大人オリジナル小説
- 私はお姫様、妹は奴隷。
- 日時: 2012/07/31 15:35
- 名前: キャンディ
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=6551
私はクラスのお姫様。
何をやっても、皆が、言うことを聞く。
それで、生意気と思った妹を虐めた。
蹴ったり、殴ったり、した。
妹は泣く。涙をぽろぽろ流して。
妹は叫ぶ。助けるものはいない。
こんなに楽しいものだったんだね、「虐め」って…
△第一話 お姫様編 プロローグ△
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- Re: 私はお姫様、妹は奴隷。 ( No.11 )
- 日時: 2012/07/30 13:09
- 名前: キャンディ
クーラーの効いたリビングで、私は安楽いすに腰掛けて、のんびり漫画を読んでいた。
ピンポーン
ふいに、玄関からチャイム音が響き渡る。
たぶんあの3人だろう。
「開いてるよー。」そう大声で玄関に叫ぶ。ドアがガチャと音をさせてゆっくり開いた。
「杏奈ちゃーん!きたよ!」
雪ちゃんが思いっきりリビングのドアを開け、玲子ちゃんと舞ちゃんが飛び込んできた。
「いらっしゃーい。荷物はそこに…って、結構持ってきたね。」
3人が持ってきたのは、本をたくさん、夏休みの宿題、ゲームとかいろいろ。全部あわせて、かなりの重さだ。
「ここまで持ってきたんなら、あそこにおいとって。」
私がそういいながら指差したのは、翔子の部屋だった。
雪たちが思いっきりドアを開けると、翔子がいた。
「なんでいんのー奴隷が。ここはあたしたちの物置なんだけど?」
「…来た…」
「愚痴言わないで出てってよー。」
翔子が部屋から引きずり出される。雪たちは、翔子の勉強机を眺めていた。
「あんたいいもん持ってんじゃん。」
「それは…」
玲子ちゃんが手にしていたのは、かわいい装飾のついたシャーペン。
「貰うね」そう言って玲子は、自分のバッグに押し込んだ。
舞は、いちごの香りの匂いけしごむをたくさん持っていった。
雪は、かわいい折り紙とえんぴつを少々持っていった。
どうにもできない翔子はただ、安楽いすの前で立ちすくんでいるしか無かった。
「好きなものがあれば、もらっていいわよ。私もいただくわ。」
私も、その楽しそうな輪の中に入り込んだ。
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