大人二次小説(BLGL・二次15禁)
- 復讐は身近で密かに行われる【カゲプロ/嫌われ】
- 日時: 2018/05/15 19:25
- 名前: 殺薇*狂喜の傀儡師*
此方はカゲプロのシンタロー嫌われ小説だけを書くスレッドで御座います
シンタロー嫌われが嫌いな方,苦手な方は戻る事を御勧め致します
−注意点−
*更新ペースは遅い方です
*書くものはシリアス重視です。又、死ネタを含む事も有ります
*第○章としますが一章,二章と続いている訳では有りません。一章で1つの御話です
*悪女を出す予定も有ります(復讐ネタも)
*又、他作品とのクロスオーバー作品も予定しています
*小説を書く際は名前欄を視点キャラの名前にします
・第一章 >>1
〜喜劇は存在するのか……?〜
・第二章 >>18
〜赤いヒーローは夢に溺れる〜
・第三章 >>28
〜復讐は身近で密かに行われる〜
- Re: 喜劇は存在するのか……?【カゲプロ/嫌われ】 ( No.13 )
- 日時: 2017/09/28 05:20
- 名前: 如月 伸太郎
《…シ……タロー…》
《おに……ちゃ…》
…呼ばれてる……
きっと怒られる…だろうな……
俺は怒られる事を覚悟し目を瞑った
再び開けた時には真っ白な天井が目に入った。……病院か
機械音と共に冴えて来た頭は瞬時に此処が病院の病室だと分かった
「シン、タロー……?」
『…何泣きそうな顔してんだよ…』
聞き覚えのある声が聞こえそっちに目を移して見れば泣きそうな顔のアヤノが俺の事を覗き込んでた
…お前にそんな顔をさせてるのは俺自身だったな……
「だって、だって……」
『…ごめんな、アヤノ…心配かけちまって……』
「全くよ。アンタ、私達がどんだけ心配したか分かってんの?」
「僕達に遠慮無く頼ってくれても良いんだよ?」
「お兄ちゃんはいっつも1人で何とかしようとする…」
『お、れが……俺なんかが…頼っても良い、のか?…』
誰かに頼れば嫌な顔をする
だから何時も頼られる側に……
「良いんだよ、シンタロー。皆シンタローに頼られて嫌だと思わないよ!寧ろ頼ってくれると嬉しいなぁ」
そっか……俺も…良いんだ、誰かに頼って
『……ありがと、な』
あぁ、そうだ…彼奴、冴えるにも礼を言わないといけないな
そんな事を思っていると扉が開いた
「ヒヨリちゃん?」
病室に入って来たのはヒヨリだった。けど、何でお前…息が上がってんだ?
俺は何だか、嫌な予感がしてたまら無かった。頼むからこの嫌な予感…当たらないでくれよ……
- Re: 喜劇は存在するのか……?【カゲプロ/嫌われ】 ( No.14 )
- 日時: 2017/10/20 01:01
- 名前: 朝比奈 日和
流石に距離があり過ぎた……
公園からシンタローさんが運ばれた病院まで走って来た私は、息が上がったまま病室に入った
『ふぅ……シンタローさん!』
「うおぉっ…な、何だ?」
暫く深呼吸をして息を整えた私はシンタローさんに声を掛けた
何だか今は言ってはいけない気もするけど…でも、かけられてる
『クロハさん……黒いコノハさんの事で話が有ります』
「………冴える、の…事?」
『…はい。聞いてくれます、か?』
当然だけどもシンタローさんは頷いてくれた
それから彼処でクロハさんから聞いた話を全て話した
話し終えた後は暫く、長い沈黙が流れて重い空気が流れていた
その沈黙を破ったのはシンタローさんだった
- Re: 喜劇は存在するのか……?【カゲプロ/嫌われ】 ( No.15 )
- 日時: 2017/10/20 01:31
- 名前: 如月 伸太郎
ヒヨリから冴えるの話を聞いた俺達は何も言えなかった。違う、きっと言葉が出なかったんだ。俺も…アヤノ達も……
そんな長い沈黙をやっとの事で俺は破った
『…俺、ちょっと彼奴探しに行って来る』
「はいぃ!?ちょ、何言ってんのよ!アンタは暫く安静にしなくちゃいけないのよ!?」
「そ、そうだよ!シンタロー!」
……やっぱり言われたか
「例え安静じゃなくても自殺を図ってるからね……」
そう、俺は自殺を図った。が、未遂で済んだ。けど矢張り心配なんだろう……
現に周りに皆集まっている。まぁ余り不思議では無いな
「忘れたの?お兄ちゃん…」
『いや、忘れては居ねぇけど……』
「仮に探しに行ってあの人達に見付かれば面倒な事にもなりますよね?」
ヒヨリの言うあの人達はきっと、キド達の事だ
彼奴等は特別冴えるを嫌っている…。俺が説得した事で多少は納得してくれてはいるが……今も未だ、偶に名前を出すと睨まれてしまう
そんな彼奴等に会って話せばヒヨリの言う面倒な事は避けられない
『じゃあ、俺にどうしろって言うんだよ……!』
行かせてくれないなら何で俺に話した!
彼奴だって本当は……
「…お前は何もしなくて良いだろ。バカなのか?」
『!冴える……』
窓側から彼奴の声が聞こえそっちに視線を移した
そこには脚を組んだ冴えるが居た。けど、消えている様にも見えない
『…ヒヨリから聞いたぞ、消える…って……どうにかする方法は無いのか?…』
「……あると言えばある。が、お前のお陰で消える筈だった俺も消えずに済んで今居る」
消えずに?何を言っているんだ……
流石の俺でも冴えるの言っている意味が分からず首を傾げていた。けど直ぐにその理由は分かった__
- Re: 喜劇は存在するのか……?【カゲプロ/嫌われ】 ( No.16 )
- 日時: 2017/10/31 08:15
- 名前: 冴える蛇
全く…何故変な所で馬鹿なんだ…?
仮にも終わらないセカイを攻略しただろ……
朝比奈日和から俺が消えると言う話を聞いた彼奴は俺の先程の言葉に首を傾げていた
『簡単に言えば俺自身自ら消えようとしていた訳だ。まぁ、理由は言わずとも分かるだろ』
「……あぁ…。彼奴等、だろ…」
そう、俺が消えようと思った理由は如月伸太郎の言う“彼奴等”此処に居ないメカクシ団メンバーだ
『彼奴等、お前の知らない所で俺の事を探していたからな』
「……一応説得はしたんだがな…やっぱ探したか……」
『欺く,凝らすは特に必死に探していたぜ』
他より必死に探す理由は分かっている。楯山文乃,朝比奈日和を閉じ込める原因を作ったのは俺なのだから
「…待てよ、ヒビヤの能力ならお前の事をとっくに見つけられるんじゃ……なのに何で見つかって無い?」
『……説明が面倒な所に触れたな……。まぁ良い、この際話してやる』
〜説明省略〜
「つまり、生き続ける為に少し残した蛇の力でカゲロウデイズとこっちを行き来してるから見付からなかったって事か」
『あぁ…、あのセカイは消えた訳じゃねぇからな。大体はあっちで居る』
「…そりゃ見付からないわけだ。でも偶には姿見せろよな?心配になっちまうからよ…」
…あぁ本当に此奴だけは分からない
俺の事など気にしなければ良い事を……けどまぁ、悪くは無いな
如月伸太郎の言葉に俺は馬鹿だと思っても何処か嬉しく思え笑みが零れた
人間は嫌いでも此奴は…好きになれそうだ