官能小説(オリジナル18禁小説)

美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】
日時: 2021/05/05 18:43
名前: 青い森

※登場人物




【オリジナルのBLです。苦手な方は回れ右してくださいね】



18禁とありますが、性描写はどの程度までOKなんでしょうか…
官能小説なら大丈夫なのかな…不安です


ご意見などお待ちしております

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Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.43 )
日時: 2019/06/06 22:50
名前: 夜の森

【小金丸】

『お〜い!』
よく通る爽やかな声が玲一郎の背後で響き渡る。友人の小金丸だった。
昨日は鬼瓦に呼び出されて以後の強制セッ●スに玲一郎の華奢な肉体は悲鳴を上げていた。ギンギンに膨張した怒張で何度も何度も尻の蕾を貫かれ、その度に甘い嬌声を上げ続けた玲一郎。

『…おはよう!』
暑苦しい…。
『…元気だね』
『顔色悪いな。どうしたんだよ。なんかいつにも増して青白いよ』
小金丸が落ち着きのない大型犬のような目で見据えてくる。
『失礼な事言うなよ』
『…最近、様子おかしくないか?』

ギク…と内心で同様を隠せない玲一郎。
連日呼び出されレ●プされている。しかも同性の、男の先輩にだ。

『お前が不良とつるんでるってクラスの連中がウワサしてたぜ』
『…知り合いなんだ』
『…不良と?』
『…そうだ』

ゴクリ…と息を飲む音。小金丸は不信感を隠せないようだった。
玲一郎の女のような美貌を見るにつけ心がザワついていた。
肌の白さと赤く薄い唇が小金丸の下半身をも疼かせていた。

『…俺、正直言うとさ、お前が女だったらなあって思うよ』
『馬鹿言えよ』
『本当だって…!その不良の先輩も玲一郎の見た目に驚いてるんじゃないか。男なのに…その、凄く綺麗なツラしてるしさ』
『やめろって』

こいつは見抜いているんじゃないか?
玲一郎は動揺を隠そうと街路樹を見上げた。

『冷えたお茶が飲みたいな』
『暑いもんなー、コンビニ寄ってこうぜ』

小金丸はコカ・コーラを買ったようだ。

『…玲一郎にもほら、これやるよ』
『ジャスミン茶かよ…』
『お茶が飲みたいって言ったじゃないか』

何か腑に落ちない気もしたが、ペットボトルの栓を開けてジャスミン茶を喉に流し込む。上品な香りと冷たさが喉を潤していく。

『台湾に行きたいな…』
『いきなり…?!』
『日本を離れたいと思ったんだ』
『…玲一郎、着物似合いそうだもんなあ』
『日本でも着られるだろう』
『そうかあ…』
小金丸の愚鈍さに呆れる。


『何か悩んでるなら言えよな』
『…ああ』


小金丸は玲一郎の華奢な身体を押さえつけ、近場の公衆便所に連れ込んで肌をまさぐりたい衝動に駆られていた。

『…じゃあな』
学校に到着すると小金丸に別れを告げる。
何か物言いたげな小金丸の表情が気になった。



(不良の先輩とセッ●スでもしてるのか…?)

授業が終わり放課後になると小金丸は学校の個室便所に向かう。
今朝、玲一郎に聞くべきだった。
憂いを帯びた美貌…、学生シャツの胸元から覗く白い肌、ここ最近妙な色気が玲一郎の美貌と相まって、小金丸の欲望を煽り立てていた。
3年の筋肉質なガタイのいい先輩に薄い肩を掴まれ、放課後体育倉庫に連れ込まれる玲一郎を見た事があったのだ。
2時間あまりして出てきた玲一郎の、あの何とも言えない色気、筋肉質な男が玲一郎の細い身体を支えながら、尻をまさぐる様子をはっきりと見ていた。
暴力を振るわれたんじゃない、あれは倉庫で無理矢理セッ●スされていたんだ…!小金丸は昏い欲望がムクムクと湧き起こるのを感じていた。
(…俺も滅茶苦茶に犯したい)

『…玲一郎っ』

≪シュッシュッシュッシュッシュッシュッ…!!!≫

学校の便所の個室で玲一郎を無理矢理犯す妄想をしながら、オ●ニーを始める。

≪あはぁっ…小金丸っ≫妄想の中の玲一郎は全裸だ。
玲一郎の全身をいやらしくまさぐり、股間に手をつっ込んで恥ずかしいチ●ポを手で弄り回し、激しく犯してよがり鳴かせるまでを妄想しながら、手の動きを速めていく。

