大人オリジナル小説

復讐の残虐者―殺した者と殺された者―
日時: 2011/04/28 16:09
名前: 蒔佝ム

 社会的で暗い小説です。この小説は。
 苦手な方は・・スイマセン。。
 できるだけ現実と引き剥がさないように努力するのでww
 
 ――スタート

 雨雨雨 雨雨  雨、雨雨雨 雲雨 雨雨雷雨
  雨雨雨雨  雨雷 雨雷雨雨

 道路の真ん中で・・赤く染まった道に・・
 ――僕は立っていた・・

 どうして、どうしてどうしてどうして、どうしてどう、してどうして―――

 頭の中には疑問だけ。
 心の中には痛みだけ。

 僕の服やズボンは、赤かった。
 赤虫の赤よりも。ジュース販売機の赤よりも。

 ・・・・まるで血みたいだ・・・

 僕の手にはナイフが一本。
 鉄の臭いが嗅覚をダメにしている。
 雨でぬれた町はどんよりと重く垂れ込み、僕とあの人の存在をかき消そうとしているようだ。
 雨は僕を守るかのように、僕の上に降り注ぐ。

 僕は自分のすぐ横にころがるある物を見て、自分の手の中をみて、洋服をみて・・・
 現実は僕を逃がしはしない。
 「ぁ、あぁぁ・・・・あ・・・・」
 震える手。上手くろれつが回らない舌。力が抜けた僕の体。

 僕は叫んだ。

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Re: 復讐の残虐者―殺した者と殺された者― ( No.5 )
日時: 2011/05/05 22:39
名前: 蒔佝ム

 睨みあう二人。
 緊張で固まった教室の空気。

 そんな中、一人の少女の声が響いた。
 「何してるの!?今は給食時間よ!!」

 愛桜舞だ。
 舞は黒板の前においてある台の上に大またで腕組をしつつ立っていた。
 「コラァ、愛桜!教師に向かってその口のきき方は何だ!?」
 先生の怒声に対して舞は自信満々に言った。
 
 「今、そんなくだらないプライドで怒ってる場合じゃないでしょ!今は下関さんの洋服を洗うの手伝ったらどうなんですか!」

 舞の言葉に先生は確かに、とうなずいた。

 そしてずっと座り込んでいた下関に言う。
 「下関、服洗って来い。代わりに体育着に着替えて来い。」
 そして赤鏡をに冷たい視線を向ける。

 「赤鏡、お前は放課後職員室に来なさい。この状況について説明してもらう。」

 こうしていったん、この場はおさまった。
 
 
 給食後の昼休み。
 いつもオレを苛めてくる奴等はめずらしく絡んでは来なかった。
 なにやら、集まって相談をしているらしい。

――・・・もしかして、イジメの対象をオレから赤鏡に移し変える計画をたてているんじゃないだろうな?
 不安でいっぱいのオレのところに、舞がやってきた。
 
 「なんなの!?うちの担任は!!優先順位がおかしいでしょ!!」
 なにやらものすごくご立腹のご様子だ。
 
 「だいたい、なに教え子とにらみ合ってるの!?私が止めなきゃ殴りそうな勢いだったのよ!!」

 舞は近くの机をガンッと蹴った。
 「・・・・机にやつあたりはひどいんじゃないの?」
 
 オレの言葉に舞はフン、と顔をそむけた。

 「あの、愛桜さん。」
 その時舞の後ろで声がした。
 声の主は下関香奈だ。

 下関の周りには他に3人の女子達がいた。
 和やかとはいえない雰囲気の下関に舞はニコヤカに問いかける。

 「なに?私に用事?」
 

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