大人オリジナル小説
- 生きてる理由。
- 日時: 2012/04/15 18:00
- 名前: 心咲#
ある人はこう言った。「貴方は何故、生きているの?」
私はこう言った。「…死なないから?」
ある人はこう言った。「何故、生きたいと願わないの?」
私はこう言った。「…なんとなく?嫌だから。」
…そう。私の生きてる理由なんて、所詮こんなもの。
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別館では初めまして。
更新遅いですが、
頑張ります。
この話は、4〜6割は
実話入ってたりします。
心咲=蛍、みたいな。
もちろん、話を作ってる
部分もありますが。
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- Re: 生きてる理由。 ( No.10 )
- 日時: 2012/04/04 12:09
- 名前: 心咲#
始業式から数日。
5月半ばにある修学旅行に向けて、LHRで班決めをしている。詳しい日程は忘れたけど、確か5月の15、16、17日だっけな。
けど、人間関係というのは非常にめんどうくさい。このクラスも例に漏れず、班決めが難航していた。
「うちは蛍と一緒がいいな!」
奈海がそんなことを言う。私は正直、奈海と同じにはなりたくないけれど、そんなことを言って班が決まらないのも嫌だった。
「俺も蛍と一緒がいい」
そう言うのは、女子なのに“俺”と使う自称中二病の宮戸佳夜。
中学に入ったときに知り合った。多分友達…かな。ついでに、佳夜と同じグループになりたいと言っている人もいる。藤井綾果。
全員の意見が通るようにすると、4人になってしまう。だが、1グループは3人、と学年で決まっているらしい。決定事項かよ。
もう1つ、まだ班になっていないところがある。そこは2人なので、こっちとあわせて6人。人の感情さえ無視すれば、簡単に3人グループは2つできる。
でも、人の感情って案外無視できないしな…
班決めが終われば帰れるので、決まった班の人たちは「早くして」と言う。早く帰りたいのは私も同じだ。
まだグループになっていないうちの1人は、私と仲がいい美乃利だ。美乃利は市川有希(通称いっちー)に「一緒になろう」と言われているらしい。美乃利は何も言わないけど、2人はとても仲がいいから、多分いっちーと一緒がいいと思っているだろう。
さてさてどうするか…
できれば、早く決めて帰りたい。「どうするか」なんて考えてるけど、本当は自分に言うべきことがあるような気がした。「私は美乃利と仲がいいから、あっちに行く」と。そうすれば決まって帰れる。だけどそれは、奈海と佳夜を裏切る行為のような気がした。
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