『…玲一郎っ…無理矢理…犯したいっ』

小金丸は小声で呟くと、≪どぴゅ―――…ッ!!!≫と便器に白い液体を飛び散らせた。

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.44 )
日時: 2021/05/06 17:38
名前: 夜の森

1

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.45 )
日時: 2021/05/06 17:47
名前: 夜の森

1

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.46 )
日時: 2021/05/06 17:47
名前: 夜の森

2

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.47 )
日時: 2021/05/06 17:49
名前: 夜の森

2

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.48 )
日時: 2019/06/16 23:01
名前: 夜の森

【ロッカー】






≪今日午後2時過ぎ●●市で通り魔事件が発生しました、犯人は今だ見つかっていません。○○県警は総力を上げて捜査中…≫

玲一郎は朝食を取りながらニュースをぼんやり聞いていた。
未成年だろうか。最早未成年の犯罪は何ら珍しくもない。

『玲一郎さん、顔色悪いわよ』
『…元からだよ。母さん』

『勉強のやり過ぎね』
(セッ●スとオ●ニーのやり過ぎだよ。何も分かってないな)

連日男に犯されている事実にも母は全く気が付いていない様子だった。


『根詰め過ぎは良くないぞ、玲一郎』
『分かってるよ、父さん』


小金丸のギラギラした欲望を受けて疲弊していた。
駅前の怪しげなレンタル店で借りた『ダークシャドウ』とか言う猟奇ビデオでも見るか…。玲一郎は涼しい顔で考えていた。

『ダークシャドウ』は5部作だったが全編殺人に焦点を置いた、言ってみたらキチガイご用達ビデオだった。

鬼瓦に見せる優等生の顔とは別の残虐な『裏の顔』が玲一郎にはあったのだ。

(…優等生程に怖い生き物もないのさ)

ニヒルな微笑を浮かべる玲一郎。

私生活でエロとグロを両立させてるなんて立派だ…!
シュールな心の声が響く。





学校の授業が終わると、誰もいない部室に向かう。
小金丸は言われた通り規則正しく並んだロッカーの中に潜んでいた。

ロッカーの中に余白がない位デカい図体を詰め込み、ブラインドのような隙間から明るい部室内が見渡せる。

(…今日はここでセッ●スするのか)

考えただけでペ×スから我×汁が漏れ出てくる。保健室の時とは違いオナ○ーができない歯がゆさがあった。不良の先輩があの美貌の玲一郎を滅茶苦茶に犯す様子をロッカーの中から≪覗く≫背徳感…。

(…来た!)
ガチャガチャと音がして、二人が入ってくる。

筋肉質な身体をした鬼瓦鉄雄が、対照的に華奢な身体をした玲一郎の薄い肩をガッチリ抱いている。

『…授業中、チンポ濡らしてたのか?』
『いえ』

玲一郎の硬い敬語が緊張感を煽る。

『…ズボンを脱いで、脚を開け。ケツの穴が見えるよう限界まで開くんだ』

玲一郎は部室の机の上に乗ると、ズボンをぎこちない動作で脱ぎ捨てる。

小金丸が潜むロッカーからは玲一郎の背中しか見えていないが、二本の開脚されたであろう白い脚がよく見え、それだけで既にペ×スが弾けそうだった。

(…あの先輩からは玲一郎のいやらしい秘所が丸見えなんだ)

薄紅色の美少年の肛門を思い出して≪ビクビク!ビュクン…!!≫と小金丸のチンポが反応する。


『ヒクついてやがるな…』

玲一郎の仮性包●のペ×スやふたつの玉袋、すぐ下にある薔薇の蕾にも似たア●ルを鬼瓦は鋭い眼光で凝視する。

『み…見ないでください』
『皮被りチンポがピクピク痙攣してんぜ』

鬼瓦の怒張チンポもズボンを押し上げている。玲一郎の美貌が羞恥で歪み、赤らんでくる時の顔が鬼瓦を無性に欲情させた。

『…今日も嫌という程、≪奥≫を虐め抜いて突きあげてやるよ』
『…ふうううッ』

(ああ…玲一郎…あんなに細い身体をビクビクさせて…)
小金丸のペ×スも腹を打つ程に勃●している。
玲一郎の怯えたような嬌声だけで射●しそうだ。

鬼瓦は嫌がる玲一郎の股間に鼻が付く距離まで顔を寄せると、玲一郎の繊細な赤い蕾が≪ヒクッ…ヒク…!≫と収縮するのがはっきり見える。

『俺のデカチンポが欲しいか?』
鬼瓦は分厚い舌を出すと、舌先で玲一郎の収縮する蕾を≪ツンッ…≫とつつく。

『んううぅぅッ…!』

小金丸の目に玲一郎の脚がビクンビクンと痙攣する様子が見える。
(玲一郎のお尻の穴に…先輩の舌の先が…)
小金丸の怒張チンポも我●汁でベトベトに濡れていた。

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.49 )
日時: 2019/06/18 18:37
名前: 夜の森

