大人オリジナル小説

教師と生徒
日時: 2013/07/19 00:44
名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw

初めまして、牟川です。シリアス・ダークでイギリスからの使者を書いているものですが、今回新しく新規の小説を書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。



早速ですが人物紹介です。

人物紹介

森本 愛羅 (もりもと あいら) 13歳 中学1年 主人公A
森本 直喜 (もりもと なおき)故人  小学校4年の時に自殺を図る
牟方 平筑 (むかた ひらつく)43歳 2年前、直喜の担任、現在愛羅お通う中学校の英語教師
道臣 春香 (みちおみ はるか)13歳 中学1年 愛羅の友人

坂村 学  (さかむら がく) 25歳 社会科教師 主人公B
坂村 陽神  (さかむら ようしん)故人 学の曾祖父 


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Re: 教師と生徒 ( No.10 )
日時: 2013/07/24 23:46
名前: 牟川 ◆mgGfGI6Kaw

第7話 動き出す計画 (森本愛羅 目線)2020年 5月10日

 牟方いじめ。最初の3日ほどは、授業前に黒板消しをドアの上に仕掛けると言った悪戯程度だった。しかし日が過ぎるていくうちに、エスカレートしていった。昨日に関しては牟方の顔面にチョークを投げたり、バケツ一杯の水を掛けたり。もし、橋川がいなければ何らかの処罰を受けていることだと思うが、理事長の孫だから迂闊に処罰を与えられないのだ。そして今日の授業は終わり、橋川の下に半数ほどのクラスメイトたちが集まっている。

「で、皆は明日どうしたい? 」
「トイレに連れて行って便器の中にでも顔を突っ込ませればいいじゃん」

 今日もえげつないことを言い出すクラスメイトたち。もはや普通ではないが、私はこれを望んでいる。

「ねえ」

 不意に、このクラスの優等生の会川成実(あいかわ なるみ)が大きな声を出した。

「ねえ、もう皆で先生をいじめるのやめなよ! 先生に向かってどうしてそんなことするの? 」

 これが典型的な優等生=先生信者だ。先生は絶対に善人で正義の味方と信じて疑わない愚か者で、もし私の弟のような目に遭ったらどうなるのか。

「ウザイから、嫌いだから、犯罪者だから」

 橋川が合川にそんなことを言った。


 同じ頃、学校のとある部屋。(ここよりナレーション)

 学校のとある一室に二人の教師がいた。1人は50代後半くらいで、もう1人は20歳前半の教師である。

「そろそろ見香川一家に労働者の本領を見せる時が来たな」
「そうですね、現に牟方教諭は教師であるというのに橋川三波を中心とするメンバーにいじめられてますからね。しかし他の教師たちも悪の資本主義者である理事長が怖くて何にも言えない状態です」

 何だか、謀反でも起こすかのような話し合いだった。

「木下君、君もまだ若い。この先、資本主義国家日本で生きていくのはつらいだろう。だからここで君には革命の起爆装置になってもらおうかと思うのだが」
「委員長! 私は革命のためなら何でもします。労働者が再び資本家を倒すために」

 今この場所はまるで、時が1970年代以前の日本の教育現場の状態そのものであった。

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