大人オリジナル小説

麻衣子と麻衣香とお母さん。オリキャラ募集中です!
日時: 2012/02/29 08:05
名前: ミシェル

始めまして、黒猫ミシェルです。
社会問題系小説で書くのは初めてなので、
温かい目で見守ってもらえると嬉しいです(*'-'*)
どうぞよろしくお願いしますヾ(@⌒ー⌒@)ノ

今ままでのお客様

桜日和さん☆

ここあまんずーさん☆

智久さん☆

番凧さん☆

▽♦さん☆

真央さん☆

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Re: 麻衣子と麻衣香とお母さん ( No.7 )
日時: 2012/01/28 17:31
名前: ミシェル

《第六話》


「ただ、いま……」

「………!」

玄関には、たまたま掃除をしていたお母さんがいた。
お母さんは、帰ってきた私をみて、顔をしかめた。
ーーーー嫌だわ、汚い。ーーーー
そう、口が動くのが見えた。

「あ、私も、手伝う……ね…?」

何とか笑って、近くにあったお母さんのパソコンに触れた途端。
お母さんが、持っていた靴で私の頭を思いっきり叩いた。

「………っ!」

パソコンは、私より価値が高いのだと学んだ。
私なんかが、触ってはいけないという事を理解した。
お母さんは靴で叩くだけじゃ足りないのか、靴箱の上に置いてあった灰皿で、私の頬を力強く引っ叩いた。

「あ、あうっ………」

「良い?二度と触れないで!早くあっち行きなさい!」

おまけとばかりに、もう一度灰皿で殴られた。
ツーっと、私の唇から血が伝い落ちる。

「ごめ、なさ、い。……も、行くね?」

眉間にシワを寄せ、血が付いた灰皿を持って立つお母さんに、何とか作っ
た笑顔を向けて、私は歩いた。この家で、祐一いても怒られない場所に。
でも聞きたい事があったから、怒られるのを覚悟で振り向いた。

「ぁの…………」

「行きなさい!」

「ごめ、ん……なさい」

今日は、ご飯を貰えるのかを聞こうと思った。
もう、学校の給食以外何も食べてないから………。
この一週間、ずっと空腹だ。

「ただいま〜」

「あら、真衣香!おかえり。今日はね、ステーキよ!真衣香好きでしょ?」

「うん、好き!ありがとう、お腹空いてたんだ」

「生徒会?」

「うん。皆バラバラだから、皆を私がまとめなくちゃいけなくて」

「生徒会長も大変なのね」

ググゥ〜

二人が一斉に、私の方を向いた。
ステーキという言葉に、私のお腹は素直に反応してしまった。

「麻衣子……あんた、学校ではそんな事してないでしょうね?」

「………ぇ?」

「真衣香の評判落とす気なの!?」

顔を強張らせたお母さん。
隣のお姉ちゃんは、無表情だ。

「お、お腹が空いて……」

「お腹が空いて?ちゃんと食べてるでしょう!?何処まで意地汚い子なのっ」

「あっ!く、うっ……!」

お母さんの蹴りが、私のお腹に当たった。
痛くて、私の目に涙が浮かんでしまう。

「今日は、風呂掃除をして」

「…………」

「食器洗い、洗濯も……」

「……………」

「返事!」

「…………はぃ」

お腹をさすろうと想う手を、後ろに隠す。
前に蹴られた所をさすっていたら、同じ所をボコボコ蹴られたから……。

「お母さん、行こう?私が、今日はマサッージしたゲルね?」

「まぁ!本当に良い子ねぇ〜。真衣香ちゃんは」

もう、私には目もくれず。
お母さんとお姉ちゃんは、リビングへと向かった。
私はあそこに、もう何年も入っていないの……。

「水沢さんに、会いたいなぁ………」

私は私に祐一優しい目と言葉をくれる、おばあちゃんを思い出した。
明日も、また会いに行こう。何か家のものを、持っていって………。











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