【前夜】



玲一郎は鬼瓦に呼び出される前夜にレンタル店で借りた「ダークシャドウ」を見ようと自室で借りたDVDを取り出すと≪パラッ…≫と小さなメモ紙が床に落ちた。

(…何だ?)

≪14日午後二時にコンビニで女子高生を襲うこと 青柳≫
不気味なメモ紙だった

(青柳とは名前だろうか?)


玲一郎はメモ紙を手にレンタル店へ向かう。ビデオ店の店主が奥に座っているが虚ろな顔だった。こんな場所、本当なら利用したくはない。薄暗く青い光に照らされた店内に≪ダークシャドウ12345≫と丁寧に並べられている。

『あの…』
突然、背後からの声に玲一郎は後ろを振り向く。
『……』
『すみません。まさかメモ紙、見ました?』
『え…』

大学生くらいの長身の男が立っていた。薄茶色の髪に温和な笑顔。整った美形だ。
『青柳って言います』
『この紙、あなたが?』
『そうなんですよ。ミステリー小説の題材で』
『…はあ』
胡散臭い男だ。

『女子高生を襲うって…』
『ナンパですよ。単なる』
『…ナンパは…やめた方が良いですよ』
玲一郎は呆れ顔だ。

『ダークシャドウ、僕も好きなんです。君がよくこのコーナーをウロウロしてるの、実は見てました』
『…はあ』

玲一郎は男の笑顔から目を背ける。

『…何だか、似てますね』
『え…?』
『僕たち、似てませんか?』

唐突に話を振られたビデオ店主が目を丸くさせる。

『……』
無言で頷く店主。

『あの…このメモ紙』

玲一郎が学生カバンから紙を取り出し、男を見ると…すっかり消えていた。
『え…!』

店主はカーテンの奥に入り込んで既に見当たらない。

(…何なんだ、音もせずに)
全く足音がしない男だった。狐につままれたような気持ちで薄暗いレンタル店を出るといつもの街の風景が視界に飛び込んでくる。

≪僕たち、似ていますね≫

ああ、そうだ。あの目だ。瞳の奥にある昏い影だ。




≪僕たち、似ていませんか≫

『青柳…さん…ッ』
玲一郎は自室でオ●ニーをしていた。
手指が長く、色っぽい≪大人の男≫に単純に少年の未成熟な肉体が≪反応≫していた。

鬼瓦に激しく犯されてから≪男≫が性欲と直結していた。
ミステリアスな青柳と言う男。温和な笑顔に隠された闇。長い手指。

玲一郎は机の角にペ×スを≪ぷちゅうううッ…≫と音を立てて潰す。
『あはああああッ…』

あの怪しいビデオ店に行けば、ミステリアスな男にまた会えるだろうか?

むき出しの乳首を青柳に≪ぎゅ―――…ッ≫と力いっぱい前方に引っ張られる妄想をしながら、玲一郎の膨らんだペ×スが弾けた。

『くううぅん…ッ!』

明日は鬼瓦のお仕置きセッ●スが待ち受けている。小金丸の覗きもオマケ付きだ。

玲一郎はセッ●スにおいてはマゾ●ストそのものだった。
サドの本能を刺激する、薄暗い何かが玲一郎には備わっていた。




『また、お会いできましたね』


翌日「ダークシャドウ」のコーナーに立ち尽くす玲一郎は驚いて顔を上げた。

『…あ』
『すみません。いつもいるなって』
『足音が全くしませんよ』
『あ、そうですか。自分では分からないな』

スマートな男だった。都会の高層が似合うような男がなぜこんな薄暗く陰気なビデオ店に顔を見せるのか、本気で謎だ。


『君、高校生だよね』
『…はあ』
『俺が気になったのは毎日マニア向けのコーナーにいること、君の見かけが全くマニアには見えない事』
『…はあ』

だんだん面倒になってくる。

『あなたは、何才なんですか』
『俺?俺は22才』
『…青柳って』
『青柳士郎』
『芸名じゃないですよね?』
『うーん、まあそうだね』

掴めない男だと思った。
『14日って、明日ですよ。襲うんですか?女子高生を』
『嫌だな。ナンパだよ』
青柳は終始笑顔だ。営業マンに向いてる性格だろう…。

『君も午後二時にコンビニに行くと良いよ。面白いものが見られるかも知れない』
『ナンパを?』
『さあ』
『……』
『…ダークシャドウ面白いよね。俺も殺●鬼好きだよ。海外のね』
『…はあ』
馬鹿にされているのか…。玲一郎は目を伏せる。
『君、ゲイだろ』

