大人なりきり掲示板

▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL 
日時: 2024/01/22 04:43
名前: 草紙 (ID: HBvApUx3)


・・・・・

嗚呼、ひきこみてやみなんは口惜しう、をかしきもあはれも、あまた見せまほしきを、知られで朽ちぬ。
いで、これもさるべきにこそはと、許しやはする。いかでか許せむ。書き置きて曰く、

『 境目所ニ、百年預置之付而、内々遂呑走候、
  今度於人間似相之所候者、可申付候、此由 
  可申聞候、謹言
      丑ノ刻  九十九神 花押
                 ----殿 』 

・・・・・・

>此より先、時を過ぐるまで一切の言を禁ず


『 覚え書き 』

>>1 / はじめに・世界観

>>2 / 九十九神一覧
>>7 / 追加:九十九神

>>3 / 空間・部屋について

>>4 / 人間申告(プロフィール)

>>5 / 注意事項
>>8 / 追記


『 訪問者 』

一、和泉 青戸 様(>>11
  初回:傷乃 黒幕:彼岸花

二、神庭羅 夜桜 様(>>18
  初回:暗間 黒幕:鳥兜

三、九井 祈織 様(>>53
  初回:異割 黒幕:紫陽花

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Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.73 )
日時: 2024/05/04 07:03
名前: 神庭羅 夜桜/三夜,九井 祈織/一夜 (ID: QiHeJRe.)

>>72

_神庭羅 夜桜

…今の状態でも大切にする事は出来ますよ。もし、帰る事が出来ずこの空間に残る事になったらその時は………いえ、これはその時になってから考えるべきですね。
(大切にされたかったと、羨む様に呟かれた言葉に一瞬口を噤むも直ぐに今の状態でも大切にする事は出来ると言い、最後まで諦めるつもりは無いがもしも自身を此処に連れて来た人物の説得が失敗に終わり帰る事が出来なければきっと相手やこの空間に居る者は嬉しいのだろうと、そう思い乍も諦める気は無いのだから今考える事は止めようと自己解決し、思い出したかの様に紡がれた言葉にもうそんな時間になるのかと思い乍も立ち上がり、もしまた時間が取れれば訪れても良いかと訪ねてみて。)
…分かりました。ではまた……また、時間が取れそうであれば訪れても宜しいでしょうか?


_九井 伊織

僕、自身の…本来……。
(視界の片隅で揺れる金糸の様な髪に普通の関係ならなかなか無い距離感に今更戸惑っているとぎこちない手付きで髪を撫でられ、それを境に僅かに腰を浮かせ少しの移動と伸ばされた相手の腕の行く先へと視線を移せば自身の為に用意したであろう文机の上に置かれていた筆を取り紙面へと文字を走らせていて。墨を摺らずとも文字が書かれている様に本当に筆に墨が勝手に滲むんだと非科学的な現象に驚いていれば書き終えたのだろう、軽やかな音と共に部屋の中央へと現れた寝具類に目を瞠って。相手は何も言わないが視線を見るにどうやら自分のらしいと分かり、「えっと…ありがとう、ございます」と相手の方に向いてはお礼の言葉を述べ、文机の端に肘を突き頬杖を突いている様子を見るに今夜は共に過ごすのだろうと、知らない場所で1人で寝るよりまだ誰か居てくれる方が安心だと思えば相手が紙面へと書き記し出した夜着を手に取り着替えては寝支度を終え、独り言の様に言われた言葉に今までの発言から器用な人では無いのだろうと推測しながらも相手に色々として貰っているのは事実で再度お礼を述べると布団へと潜り込み目を瞑って。)
…何から何まで、ありがとうございます。


分かりました。

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.74 )
日時: 2024/05/05 03:47
名前: スレ主 (ID: cs0PNWSr)


▼ 九井祈織 様(>>73

幕引きを有難う御座います。
部屋で眠られた九井様にこのまま繋げる形で起床するところからお話を紡いで頂いても構いませんでしょうか?

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.75 )
日時: 2024/05/05 03:42
名前: 傷乃 (ID: cs0PNWSr)


▼ 和泉青戸 様(>>71

あぁ、足場はかなり悪いが何とか避けて貰おう。踏みそう、とか言うなよ。
(彼の言う通りかなり足場は悪いが其れでも何とか避けて此処迄彼自身で足を運んで貰おう。彼の気配を背後に捉え、尻目に踏みそうとか言うでないと言い留め。当たり前だが身の鑑な自身でもある存在をそう言われて気分はあまり良くない。其の儘開け放たれた襖から出ると、面妖な廊下を進み抜け中央の一つの部屋へ辿り着く。また襖を開けた先、其処は殺風景にも程がある室内だった。問答無用で中心へ足を進めれば、半紙製の巻物と筆を虚空から取り出し半ば彼へ突き付け、簡素な説明をし。)
墨は磨らずとも筆に勝手に滲む、好きに書け。

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.76 )
日時: 2024/05/05 05:41
名前: 九井 祈織/二夜 (ID: QiHeJRe.)

