大人オリジナル小説
- 十四松溺愛注意報【おそ松さん】
- 日時: 2016/07/30 17:49
- 名前: 櫻井彼方
「十四松!オレ、十四松のこと...!」
「My brotherとは思えないほどに愛してる、十四松!」
「オタクな僕も、好きになってくれる?十四松...?」
「十四松...好きだ...。」
「十四松兄さん、僕、今夜は十四松兄さんに甘えていい?」
十四松溺愛注意報が発令されたら、もう後戻りはできない。
十四松を好きになるしかないから____
- Re: 十四松溺愛注意報【おそ松さん】 ( No.9 )
- 日時: 2016/08/10 14:19
- 名前: 櫻井彼方
「え?」
僕は少し顔を青くした。
だって、カラ松兄さんは、僕の体を完全に触っている。
けど…。
「何も、起こらないが…?」
カラ松兄さんの身には何も起きてはいない。
さっきのは、空耳…?
「そ、そうだね。ごめんね、急に変なこと言っちゃって…。」
「いいや、大丈夫だ!十四松は気にする必要なんてない!」
カラ松兄さんはそう言うと、僕の腕を掴んでいたその手をそっと離してくれた。
「なあ十四松、なにがあったのかはトド松に大体聞いたが、あまりにもざっくりしすぎている。
ちゃんと事細かく教えてくれ。俺たちは兄弟だろ?」
「うん…!」
僕は笑顔でうなずいた。
「_____で、ショックで…」
「ちょっと待ってくれ!そのケンカの内容は何だったんだ?
思い出したくはないだろうが、十四松の気持ちを少しでも和らげるために頼む。」
カラ松兄さんは、本当に僕を元気づけようとしてくれていて、
嬉しさで涙が出そうだった。
この事を言っても笑われないかな?
でも、カラ松兄さんなら…。
「ねえ、今から僕の話す事は嘘みたいな事だけど、笑わないでね?」
「笑わない。笑うわけがないだろ?」
「僕には、変な声が聞こえるんだ。『十四松溺愛注意報 発令します』って。」
少し息詰まりながらもそこまでしゃべる。
「『十四松溺愛注意報』?」
少しカラ松兄さんがキョトンとした。
「その声が聞こえた数分後に僕に触れてる人は僕の事が好きになっちゃうみたいで…。
でも、10分くらいしたらみんな元に戻って、僕の事が好きだった感情どころか、その10分の間の
時間のことをまるまる全部忘れちゃうんだ。
さっき家を飛び出してきたのはね…一松兄さんと、エッチしちゃったんだけど…」
兄弟としたなんて恥ずかしいからそこだけは小声で言った。
「その時、凄く気持ち良かったんだ。けど、一松兄さんはその事がなかったみたいにすっかり
忘れてて…。それがショックで家を飛び出してきたら、トド松にぶつかっちゃって…。
その時に『十四松溺愛注意報 発令します』って聞こえたんだ。このままだと、僕の心だけでなく、
トド松も傷つけちゃうと思ったんだ。だから慌てて別のところに行こうと思ったら、カラ松兄さんがいて…。
こんな話信じてくれないよね?」
「いいや、信じる。」
カラ松兄さんは間を開ける事なく答えてくれた。
「ホント?」
「だって、十四松の腕を握ってから、俺のはもうこんなんになっちまってるんだから。」
カラ松兄さんのそれは、大きく勃っていた。