青柳の言葉に凍り付く玲一郎。
『ごめん。高校生には酷かな』
『…いえ』
『俺、そういうのすぐに分かるんだ』
『…帰ります』

玲一郎が踵を返すと、背後からグイッ…と腕を掴まれる。

『…友達にならないか?』
『…え?』

流れに唖然とする玲一郎。よく分からない男だ。


『俺のマンションに来ないか?』
『未成年ですよ』
『…何もしないよ』
『なら、14日が過ぎてからにして下さい』
『こだわるなあ』


青柳は余裕の笑顔だ。薄暗く陰気なビデオショップに不釣り合いな美形の二人組に店主は虚ろな目をしばたたかせていた。



14日当日、玲一郎はいつもより早く起床して学校に向かい、早めに早退をした。
教室で小金丸が顔を上げてギョッとした顔を向けてくる。
どう見ても不調には見えないからだろう。玲一郎は生き生きとしていた。
『東金、気をつけて帰れよ』
先生はまるで≪異変≫には気が付かないようだ。



ロードバイクで丘を上がり、約束のコンビニを目指す。
コンビニの駐車場に手を振る人影が見えてきた。
(青柳さんだ)

長身でスタイルの良い男が笑顔でこちらに向かって来る。

『やあ!サボりか』
『……』

飄々とした仕草で爽やかな声を上げる青柳。
『ごめんごめん。本当に来たなと思ってさ。一杯おごるよ。酒以外でね。何が良い?』
『良いです。…まだ、俺はあなたの事をよく知らないし』
『遠慮しないでくれ。呼び出した俺の顔を立てて欲しいな』

玲一郎はその朗らかな笑顔につい『…烏龍茶』と呟いてしまう。

『良いよ。俺はコーヒー』


コンビニに備えつけの時計は【1時50分】を指し示していた。

烏龍茶を片手に缶コーヒーを飲む青柳が『ほら…』そう言って玲一郎の手に烏龍茶を手渡す。

『もうあと10分ですよ』
『そうだね』
『もしかして、ナンパするんですか?』

(それとも…あなたが犯罪者なんですか?)
不穏な言葉が口を突いて出そうになる。

≪ガー…≫

コンビニの自動ドアが開く音がしたその時、青柳は玲一郎の口を右手で押さえ込んだ。
一瞬何が起きたか分からず、目を見開く玲一郎。
陳列棚の奥の方、ちょうど店員からは死角の位置だった。防犯カメラには映り込んでいるだろうが。俺は殺されるのか…、玲一郎はその時になり、初めて死を意識した。この男からは俺と同じ≪死の香り≫がする。

『……ッ』
『…来た』

身体を密着した青柳の視線の先には当の玲一郎ではなく、自動ドアから入ってきた少年に目が注がれていた。
制服から他校の生徒だろう。妙にもの静かな少年のその先に、雑誌を読む少女、つまりメモ紙にあった≪女子高生≫の姿が見える。

