎる快楽の波を全て受け止めざるを得なかった。
「っひ、ゃ゛、もぉ゛……っ、しょ、ぅりさっ、も、イ゛っで、るって……!」
にも関わらずまた鍾離の指先が胡桃の腰に触れた、刹那。胡桃は「ひゅっ、」と悲鳴にも似た声をあげて、頭の中が真っ白に染まりかけているのを堪えつつ、そう必死に訴えながらも腰を揺らし鍾離から逃げようと動いた。――が、もちろん胡桃の腰は動くはずもない。
まるで“治療”を拒否するかのような言動を見せる胡桃を罰するかのように、鍾離は一度ぱしん! と手のひらを尻に叩きつけると、そのままぎゅっと強く尻尾の根元を掴みあげた。
「ぉ゛、〜〜〜〜〜ッ!! ん゛ッ、ぇ? ひ、ぐ゛……っ、なっ、で……だめ、だって言った、のに゛ぃっ」
より一層強く、シーツがなければ血が滲み出るだろうという程に胡桃は自身の手を握りしめながら、シーツの皺をより一層深いものにして。短時間に与えられた、あまりにも大きすぎる快楽に理解が追いついていないのだろう。胡桃の顔はトロトロに蕩け切った――とてもじゃないが往生堂の堂主とは思えないような――一種の間抜けな顔になりつつあった。
「しかし、堂主殿は、この獣化を治したいのだろう?」
「ッは、……はーっ、はー……っ」
あまりに短い期間で一気に絶頂を迎えすぎたせいだろうか。胡桃は頭の中が真っ白のまま、夢を見ているかのようなふわふわとした気分のまま現実へと戻って来れなくなるかのような状態を彷徨し始めていた。もはや、鍾離の簡単な問いかけすらも何を言っているのか把握しきれていないのか、シーツを強く握りしめたまま、ただただ荒い呼吸を繰り返し続けていた。
「……」
そんな様子の胡桃を見て、鍾離は悩ましげに顎に右手を添える。初っ端からにしては、少々飛ばしすぎたのかもしれない。とはいえ、堂主への普段の仕返しも兼ねて、と思えば、自身の胡桃に対するこの仕打ちはそこまでではないかもしれない、とそう保身することが出来るように鍾離は思えた。
胡桃が未だ何も返事をしないのは、それをするほどの余裕をも失っているほどだからだ、と。鍾離はもちろんそれを理解していたが、ここでは敢えて“胡桃は異論がないからこそ何も言わない”のだ、と意地悪い解釈をすることにした。
「胡堂主。体の力を抜いて、楽にするんだ」
「ッ、はー……ちょっと、鍾離、さん……っ」
まだ絶頂の余韻が残っているのか、まだ強ばっている胡桃の体を優しく撫でながら、鍾離がそう声をかける。胡桃は、もうじき来るであろう鍾離の次の攻撃にあからさまに警戒を滲ませながら、鍾離の方へと一瞬だけでも顔を向けようとした。
「大丈夫だ堂主、少し辛いかもしれないが、じきに良くなるだろう」
胡桃のそんな気配を察知して、鍾離がすぐさまに励ますような言葉をかけ、――また、胡桃の腰元に鍾離の手が添えられた。
- Re: 供養【toho/gnsn/kgpr】 ( No.7 )
- 日時: 2021/12/15 23:28
- 名前: 雨 ◆cxr3pzal/E
岩神/堂主#6-1
「っぁ゛、……も゛っ、いい、満足してる゛、ってば……!」
「駄目だ。まだ耳と尻尾が消えていない」
もう何度目の絶頂だろう。胡桃の声は少し掠れかけていて、幾度の絶頂により疲れかけているようだった。はっはっ、と息を荒らげたまま、いくらか優しくなったものの相変わらず絶え間なく訪れる鍾離の責めに思わずそう苦言を呈した。が、鍾離はそれをすぐさま却下する。
「しかし……これだけオーガズムを迎えていると言うのに、まだまだとは……。うむ、堂主殿は中々精力的な人なんだな」
「そぅ゛、いうのいいって、だから……っ!」
デリカシーが欠如した鍾離の言葉に胡桃が更に顔を赤らめつつ、そう制止の言葉を鍾離に何度も掛けかけるが、全く鍾離には効いていない様子だった。それどころか、鍾離は至って真面目な声色でこう告げる。
「少し趣向を変えた方が良いのかもしれない。……そうだな、例えば、堂主殿が猫の鳴き真似をする……とか」
