大人オリジナル小説
- 生きてる理由。
- 日時: 2012/04/15 18:00
- 名前: 心咲#
ある人はこう言った。「貴方は何故、生きているの?」
私はこう言った。「…死なないから?」
ある人はこう言った。「何故、生きたいと願わないの?」
私はこう言った。「…なんとなく?嫌だから。」
…そう。私の生きてる理由なんて、所詮こんなもの。
__________
別館では初めまして。
更新遅いですが、
頑張ります。
この話は、4〜6割は
実話入ってたりします。
心咲=蛍、みたいな。
もちろん、話を作ってる
部分もありますが。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
- Re: 生きてる理由。 ( No.6 )
- 日時: 2012/04/01 20:19
- 名前: 心咲#
先生が入ってきて、連絡を始める。担任も去年と同じ人だ。奈海と話していたせいでロクに本が読めておらずまだ読みたいのだが、さすがに先生がしゃべっている間は自重した。目とかつけられると面倒くさいし。
そういや私、もう受験生なんだ。
話を聞きながら軽く思う。だが先生の話なんて長々聞いていられるものじゃない。頭はすぐに違う方向へと思考を開始した。
というよりか、数週間前、実都から聞いた話を思い出した。
そこまでのいきさつはよく覚えてないけど、春休み中に私と実都は1度だけ、2人きりで遊んだ。
そのとき実都はこう言った。
「あたしがテニス部辞めた理由、教えてあげようか?」
特に聞きたいとは思わなかったけど、ちょうどそのとき話題がネタ切れだったから聞くことにした。
「うん。知りたい。」
「簡単だよ。いじめ。」
「へぇ。なんでまた?」
「あたしが、テニス部で1番下手だから。練習してんのに上手くなんなくてダブルスの相手にも迷惑かけたし。同じ学年の子にはみんなに“邪魔”って言われたし。嫌になって部活やめたの。」
「へぇ。やっぱり運動部って、いじめ起きやすいんだ。」
「本当だよ。もう最悪。…ん?“やっぱり”って?」
「…なんでもない。」
1日遊んで仲良くなった私たちは、お互いを名前呼びに変えた。それだけではなく、私は彼女に“親近感”を覚えたというのもあるけれど。
一通り春休みの回想を終えると、先生の話も終わっていた。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21