大人オリジナル小説
- 破壊ノ少年ト修復ノ少女
- 日時: 2014/09/20 01:40
- 名前: 穂逆 深去
生まれてから破壊ばかりするお前に罰を与える。
神はそう、少年へ告げた。
少年への罰はあまりにも過酷なものであった。
「神よ?それではあまりに酷すぎる。少年へ挽回の機会も与えないというのですか?」
少女はそう神にいった。
心底哀れそうに。
それではお前はどうすべきだと思うのかね?
神はそう少女に問いた。
「××××××……×××。」
少女は待っていたかのようにそういった。
……いいだろう。おまえの願い聞きいれよう。
その、言葉に少女は嬉しそうに笑った 少女は、少年のたった一人の友であった。
そんな二人のやりとりを、みている事しか出来ない僕は………。
そのとき二人の少年は、同じことをおもっていた。
その瞳に、どうしようもないやるせなさを宿して。
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- Re: 破壊ノ少年ト修復ノ少女 ( No.13 )
- 日時: 2014/09/27 16:02
- 名前: 穂逆 深去
ほどなくして少女は、かえってきた。が、しかし
「うっ…うっ、わーーんっ、……………うわ〜〜〜ん………」
帰ってきた少女は、大泣きしていた。「!?ど、どうしたのっ」
さすがの少年もこれには、慌てた。
少女を慰めながら理由を聞くと、
「ひっく、家にっ、帰ったら動物にっ、家が壊されてたんですっ…………。持ち物は無事なんですけど、…………家がぁ……、野宿する事になりそうなんです……………」
「えっ!!」
野宿は危険だ。山には凶暴な動物もうろついている。
(実際襲われた事あるもんなぁ。オオカミに)
「野宿はダメだって!!命を大切にしなよっ!!」
少年がそう言うと、少女は呆れたようにいった。
「さっき、自殺しようとしてた人が何言ってるんですか………………。それに私は…な…ので」
「えっ?ゴメン最後なんて………」
「死なないので。」
死なない…………?どういう事だ…。
「ねぇ…それってどういう………」
「あなたの反対ですよ。」
「私の能力は、どんな傷も、どんな病気も関係なく[修復]する。自分も、人も関係なく。まぁ、いわば…………」
「修復の力なんですよ。」
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