>>74

分かりました、大丈夫ですよ。


………んん……夢じゃ、無かったんだ…
(あれから1度も起きる事無く眠りについた数時間後、規則正しい生活の習慣からか目覚ましが無くとも目を覚ますと数分の間ボーッとするも次第に頭が冴えて来るとまず最初に視界に入る見慣れない天井に何処だっけと考え、昨夜の事を思い出すとそう言えば昨日から不思議な所に居たんだったと思い出すと同時に昨夜の出来事は夢では無いのだと現実を突きつけられ夢じゃ無かったんだと小さく呟き、流石にそろそろ起きようと思い掛け布団を退けるとゆっくりと上体を起こし、グーッと腕を伸ばして。それからあの人は居るのだろうかと、記憶の最後にあるは文机の端に肘を突き頬杖を突いていた光景でチラリと文机が鎮座する方へと視線を動かして。)

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.77 )
日時: 2024/05/08 04:47
名前: 折化/異割 (ID: 1Fvr9aUF)


▼ 神庭羅夜桜 様(>>73

今の状態でも?…そうだね、まだ考えるには早いよ。
(今のこんなボロボロな状態でも?。辺りに散らばった柘榴櫛の歯に削られた粉だらけ、悲惨な割れた簪を見渡し呟いた。若し彼を囲う事が出来たならば嬉しい、だけれど改めた意識では最初から説得が失敗し終わる、そうなる事は望まない。自部屋から出る彼を見送ろうとしていれば、また来ても良いかと問い掛けられ、前向きな言葉に吃驚しぱちりと目を瞬かせては、白花の模様が変わる。ふと頬を綻ばせ。)
!─また、来てくれるのかいっ?僕の方からもお願いしようかな。

▼ 九井祈織 様(>>76

起きたの。おはよう、逃げてないみたいだね。
(人間世界の時計は疎か時間の概念すら不慥かな世界では知る術がなく、微睡みもせぬまま文机に凭れるのは数刻前に飽きていた所。彼の無事を確かめる名目で敷いた布団の傍へと近寄って、呼吸の為に上下する掛け布団を見詰めていた。不寝番に託つけた其れは彼が目覚める迄動く事はなく、ゆっくりと起こされた上体に腕を伸ばす反対側、彼の視線の死角で所在を示すよう簡潔な朝の挨拶を。彼が振り向けば己の髪に鼻先がかかる程近い隔たりは、意図したものではなく単に対人距離に難のある此の九十九神の特質のようなもの。まじまじと観察して如何やら異常がない事が確認出来たならば、胡座を解き文机に置かれた筆へと手を伸ばして。さらさらと書きつけた『水』は其の文字が完成された瞬間に湯呑みに入ったものとして現れる。湯呑みに描かれている文様は八重咲きの赤い花、簡素な部屋の中で唯一の装飾と呼べるだろう。杜撰に湯呑みの腹を掴みずいと突き出す其の仕草には風情もあったものではないが、彼をじっと見詰めながら徐ろに口を開き)……水、飲むでしょ。人間は起き抜けの一杯を飲むものだって聞いた。

___
展開にもよりますが今のところは三夜を迎えた辺りで他九十九神との遭遇場面を入れようかと考えておりまして、二夜にて多少の匂わせ→三夜で遭遇と云った形で物語を進めていけたらと。

(雑談板の方でも、林檎が付いたスレにて指名キャラを取り揃えた募集を開始しましたので、覗いてみて下さい。ご興味があればお声掛けもお願いします。)

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.78 )
日時: 2024/05/13 07:13
名前: 神庭羅 夜桜/三夜,九井 祈織/二夜 (ID: hamvuQpq)

>>77

_神庭羅 夜桜

えぇ、だって…今は魂が宿りこうして存在していると言うのもあるのですが、完全に壊れてしまっている訳でも無いですからね…ある程度の修繕は可能かと。
(辺りに散らばった柘植櫛や悲惨な割れ方をした簪を見渡し呟く相手に小さく頷いては今はこうして存在している事や修繕不能な程に壊れている訳でも無い物はある程度の修繕は可能だろうと思いそう述べて。相手の部屋から出ようとしていた所を見送ろうとしていたであろう相手が自身の問い掛けに対して驚いた様に目を瞬かせたかと思えば頬を綻ばせ、紡がれた言葉にあぁ良かったとそう思い乍も小さく頷き、相手の様子に嬉しそうだと思えば嬉しそうだったのでと述べて。)
はい、手助けをしてくれ様としている方を疎かにする程落ちぶれていませんので、それに…とても嬉しそうだったので。