そう提案した鍾離は、胡桃を責める手を一旦止めつつも更に言葉を続けた。それも、いとも面白そうに、かつ真面目に。
「試しに一度、にゃあと鳴いてみてはどうだろうか」
「ぇ゛、……っい、いや、鍾離さん、……正気、なの?」
「正気だ。……とにかく、一度やってみよう」
「ちょっと……!」
少し隙を取って呼吸を整えていた胡桃は思う。度重なる絶頂で頭がふわふわしてまだ冴えきらないとは言え、この鍾離の提案は受け入れ難い。というかそもそも猫の鳴き真似なんてしたところで特に変わりなんてしないと思うのだが。胡桃の中でぐるぐると色んな考えが巡るも、鍾離にそれを伝える時間はなく、あれよあれよといううちに提案が可決してしまった。というよりは、一方的に鍾離が取り付けたも同然だ。
「いくぞ」
「いっ、いちいちそういうの言わなくていいから!」
もう、胡桃の中では既にあの甘い感覚が体に染み付いてしまっているのだ。鍾離にアナウンスされようと、鍾離の手が体に触れた途端に体が熱くなって言うことを聞かなくなってくる気分になってくるのだから。
「っぅ、ゃ゛……っ! っふ、ぅぅ゛……ッ」
「堂主殿、猫の鳴き真似を」
「わ、わかってる、よ……っ!」
ぱしん、と尻を叩かれ、情けなくも声を上げてしまうことを胡桃は自らあさましく感じつつ、鍾離の言葉に半ば投げやりになりながらもそう反応した。
「ぅ、にゃっ、は……っ、にゃぁ゛、ぁっ」
とんでもなく恥ずかしいと額を枕に押し付けながら、与えられる刺激に呼応するようにして、胡桃は猫らしく声を上げてみる。しかしそれに対して鍾離は何も言わず、ただもう一度尻を叩きつけた。
「っえ、ちょっ……何で何も言わな――に゛ゃ、ぅッ!? ゃ゛……にゃ、っ」
「……それを続けてくれ。胡堂主」
「ぇっ、ぅにゃ゛っ……っ!」
何故だか少し息が上がっているようにも感じる鍾離の声に胡桃は少し違和感を抱くも、すぐに聞こえた乾いた音に先程までの意識をまるごと刈り取られる。
「っふ、にゃ……ぁ゛ッ!」
一際強くバシッと尻に手のひらが打ち付けられ、胡桃はびくりと背筋を震わせた。先程までは鍾離と会話していたこともあり、一応小休憩のようなものだった為か、胡桃の脳内はいくらか平生の熱を取り戻していた。のだが、不意にひゅん、と頭の中に先程までの心地よい感覚が舞い戻ってきて。
「ッひ、〜〜〜〜! ぁ、は……っ、に゛ゃ、ぁ゛……にゃ、っぅ゛!」
胡桃は思わずあきらか猫ではない甘ったるい声をあげながら、ひくひくと体の中をうねらせながら全力で達する。そしてまた思い出したように、健気なまでに猫らしく鳴き始めた。
「ッ……思ったより、あてられそうだ」
鍾離の意味深な呟きを合図に、更にスパンキングの手が加速した。胡桃はぼやけつつある思考の中で、一体何にあてられるのだと聞こうとするも、猫のような嬌声が疑問の代わりに吐き出されるばかりであった。ばちっ、ばちっ、と鍾離は最初の頃よりも激しく、強く手のひらで何度も尻肉を揺らすようにして叩く。
「にゃ゛っ、ぁっ……!? しょ゛っり、さん、ぅ゛あっ、にゃ、……はげ、しっ、」
鍾離は、胡桃の様子に興奮しつつあった。本当にただ単に、治療の手助けになるかもしれないと思い猫の真似を提案しただけの筈なのだが、これはかえって逆効果だったかもしれない。普段はあれだけ悪戯好きで、口悪く言うならばガキっぽいような胡桃なのだ。鍾離は正直言って、今の健気な少女――何事においても言いつけを守るような――の姿の胡桃には、酷く被虐心をそそられていた。
「ぅひ、っぁ゛、にゃ……っ!」
ばちんと勢いよく手を振りかざすと、胡桃はどうやらまた達したようで、びくびくとほんの少し震えた。拘束具がなければ、もしかしたら胡桃はエビのような仰け反りを見せたかもしれない。
「……おっと、……これは」
