大人オリジナル小説

黒猫の誘惑2l(r18bl)
日時: 2022/10/01 01:58
名前: 白楼雪

こちらは数年前に私が綴った物語【黒猫の誘惑】の続編【黒猫の誘惑2】のスレです。
色々考えて、続編を綴る事に致しましたが、相も変わらずきっと稚拙な面が多々見られると思います。
それでもお付き合い戴ければ幸いです。

※この作品にはBLR18要素が多く含まれます。
※矛盾点を減らし綴るため、舞台と主になる登場人物を記載しています。

舞台 
  獣人の世界【朝霧(アサギリ)】
   Bar兼仕事の繋ぎ場【朱源(シュゲン)】

主人物
   冬木(フユキ)青(アオイ)
   茶色い犬の獣人。元は個人で朱源等を通して、裏仕事を受けていた。
   武器はナイフが多い。
   現在桜夜と公私共に組んでいる。

   桜夜(サクヤ)夜(ヨル)
   黒猫の獣人。元は個人で朱源等を通して、裏仕事を受けていた。
   武器はリボルバー銃を好む。
   現在冬木の住居にて同棲をしながら、公私共に組んでいる。

では、再び朝霧の世界に綴りを載せていきましょう。

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Re: 黒猫の誘惑2l(r18bl) ( No.9 )
日時: 2023/01/31 03:17
名前: 白楼雪

御使い事にも掃除にも、仕事柄共通した下準備というものがある。
それらを行う為に、桜夜と冬木は食料品等の買い物を済ませて自宅マンションへと帰宅した。
「夕飯、パスタで良い?」
今朝の朝食は冬木が用意したので、買い物の最中に夕飯を桜夜は用意してくれるという話になったのだ。
食料品をキッチンにて片付け着替えを終えた桜夜が、リビングのソファーに座り紙束を読み耽る冬木に声を掛けてくる。
「ああ、トマトベースでもクリームベースでも任せるよ」
上着のコートを脱いだだけの冬木は、返事こそ返すが意識はやはり紙束の文字を追っていた。
御使いは、依頼を受ける際に得られる情報があまり多くないものだ。
けれど掃除の依頼は、最初に提示される情報が多くある事が常で、自身で得る情報は大抵その補助程度の事が多々であり、おそらく今回の仕事も情報収集に日は掛からないだろう。
とはいえ武装の確認や通路の把握。連携等下準備が必要な事に変わりはない。
桜夜が紙束を読んだ後で、手順と予定を話し合いを重ねなくては。
情報を読み終え、テーブルに紙束を置き吐息を吐くと、キッチンから桜夜に声を掛けられた。
「青さん、もうご飯出来ちゃうよ。テーブル片付けて、早く着替えてきなよ」
リビングの冬木へと視線を向けた桜夜の手元には、パスタ皿が二枚。
急かすような声音の黒猫は、テーブルにある紙束も邪魔だと言わんばかりの態度だった。
何をするにしても、先ずは食欲を充たさなくては上手くいかないものだ。
「はいよ。すぐ着替えてくる」
厚手の封筒に紙束を片付け、リビングの棚に封筒を立て掛ける。
その足で寝室へと歩を向けた冬木が着替えから戻った頃には、リビングのテーブルにジャノベーゼやサラダ、ポトフが食欲をそそる様子で並べられていた。

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