_九井 祈織

移動してたんですね、おはようございま、すぅ!?え、なん…ちか……び、吃驚したぁ…。
(文机の方に視線を動かし見ると相手が居らず何処に行ったのだろうかと考えていると反対側から挨拶の声が掛かり、移動していたのかと分かり声の方へと向く様に振り向き乍も挨拶を返していたが振り向いたら目と鼻の先に相手がおり余りの近さに驚き思わず後ろに転がるもどうにかぶつけずに死守すると戸惑い乍も再び起き上がったタイミングで湯呑みをずいと突き出され何だろうと思っていると自身を見つめ乍徐に口を開き相手から紡がれた言葉に納得すると微笑み乍もお礼を述べ受け取り、湯呑みを口元へと近付けては傾け中に入っている水を飲んで。)
ぇ?あっ…!ありがとうございます。


なるほど、分かりました。
雑談の方も後ほど覗かせて頂きます。

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.79 )
日時: 2024/05/27 06:50
名前: 折化/異割 (ID: W2jlL.74)


▼ 神庭羅夜桜 様(>>78

でも、僕らはまだ完全には付喪神では無いんだ。…なり損ないのような存在だよ。
(魂が宿り存在している、修繕可能だと言ってくれる彼に、事情を述べてみる。あと少しで。あと少しだったのに。愛されなきゃ駄目なんだ。疎かにする程落ちぶれていないと言いつつ述べられる嬉しそうと云う言葉、本来の隠し持つ獣の性質な姿はなく、ふにゃりと微笑んではぽろり、呟いてしまっていて。)
好きだなぁ、君のような人。

▼ 九井祈織 様(>>78

オレがいないと、誰か入ってくるかもしれないからずっといたんだけれど。別にお前に何かしようとしたわけじゃない。……でも、
(体勢を崩し紙面に手を伸ばしたのを皮切りに、一連の動きをしていると水を出現させた。軈て湯呑みを差し出した其れは、粗雑な動作ではありながらの甲斐甲斐しい気配り。湯呑みが無事に受け取られれば文机に頬杖を突き、湯呑みを傾け口に含み嚥下した様子を見留め。ややあってまさかとは思うだろうが、矢張り就寝中離れず傍に居た、何処か決まり悪げな紡ぎを。逸らされた瞳は瞼に覆われ、続けざまの弁明のような言い草の言葉は言い訳じみた響きを持って。自身の失態に気付いてか取り繕おうとした言葉は然し言葉に出す事は叶わなかった。頼りな気な襖の向こうからカタリと板張りの廊下が軋む音、何かが徘徊する音とともに視線は其方に吸い寄せられて。「……どれが、起きたんだろう。」腰を浮かせて彼をちらりと見遣り、襖へと足を進める。起きると云う行動の動作主に「どれ」と云う言葉は奇妙で不適切な印象を受けるだろうか。少しだけ開いた隙間は意識しなければ外側からは見えない筈。そんな憶測を盾に耳をそばだてて、外側を覗き込む形で空隙に目を走らせてはふぅん、と詰まらなそうな独り言を。何事か逡巡の後改めて彼を振り返り、薄らと開かれた其の間を確認した玻璃が、暫しの間を置いて片手を襖に掛けたまま彼へ差し向け、瞳の奥へ色彩に翳りが落ちている暗い光を宿らせて。彼が己の袖を掴まないとすれば、其の儘無機質な廊下へと吸い込まれていく事だろう)ちょっと見てくるから。すぐ戻る。

___
其れとあと、二夜の初回を綴って頂き有難う御座いました。
今後ともよろしくお願い致します!

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.80 )
日時: 2024/05/28 04:36
名前: 神庭羅 夜桜/三夜,九井 祈織/二夜 (ID: Ic.xUDA7)

>>79

_神庭羅 夜桜

確かに、貴方様方は付喪神では有りません。ですが、だからと言って貴方々がなり損ないだなんて悲しい事、仰らないで下さい。
(完全な付喪神では無いと、なり損ないの様な存在だと言う相手が述べた事情に薄々彼等が付喪神になる為の百年と言う年月を得る一年前に捨てられ変化してしまった九十九神だと言う事に気付いていた事を暗に示し、例えなれなかったとしてもその本人がなり損ないだと言うのは悲しいと眉を下げ感傷的な表情を浮かべて。嬉しそうだと、そう述べた言葉にふにゃりと微笑み呟かれた言葉にもし自分の様な人間があと一年の時に持ち主であったならば、この人達は望んでいた存在になれたのだろうかと、思考を巡らせては人間の勝手さで望まぬ存在になってしまったのに、それでもまだ自分の様な人は好きだと言う相手にもし、もしも帰る事が叶わなかったらその時は、得る事の出来なかったその分を愛して大事に大切にしようと、そう思い乍も表情を和らげ言葉を紡いで。)
…貴方様方を付喪神にする事が出来なかった種族である私にそう言って頂けて、とても嬉しいです。


