大人オリジナル小説

教師と生徒
日時: 2013/07/19 00:44
名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw

初めまして、牟川です。シリアス・ダークでイギリスからの使者を書いているものですが、今回新しく新規の小説を書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。



早速ですが人物紹介です。

人物紹介

森本 愛羅 (もりもと あいら) 13歳 中学1年 主人公A
森本 直喜 (もりもと なおき)故人  小学校4年の時に自殺を図る
牟方 平筑 (むかた ひらつく)43歳 2年前、直喜の担任、現在愛羅お通う中学校の英語教師
道臣 春香 (みちおみ はるか)13歳 中学1年 愛羅の友人

坂村 学  (さかむら がく) 25歳 社会科教師 主人公B
坂村 陽神  (さかむら ようしん)故人 学の曾祖父 


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Re: 教師と生徒 ( No.23 )
日時: 2013/08/27 22:26
名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw

第15話 ただ教え込まれる者と、自ら知る者(森本愛羅 目線)


「ねえ、校長先生。何で山友先生は学校に来ないのですか? 」

 私たちは今、校長室へ来ていた。もちろん自習のことなど完全に無視をしている状態だ。

「きみたちは教室へ戻って自習をしなさい! 」
「校長先生、どうせ戻っても休み時間になってしまいますよ」

 橋川は少し上から目線で校長を説得していた。

「はぁ、仕方ないから言うけど山友先生はいろいろと忙しいから学校へは中々来れないの」
「いろいろと忙しいって何がですか? 」
「頼むからこれ以上は聞かないでくれ」

 校長は逃げるように校長室を後にした。

「何か隠してるよ。あのタヌキ」

 今ここにいるクラスメートたちは皆、校長は何か隠していると結論付けた。私も何か校長にとって都合の悪いことを隠しているのだろうと感じた。

「愛羅、何だか私怖い」
「私も何だか事が大きくなってるんじゃないかって感じるよ」

 春香は少し泣きそうな顔だった。
 
 それはともかく私たちは教室へ戻るとクラスの優等生と+の約10人が出迎えた。出迎えたといっても良い意味ではない。

「あんたらさ、何先生のことを探ってるの? 」
「そうだよ馬鹿じゃないの」

 完全に見下した態度で私たちを出迎えたのだ。おそらくこいつらは先生と言う者を神聖視しているのだろう。

「人の勝手だろ。君らは捏造されたことをただ教えられてるだけだ。出来の良い洗脳体だよあんたら優等生は」

 以外にも優等生たちの見下した発言に反論したのは、優等生の中で唯一私たちに加担した右山武雄 (うやま たけお)だった。言っている意味はわからないが彼なりに必死に反論しているようだ。

「あんたら優等生って、そう言う右山は学年トップだろ。何が洗脳だよ」
「じゃあ、昭和16年に日本とアメリカで起きた戦争は何ていう戦争だい? 」
「太平洋戦争だよね。誰だって知ってるわよ」
「そうだ、正解だが俺は大東亜戦争と言っている。教科書には載っていないだろ? 」

 ここで、右山の演説が始まったのでしばらく黙って見ていよう。


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