少年の右手に何か光るものが見えた。窓から太陽の光が降り注いで、その光るものが≪キラリ…≫と反射した。

(…ナイフだ。)
玲一郎は少年の持つナイフに目が釘付けだ。
前方にいる少女はまるで気が付いていない。

『…ここで君は大人しくしてるんだ。良いね』

玲一郎から素早く手を離すと、青柳は少年に向かって目にも留まらぬ速さで駆け寄る。
不思議な事に≪音≫がまるでしなかった。

『青柳さん…!』

玲一郎が叫ぶと、ナイフを持つ少年が≪バッ…!≫と後ろを振り向く。能面のような顔だった。
瞬間、女子高生の≪キャアアアー!!≫という甲高い悲鳴が店内に鳴り響いた。

少年のすぐ目の前まで来ると≪ビュン…!≫とナイフの刃先が青柳の頬をかすめた。

『物騒なもんだ…ね!』
少年の細い手首を掴んだかと思うと、床に押し倒し、後ろでまとめた手首をギリギリと締め上げる。
少年は抵抗もせず観念したかのように見えた。

『…警察、警察呼んで!』
女子高生の悲鳴と共にコンビニの店長が110番通報をしていた。

『…君、この少年の顔に見覚えは?』
青柳は冷静な口調で問う。
『…お、同じクラスメイトの子峰川君です…。全然学校…来てなくて。何で…』
ゆるく髪の毛を巻いた今風な少女の顔は青ざめ、絶句していた。
私は子峰川くんの家までプリント届けたり、お母さんに「みんなも学校で待ってるよ」って伝えたんですよ…、そこまで言い切るとワァッ…と泣き出してしまう少女。
パトカーのサイレンの音が近い。青柳は表情ひとつ変えず、冷静そのものだった。

『……から』子峰川少年が小さく呟くように答える。
『…え?』ヒックヒック…と嗚咽を漏らす少女。

『…何、今、何て言ったの?』

『刺したかったから…。』


少女の瞳が大きく見開かれる。玲一郎はぼんやりと聞いていた。子峰川少年の能面のような顔も現実味が薄い。俺は、あの薄暗く、陰気なビデオショップからまだ解放されていないのではないか。
虚ろな顔をした店主、店内を照らす青白い蛍光灯の光、青柳の奇妙な笑顔…。眩暈を起こす様に視界がボヤけていく。

『刺したかったから、待ち伏せた』

少年は終始無表情だった。


『…さあ、あとは警察に任せよう』
青柳はゆっくりとその場から立ち上がる。

「あっちです…!」こちらに指をさして喚くように叫ぶコンビニの店長と警官がなだれ込む。
警察に少年を引き渡す時、青柳は口の端が僅かに上がった少年の不気味な顔を見逃さなかった。



『…ニュースになるなあ』
『…分かっていたんですか?初めから』
≪何で…。≫玲一郎は青柳を見上げる。涼しい顔をした男の横顔は薄く笑っていた。
『…「目」だよ』
『え…?』
『目を見たら分かる。俺はね、殺人事件は未然に防ぎたいんだ』
『君も俺と似た目をしている』
『…そうですか』

『事件解決したし、マンションおいでよ』
『…え』
『俺が怪しいものじゃないって、これで証明できただろう?』
『…はあ』
『しっかし君は綺麗な顔してるなあ。女の子みたいだ』
『…やめて下さい』
『褒めてるんだよ。女性ならさぞ美少女だろうな。まあ、身体は少年そのものだけどね』

『…女みたいな顔って、昔から言われ慣れてるんで』
『俺も昔はそうだったけど、まあ、20越えたら筋肉付くさ。まだ高校生だから曖昧なんだろ』
『…はあ』
玲一郎は呆れたように投げやりな返事を飛ばす。

















Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.50 )
日時: 2019/06/19 01:34
名前: 夜の森

【青柳士郎】




『ここだよ、ここが俺のマンション』
案内された場所は玲一郎の住む自宅から大分離れた場所にあるマンションだった。
白くそびえ立つようなマンションが何となく冷たく感じる。

『そんな警戒しないで良いよ。オートロックだから外部からの侵入者もないし、俺が信用ならないかな』
『…いえ』
『家の人に連絡してあるの?』
『友人の家に行くって言いおいてます』
玲一郎は身構えていた。いまだ警戒心が拭えない。あのコンビニでの一件や、少年の能面のような顔、冷静過ぎる青柳士郎という男。


玄関に案内され、室内に入ると広い部屋は整然と片付けられていた。
白を基調とされたモダンな部屋の造りだった。クラシックが似合う部屋とでも言えようか。

正面にかけられた絵画が気になり、吸い寄せられるように凝視する。
青い森に浮かぶ丸い月、左側に小さな家、上空には天使のような白い影が飛んでいる。

『…その絵、俺が描いたんだ』

青柳の声に現実に引き戻される玲一郎。
『綺麗な…絵ですね』
『…昔、美術部でね』
『俺も絵は好きですよ』
『…へえ。その絵の白い影、君には何に見える?』
『…天使、ですか』

羽をつけた人間が絵具で白く塗りつぶされていた。天使と断定するにはやけにぼやけたシルエットだったが…。

『…いや、悪魔なんだ』

『え…』
後ろを振り向くと、質の良いソファーに深く腰掛ける青柳と目が合う。
冷たい目だった。

『…家の上空を浮遊してるんだ。何でかと言うと家人に復讐するためにね』
『ノンフィクションですか』
『ははっ…もちろん創作だよ。嫌だなあ』
青柳は元の笑顔に戻っていた。