_九井 祈織

そうなんですか…?
(コクコクと水を飲んでいると相手が昨夜部屋を出る事無く居続けたであろう理由に小首を傾げる。相手が居ないともしかして別の人が居たのかと、もし相手が居なくて別の人が来ていたらと考えると正直恐ろしいと思ってしまい、何処か決まり悪げな紡ぎと逸らされた事に触れない方が良いだろうと判断してか触れる素振りは見せず、何か言いたげな様子に静かに言葉が紡がれるのを待っていると襖の向こうから廊下の軋む音が聞こえ、相手同様に其方へと視線を向けて。“どれが”と言い腰を浮かせた相手が襖へと足を進め、耳をそばだてている様子を眺めていると相手が振り返り、襖に片手を掛けたままにちょっと見てくると言われ、誰かが起きたのだろうかと思考しながらも分かりましたと小さく頷いて。)
ぁ、えと、分かりました。


こちらこそ、これからもよろしくお願いします。

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.81 )
日時: 2024/05/29 20:58
名前: 和泉青戸/一夜 (ID: YzSzOpCz)

>>75
「あー、うん、ごめん」よく考えなくとも、自分自身を踏みそうとか言われたら、流石に嫌な気持ちになる。素直に、かなり淡白さが目立つものだったが、それでも謝り彼に続く。「うわ、なんもない」先程よりも殺風景な部屋に通され思わず零すも、傷乃さんはどんどん進んでしまう。虚空から物を取り出す姿に流石にぎょっとするが、そうだ、引き込んだだのなんだの言われたばかりだ。そういうものだと納得する他ない。「え、ああ、ありがとう……?」多少困惑しながらもほぼ突きつけられている巻物と筆を受け取る。納得する他ないので、今度はそれの説明に驚かない。「……暇つぶしってこと?」これらを渡された意図が分からずに問う。確かに何も知らない場所で、いつまでも手持ち無沙汰でいるのは居心地が悪いかもしれないが。落書きでもしていればいいのだろうか。​

Re: ▼ 追憶にかくす塵芥 ▽ 指名制/和風/NBL  ( No.82 )
日時: 2024/06/03 04:18
名前: 折化/?/異割 (ID: jX/c7tjl)


▼ 神庭羅夜桜 様(>>80

気付いてた、の。だって、…どうして君が、そんな哀しそうなのさ。
(気付いてたと暗に示され、ぽかんと唖然な顔になる。悲しい事仰らないで、と言われても年甲斐もらしくもなくいじけそうになり、ふと顔を其方に向ければ感傷的な表情を浮かべられている為、まさか…と居た堪れなさそうにし。微笑んでいれば彼は何を思って巡らせているのか判らないが、表情を和らげ紡がられる言葉に、お返しの言葉を贈り襖迄促し片手を振って、いよいよ見送ろうとし。)
…僕も、またこう云う人が居るって思わせてくれて、嬉しかったよ。其れじゃあ、今度こそ見送らなきゃだね。

▼ 九井祈織 様(>>80

(彼の返答へ手短に首肯した後、傲慢な九十九神は不穏な空気の漂う廊下へと足を踏み入れ其の大きな背を向け身体を滑り込ませた。其の姿は完全に溶けてゆく。彼が座す其の室内は緊張した静寂を保つ筈、何やら障子一枚隔てた廊下の向こう側では何某かの話し声が聞こえるかもしれないが、其れも意味を持つものではなく、会話が為されている様子。呼吸を何度か繰り返す程の間、徐々に収束していく話声に反して頭上の天板から不穏な音が覗く。まるで誰かが其の上に乗っかっているような不調和の音と共に、『おおっ、人間か!道理で彼奴らが浮かれていたわけよ。』と間伸びした声が掛けられた。姿形は見えぬと云うのに、正体不明の快活な声だけが大きく響く。素っ気ない天板とは裏腹に喜色を持った声音は、其の他に面白がるような響きを含ませており、ニンマリとした顔を想起させるかのようで。空間に似つかない呑気な声音から危害を加えようとする意思は見受けられず。全く姿を見せない其の存在は天板から降りる事もせず、ただ呵呵とした笑い声に矢継ぎ早の質問を重ねて。性急に降らせた問、正確には其の問の「捨て子」と云う単語に妙な引っ掛かりを覚えるだろう。捨て子とは一体どう云う意味か、何を指し示しているのか。彼の言葉の意味するところを上手く掴む事が出来るだろうか、否、今の段階では出来ぬ儘だろう。彼は何の子と会ったのかと聞かれても、名前を伝えられていない為、容貌を伝える他ない)わっはは、なかなかどうして面白いことになっているじゃないか。お前さん、どの捨て子に会ったんだい?

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