大人オリジナル小説
- 囚われたのはどちら?(R18BL)
- 日時: 2019/07/06 16:44
- 名前: ミスキー
能力者を憎いと思う人間×人間には屈しない能力者
その世界では能力者をバケモノと呼びます。
それぞれに名前はありますが、能力者を嫌う人間にとって脅威的存在であることは変わりないのだ。
- Re: 囚われたのはどちら?(R18BL) ( No.8 )
- 日時: 2019/09/21 12:38
- 名前: ミスキー
牢の中から荒い呼吸の乱れる声がする。看守は地下に一人しか幽閉していないので、誰の声か分かって口角が上がる。盆に乗った御飯を持っているのに軽快なダンスを踊りたいほど嬉しく足早にそちらへ向かう。
「よお、バケモノちゃん?腹減ったろ?ほら飯だぜ」
「貴様らの提供するものなど口に入れたく、はない!」
「でも俺らが作ったものじゃねえし、いらねえなら捨てるしかねえな」
「っまて!」
床に置いた盆ごと看守は持ち帰ろうと再び持てば制止の声がかかる。
そう、人間の食い物を目の前で粗末にするというのもバケモノ達には考えられない行為。
全く、食べるって言ったり食べないって言ったり、食わなくても生きていけるバケモンに食い物用意しろって命令してくる王だったり、世の中おかしなもんだなァ。
「はいはい、じゃあ置いとくぜェ?」
「おい」
「なんだよ、まだあんのかァ?」
「両手が塞がってる」
「だったら犬みたいに食うしかないんじゃねえの?ぷっくく」
「喉が渇いた」
「水も用意してあんだろ」
「飲ませろ」
「・・・へいへい」
看守は鍵を開けて盆を持ったままユウの近くに膝をつく。先程よりグッタリしている様子に、命令口調など少ししか気にかからなかった。
何故なら看守の目的は別にあるからだ。
ボトルに入った水をコップに注ぐ。
「貴様、さっき何の注射をうった」
「さあ、なにかね?死には値しねえよ」
「バガが、この状態では俺達は死なない」
「あ?・・・そうだったな?」
コップに注いだ水を一気に自分の口に含むと、ユウは疑問を投げかけてくる。
「なぜ貴様が飲むんっ」
ユウの言葉を遮るようにユウの頭を固定して顔を近づければ口移しでユウの口へ水を注ぎ込む。初めは驚き少し口の端から零れてしまったが、ユウも喉が乾いていたので突き放すよりも素直に受け入れた。
コクコクと小さく喉を鳴らし、注がれる水が無くなってくると縋るように看守の下唇に吸い付く。それが無意識の行動であると分かっても看守は抑えきれず、最後の一口を飲ませれば舌を入れてたっぷりと口内を荒らす。口の中に舌が入ってくると顔を引き離れようとしたので後頭部をガッシリ支えて好き放題犯す。腕が使えず、体力も無いと抵抗虚しくされるがままのユウは苦しくなると鼻で呼吸する為に、時折声を漏らす。その声がまた看守の雄の力を引き出すとも知らず。