大人オリジナル小説
- 麻衣子と麻衣香とお母さん。オリキャラ募集中です!
- 日時: 2012/02/29 08:05
- 名前: ミシェル
始めまして、黒猫ミシェルです。
社会問題系小説で書くのは初めてなので、
温かい目で見守ってもらえると嬉しいです(*'-'*)
どうぞよろしくお願いしますヾ(@⌒ー⌒@)ノ
今ままでのお客様
桜日和さん☆
ここあまんずーさん☆
智久さん☆
番凧さん☆
▽♦さん☆
真央さん☆
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- Re: 麻衣子と麻衣香とお母さん ( No.6 )
- 日時: 2012/01/28 12:02
- 名前: ミシェル
《第五話》
「本当にありがとうねぇ〜」
「.....いえ」
「上がっていかない?」
「えっ?」
「おばちゃん、一人で住んでてね、寂しいのよ」
確かに。
私は、おばあちゃんが住んでいるという家を見上げた。
私の家の、何倍はあろうかという広さ。
ここに、一人では寂しいだろう。
「上がっても、いいんですか?」
「ええ、どうぞ。そしていらっしゃい」
「おじゃまします」
おばあちゃんとのひと時は、とても楽しかった。
久しぶりに、私は私に向けての笑顔を見た。
「おばあちゃん、また来ていい?」
「ええ、もちろんよ。あなたはもう、私の孫同然よ」
「//////」
嬉しかった。
こんなにやさしくしてくれる人、いなかったから。
「そうだ。あなた、本はお好き?」
「えっ?」
「嫌い、かしら?」
「! いえっ!大好き、大好きです!!」
「まぁ、本当!?嬉しいわ!」
ちょっと、びっくりしてしまったのだ。
本なんて、読ませてもらえなかった。
私は、本より価値がない......そう、だったから。
「ありがとうございます!.....あの、また来てもいいですか?」
「ええ、またいらっしゃい」
「はい!お邪魔しました!!」
私は、久しぶりに笑った。
心から、笑うことができた。
水沢さんというおばあちゃんにあって、私はよかったと思った。
例え、お母さんに怒られることになっても。
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