大人オリジナル小説
- 思ってから実行するまで
- 日時: 2010/11/14 09:41
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G.
―はじめに―
此方では、初めまして。
黒影と申します。
さて、社会問題系小説というわけですが、今回書くのは虐めはあくまで発端です。
本題は虐められて、その後のことです。
…実際、自分がロクに虐められたこともないので、おかしな点も多いと思いますが。
心理描写は其処まで得意ではありません。
故に、下手ではありますが、どうぞよろしくおねがいします。
―目次―
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- Re: 思ってから実行するまで ( No.6 )
- 日時: 2011/01/22 09:00
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G.
05
“平等”と、簡単に言っても、“平等”にはならない。
“平等”とは、差別が無く、皆同じであること。
聞こえは良いかもしれないが、それは即ち全員全く同じだということ。
個性を潰している。
その一方で、「人間は皆違うのだから、虐めを無くそう」という意見もある。
つまり、“個性”を尊重する意見。
“平等”と“個性”を組み合わせると、「人間は皆違って、平等なのだから、虐めを無くそう」。
破綻している。
尤も、“平等”という言葉を人間に使うこと自体おかしいと思える。
人間は全て違うのだ。
全く同じ顔、同じ性格、同じ能力、同じ考え。
居たら不気味である。
全く同じ環境で一卵性双生児を育てても、微妙に異なるのだ。
生物学的にいえば、DNAが違うからだ。
時折ミラー・ツインなどの違いもあるが、此処では割愛する。
一人の人間の中に、別の人格が形成されることもある。
解離性同一性障害、即ち多重人格のこと(必ずしも解離性同一性障害が多重人格というわけではないが)だが、別におかしいことでもない。
一人の人間の中でも複数の人格が存在するのだ(それが表に出るのが多重人格という考え方もある)。
それが複数の人間なら尚更、違いは大きくなる。
クローンでも、全く同じ人間の生成は不可能だ。
幾ら同じ顔で、同じ性格で、同じ能力を持ち、考え方が同じでも、それを形成している細胞や、持っている記憶には、誤差が出る。
つまり、虐めの理由は「自分達とは違うから」では理由にならない。
虐めの対象だけでなく、虐める側も明らかに全員違いがあるじゃないか。
それで言えば、非は虐める側にしかない。
しかし、「相手が弱いから」という理由になると話が違ってくる。
非が虐める側だけでなく、虐められる側にも僅かながら、あるのだ。
ただし、弱いから虐めても良い、というわけではない。
力が弱いのも一つの“個性”である。
一方で成績が良かったり、社交性に富んでいたりする。
人間には、それだけは世界一とまでいかなくても、一つは秀でるものがある。
世間で言うヲタク。
これは、言い換えれば知識に富んでいる者。
世間で言う根暗。
これは、言い換えれば物静か。更に言い方を変えれば冷静。
短所は時に長所となりえるのだ。
つまり、これらは虐める理由にはなりえない。
また、「人種(肌の色)が違うから」というのは論外だ。
それは虐めであり、人種差別でもある。
人種には、大きく分けて三種類がある。
アジア系の黄色人種、アフリカ系の黒色人種、ヨーロッパ系の白色人種。
肌の色が違うだけでなく、骨格の形なども違うのだが、此処では割愛する。
先述した通り、同じ人類で、それぞれの個性だと考えれば、それだけで片付く話でもある。
日本は人種だけで戦争まで起こした国ではない為、安心しているかもしれないが、虐めは広がりすぎると戦争の引き金になりかねない。
言いたいことだけ言うのなら、虐めなどという下らないことで犠牲者を出すより、この不況と内閣の支持率低迷の打開策を考えろ、ということである。
別にそうしろ、というわけではないが、この国の将来を担っていく子供がこれでは日本が某大国の一都市になるのは時間の問題だ。
なので、俺、霜村 嘉盛はこれを強く願う。
虐めをやめれば、その問題に悩まずに済むから、その分他の問題を解決してほしい。
―後書き―
なんか途中から話が大きく脱線したような……。
私の悪い癖でしょうね。
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