鍾離はふと、胡桃の足の間へと目をやる。ちょうど、白く濁ったどろりとした愛液がシーツへと垂れ落ちているところだった。今までの胡桃を見ていれば当然かもしれないが、胡桃の肌に張り付いた、まるでスパッツのようなズボンは既にヌルヌルになるほど湿っていて、もう使い物にならなくなっていた。
「にゃ、ぅ……〜っ!」
「スパンキングだけでここまでとは、堂主殿には実はその手の才能があるのかもしれないな」
鍾離は、試しにズボン越しに胡桃の秘部を指先で撫でてみせた。すると胡桃は、新たな刺激に驚いたような声を上げながらもどろりと更に濃厚な愛液を分泌させ、鍾離の手袋を汚していく。それを揶揄うようにして鍾離が笑いながら胡桃をそう煽ると、胡桃は「しょう、り、……っさん……!」と悔しげな声で相手の名を呼んだ。
- Re: 供養【toho/gnsn/kgpr】 ( No.8 )
- 日時: 2021/12/16 19:59
- 名前: 雨 ◆cxr3pzal/E
岩神/堂主#6-2
「まあ、そう怒るな」
ふふ、と胡桃の声を聞いては楽しげな笑みを零しつつ、鍾離は指先のぬめりを拭き取り再度胡桃の尻へと手を添えた。鍾離による攻撃が一度収まり、へにゃりと垂れ下がっていた尻尾がまた立ち上がっては綺麗にのばされていく。それを見て、ああ、此奴は期待しているのだな、と鍾離はゆるりと目を細めては、添えていた手をゆっくりとそのまま上方向へと浮かせていって。
「っ、は……にゃぁ、ぁ゛っ――ぁ、うっ、にゃ、ぅぅ゛っ」
ぱし、ぱし、と最初は誰かの肩に軽く手を置く感覚で。機械的にも思える単調な動きだが、それでも、許されている限りの範囲で胡桃の体がくねり、胡桃の喉からはすっかり蕩けた甘い声が何度も跳ねて出てくる。
本当はもう、辛くていっぱいいっぱいで猫の鳴き真似などそれどころではないだろうに、それでも律儀にまで言ったことを守ってくれている胡桃に、鍾離は思わず口角を上げた。
「しっかりと俺の言ったことを守れていて、胡堂主は偉いな」
「にゃ、……っ!」
とん、と叩いた時の振動と響きをしっかりと体に刻みつけるようにして、しっとりとした手つきで尻を弄びながら、鍾離は胡桃の獣耳へと口元を近づけそっと囁いてやる。胡桃の獣耳は羞恥と快楽によって、すっかりへなへなと垂れ下がっていたが、鍾離の色気づいた吐息が掛かっただけでピクピクと何度も耳の先をパタパタとさせた。
「っぉ゛……ッぅぐ、にゃぁ、ぁ゛ぁっ」
とんとん、と徐々に叩くリズムが早まっていく。その癖まだ手つきはしっとりとした優しいもので、胡桃は体の中が疼き始めているのを感じ取り始めていた。既に甘くなっている声はこれ以上堕ちないものだと思っていたが、実際はそうではなく、まるで語尾にハートマークでもついているかのような媚が声の響きに混じり始める。
「んひぅっ! にゃ、ぉ゛っ、ん……ッ」
優しくぬるい中に、不意打ちのごとくぱしんと強く打ち付けられれば、ぴくっと跳ねつつ足の指をぎゅっと丸め込んでしまう。
「ぁ、あ……も゛、きちゃ……っ、やだ、」
僅かな尿意と更に高まる体の疼き。鍾離に叩かれる度、体が喜び、秘部が蕩けてヒクヒクとしてしまうのが止められない。この短時間において、胡桃はこの感覚を『オーガズムの兆し』として体に教え込まれてしまっていた。絶頂はとてつもなく心地のいいものだと何回も体験しているのに、どうにもこの感覚だけは耐え難く、絶頂というものが恐ろしく感じられる。胡桃は必死になって続けていた猫の鳴き真似をすることも忘れ、嫌々と首を振りながらも絶頂への架け橋となる快感の波を堰き止めようと体を動かそうとした。それを、鍾離が逃がさないと言いたげにばしんと強く尻を叩きつける。
「っぁ゛、ふぅッ……〜〜〜〜ッッ! ……ッ! は、っ……」
が、勿論、何度試してみようが胡桃を縛り付ける拘束具は動くはずも緩むはずもなく、胡桃は強くシーツを握りしめながらもびくっ、びくっと出来うる限り大きく痙攣した。どうやらそれも相当深い絶頂に陥っているらしく、「ぁ゛ー……」と官能的な雰囲気の残る声を、呆然としながらもまだ吐き出していた。