≪ニャアアッ…≫
突然玲一郎の脚に黒い塊がすり寄ってくる。
『……!』

黒猫だった。大きな楕円の美しい瞳が玲一郎の顔を覗き込む。

『君の事、気に入ったらしい』
『…猫を飼ってるんですね』
『一人暮らしは寂しいものなのさ』

『…玲一郎くん』
突然青柳に背後に立たれ、心臓がギュウと締め上げられる。
『…何ですか』
青柳の白く長い指先が、玲一郎の薄い肩をやんわり掴んでいた。
『何か、悩みがあるなら俺にいつでも相談して欲しい』
『……そんな』


『君と俺は≪同じ匂い≫がするんだ』
耳元で囁かれて危うく身体が反応しそうになる玲一郎。
≪バッ…≫と勢いよく青柳の手を払うと、後ろに後ずさる。

『ごめんごめん。怖がらせてしまったね。何かあれば携帯に連絡してくれ』

青柳は携帯番号の描かれたメモ紙を玲一郎の手に握らせた。


『…ありがとうございました。』
玲一郎は礼だけ言うと足早にマンションを出る。

外へ出ると、冷たい外気に触れ、あの絵画のように丸い月が夜空にぼんやり輝いていた。
一日で色々な事が起こり過ぎて、玲一郎は混乱していた。

鬼瓦によるセッ●ス、陰気なビデオショップ、謎の多い青柳という男、コンビニで見た少年の能面のような顔、犯罪、黒猫…それらが渦を巻くように玲一郎の脳裏をグルグルと万華鏡のように回っている。


帰宅すると母が慌てたように出迎えてきた。

『丘の上で○○高の生徒が殺人未遂事件起こしたらしいのよ…!』
帰りが遅いから心配したわ…、母のうろたえぶりを内心で面倒に思いながらも、『…大丈夫だよ、母さん。俺は無事だよ』優しくなだめるように言うと、二階の自室に向かう。
『…怖いわね』階下でまだ話声が聞こえてくる。

本当は現場にいたけどね…、玲一郎は呟くように言う。


青柳の男にしては整った綺麗な顔、長い指、大人びた温和な笑顔…それらを思い出すと下半身が熱くなっていた。
ボクサーパンツがじんわり濡れている。外で刺激を受けたせいだろうか。玲一郎の身体も興奮していた。

≪スルスルスル…≫と制服のズボンを下着ごと脱ぎ去ると、既に中心が膨らみ、反り返っている。

(…勃ってる)

≪ 何でも相談に乗るよ ≫
≪おらッ…ケツの穴を見せろ ≫
≪玲一郎、放課後セッ●ス見せてくれるよな?!≫

周囲の声たちが一斉に頭の中を駆け巡る。グニャリと歪んでは消えてを繰り返す光景たち。

(…俺が…筋金入りの淫乱だって知ったら…青柳さんはどんな顔をするんだろう…)
玲一郎の美貌が苦し気に歪む。
デスクの蛍光灯だけを付け、両手を股間に持っていくと我慢できず、オ●ニーを始める。

青柳の長い指が玲一郎の赤い蕾に第二関節まで≪挿入≫される事を妄想しながら≪シコシコシコシコシコシコシコ…!≫と激しく手淫をしていた。
細い指がせわしなくペ×スを上下する度に、玲一郎の優等生然とした美貌が快楽に屈服し、苦しそうに歪む。
『…青柳さん…ッ…』
薄い皮をキュッ…!と勢いよくむくと、赤く濡れた鬼頭が顔を出す。
『…お…俺の包●ペ×ス…虐めてくださ…ッ』
小さく囁くように言うと≪ガタガタガタガタガタガタッ≫と椅子が軋む程激しくオ●ニーしていた。
『あはあああァ…!!』

声に出さず喘ぐと先端から≪ピュゥ――――ッ…!!!≫と垂直に精●が飛び散る。

吐精の衝撃で、玲一郎の華奢な少年の身体が≪ビクビクビクンッ…!!≫と痙攣していた。



明日は鬼瓦のお仕置きセッ●スと小金丸の覗きが待つ学校に行くのだ…。












Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.51 )
日時: 2021/05/06 17:49
名前: 夜の森

1

Re: 美少年の憂鬱(R18指定)【閲覧注意】 ( No.52 )
日時: 2021/05/06 17:48
名前: 夜の森

2

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