大人オリジナル小説

私が存在する理由
日時: 2011/12/31 16:40
名前: 不登校少女I.

初めまして。
不登校少女Iと申します。
省略してもらっていいですよ。

いきなりなんですけどお礼を…。

「私が存在する理由」を
開いて下さりありがとうございます。
良ければこれから下に続く話にも
目を通して下されば嬉しいです。

,
-
他人の不幸を、笑って喜んでいる人々に
幸せは訪れるのですか。

どうして人の不幸を笑ったり
できるのですか―?

私には理解できないのです。
人の不幸を願う人々の気持ちが。
そして理解しようとしていないのです。
人の不幸を笑う人々の気持ちを。

なぜ、そこまで人を追い詰める事ができるのですか。
平気で、ヘラヘラ笑いながら。
そこまで人が嫌いですか。
そんなに人が気に入らないですか。

自分を大切にして自分じゃない誰かのことも
―大切にしようと思わないのですか。
,

*目次*

PROLOGUE↓
>>2 ...
―――――
*「姉妹」>>9 >>10 >>13 >>14
*番外編「姉妹」>>18
*「自分」>>21 >>24 >>28 >>29 >>33
*「親友」>>36 >>41 >>52 >>58 >>







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Re: 私が存在する理由 ( No.14 )
日時: 2011/12/10 19:49
名前: 不登校少女I.



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「お姉ちゃん…。お姉ちゃん!!」
お姉ちゃん…やっぱり…。
「…お姉ちゃあああああんっ」
何で…どうして……どうして私に相談してくれなかったの。
頼りないよ。
役に立たないよ。
それでも、少しは楽になったかもしれないんだよ。
…何で…お姉ちゃん…。
「っう…ひっく…ぅ…っ…うわあああああああんっ」

目からボロボロと溢れ出る涙。
「お姉ちゃんっおね、ちゃっ…っ…ふ…うぁ…」

…やっと…分かった。
分かったよ、お姉ちゃん…。
あのメールと…あの言葉の意味が…。
今日言えないから…昨日……。
お姉ちゃんは、しぬつもりだったんだ…。
ずっと前から。
いじめられて、もう終わりがないと思った時からずっと…。

「…っ…何、が…"ありがとう"よ………ひっく…。
"バイバイ"なんて…ヤダ…よっ…お…姉、……ちゃっん…うぅ…」
私がひたすら泣きわめいていること2時間。
昼帰りなのか、お母さんは落ち付いた口調で「ただいま」と言う。
「??ちょっと、葉月?」
「っ…お母さんっお母さんっ!!おねー…ちゃん、がぁっ…うっあ…
うわぁあああんっ…」
「ちょっと、落ち付きなさいよ…はづ―」
途中で言葉が途切れるお母さん。

目の前にある光景に呆然としている。
「どういう…こと…なのよ…?」
「おね…ちゃ…いじめられてって…っっ…っ…リストカットっしてっ…」
「嘘…やだ…嘘よね…」
「お姉ちゃんっ!お姉ちゃんっ!!!」
それから30分後、落ち付いた私たちは床に落ちていた紙を拾った。

その紙に書いてあった内容…。
それは…

――――
葉月・お母さんへ

この紙を見てるってことは、私はもうしんでるのかな。
勝手にしんじゃって悪かったと思ってます。
本当にごめんなさい。


でもありがとう。
短文でごめんね。
でも私には時間がないから。

本当にありがとう、ばいばい。
――――

「…やっぱり…お姉ちゃん…っ」
「あたし…お母さんなのに…仕事ばっかりで全然お姉ちゃんに
構ってあげてなかった…。だけど日高家のみんなのためにって…
それしか…。…正直お姉ちゃんなんだから大丈夫だと思ってた。
だから…まさかいじめられてるなんて……」
…お母さん…。
「ごめん…ごめんね。柚希…」
「ごめん…、ごめんなさ…お姉ちゃん。助けてあげられなくて…
ごめん…ね…。ありがとう…」




こうして、家族、母親・妹に囲まれながら、
日高 柚希という1人の尊い命がこの世を去りました。

そして妹の、日高 葉月という「少女」は、
姉の死去からいろいろな物ものを学んだのです。

その「少女」は今、人に足りなかった"もの"を
掴んだのではないのでしょうか…?


END.

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