大人オリジナル小説
- シリアルkiller
- 日時: 2012/01/12 16:18
- 名前: 菊茶
はじめまして。
菊茶です。
文章力は皆無ですが、気合で頑張ります。
※多少のグロなどはご了承くださいませ。
- Re: シリアルkiller ( No.10 )
- 日時: 2012/01/24 16:46
- 名前: 菊茶
7話
結局逃げ出した挙句、女子トイレの個室に潜り込んだ。
なんで。
すぐにいじめられてしまうんだろう。
でも机と椅子を隠されただけなのに。
こんなにも弱かったのか。自分。
♪〜♪〜♪〜
携帯が鳴る。
神崎からだ。
「…はい。」
『電話に出れるってことは…今教室にいないんだな。』
「そうです…。」
『やっぱり逃げてきたのか。』
はぁ…と神崎のため息が聞こえる。
「すみません。なんだか中学時代のことを思い出してしまって…」
中学生の頃は壮絶ないじめにあっていた。
毎日殴られ水を浴びせられ雑巾を口に含ませたり…
思い出しただけで震えてしまう。
『とりあえず、教室に戻れ。過去のことなんか引きずるな。』
「……はい。」
あくまでも‘仕事’のためにここに来ているんだ。
そう自分に言い聞かせ、教室に戻った。
1限が終わったときに教室に入った。
やはり机は無かった。
「何?帰ってきたの?」
振り返ると佐久間がいた。
「…机は?」
「は?捨てたに決まってるでしょ?」
殺したい衝動をぐっと堪える。
「なぜ捨てた?」
なぜだか分からないが一瞬クラスが凍りついた。
「べっ…別にどうだっていいじゃない。そうだよね?」
佐久間が周りに賛同を求める。
が、誰も返事しない。
謎の空気がこの教室を包んだ。
しかしそんな謎の空気はすぐに消えた。
「クズ!」
「死ねよ!!」
などの罵声が飛び交う。
「あ…あれ?こんなところに大きなゴミがあるよ?掃除しないと!」
佐久間は箒片手に襲い掛かってきた。
クラスの人々もそれに続く。
容赦なく痛みが全身に駆け巡る。
クラス中に響く笑い声。
なにが楽しいのだろう。
キーンコーンカーンコーン…
「あ、次移動だ。行こー。」
一人。また一人と教室から出て行った。
私だけ一人教室に取り残された。
結局いじめられに教室にきたも同然。
なにしてるんだ。自分。
「…ははっ。」
なんだかこんな自分が可笑しくて仕方ない。
できればこのまま笑ってたい。
そう思ったが、笑い声がだんだん嗚咽に変わって目からよく分からない液体が溢れ出た。
自分は泣いているんだと気づくのはしばらく時間がかかった。