大人オリジナル小説
- 中二病
- 日時: 2014/01/26 15:27
- 名前: 闇の四天王ガーティアス
。。。
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- Re: 中二病ストーリー キャラ声優決定! ( No.25 )
- 日時: 2011/08/10 16:53
- 名前: 闇の四天王ガーティアス
激しい地響きが続く。これは一人の人間、否、一人の少女の力によって起こされている現象だ。あたりは一面、亜熱帯のジャングルを連想させる森と化した。
「これで全力で戦え・・・る」
「ウフフ★正直驚いたわ・・・これほどとはね・・・でもこの地形を生み出したのは誤算だったわね★」
「どうし・・・て?」
「ウフフ、いったでしょ。ウチの武器は薔薇。美しい華には毒がある。全てを蝕む荊クルーシマキシマ!★」
リンダーマンが腕を大きく振ると数本の荊が周辺の木々に絡みついた。「植物たちが恐れをなしてい・・・る」
「これはあらゆる生き物を縛り上げる拘束具よ★人間動物はもちろん、植物もね★」
「枯れることのない花グローリーハーツ」
ウェンディの固有技の一つグローリーハーツは彼女の魔力支配下にある植物を絶対の超速再生と急速成長であらゆる魔術から保護する技だ。この術中の草木はたとえ火に焼かれても枯れることはない。
「やるわね★薔薇扇子乱舞ローザメロディ!!」
リンダーマンは扇子を開き突如、接近戦に持ち込んだ。薔薇の花びらが舞う。
「木神たちのご加護ヴォーパルバーニィ」
ウェンディは植物たちから放たれたオーラを全身にまとう。
「接近戦は得・・・意」
「あんたほどの魔力、そんなことだろうと思ったわ★!!」
激しい衝突が繰り返される。
観覧席
「ウェンディ・・・・」
「自然支配系魔導士では間違いなくおれたちの中で最強だな。」
「あったりめぇさ!エリクシルの副リーダーだぜ。くやしいが俺よりも強ぇよ、あいつぁ」
ジャックが嫉妬したように言った。
数十分後〜 いまだ二人の激突は止まることを知らない。リンダーマンの扇子を使った変則カウンターな舞いとウェンディの無限に溢れる魔力を帯びた植物の加護。長期戦に終幕がくるのだろうか。
「あ〜あ、やーめた★このままじゃ拉致があかないわ。お互い全力で行きましょう★」
リンダーマンがウェンディに指を突き指した。
「わかっ・・・た。終わらせ・・る」
「悲劇の薔薇ドレス姫ケルヴィンローザドレス」
リンダーマンを薔薇扇子の花弁が包みこんでいく。そして花びらが一枚一枚と散っていくと彼女はいままでとは違う衣装に身を包んで現れた。
紅き血のごとく輝く薔薇の花弁で創られたドレス、薔薇の花の中心に魔獣の目玉を埋め込んだ髪飾り、腕に絡みつく荊。
観客たちもほぼ全てが彼女の虜となった。妖しく光るその眼光、そんななかにどこか気品を感じさせる表情、仕草。そして間違いなく上昇しつつある魔力。
「ウフフ★終わりよ。エリクシルの小娘★」
「確かにあなたの力が格段に上がったのは感じる。でもあたしには勝てな・・・い。」
「寝言いってんじゃねーぞ★ガキが!★」
「体で分からせるしかない。哀・・・れ」
ウェンディは両手を交差させ、初めて身構える。
「偽りの楽園という名の箱庭ケージオブエデン」
大地がこれまでにないざわめきを起こす。ウェンディは静かに目を閉じ、両手を指揮者のように振り上げた。するとフィールドの木々たちはリンダーマンに向かって枝を伸ばす。その速度はまさしく投げ槍のそれとかわらない。
「ウフフ★なんだ大口叩いといて結局中距離戦の続きかい?それじゃウチを殺せないよ!」
リンダーマンは荊を盾と鞭のように使いこなし、距離を縮めていく。さらに薔薇を大量に噴射し猛毒成分を大量に放出した。
「あたしに毒は効かな・・い」
ウェンディは全ての植物を操る。解毒などいとも容易い。
「解せない・・・あなたのそのドレスの力、こんなものじゃないはず。なにかを待っている・・な」
「ウフフ★ご名答よ、でももう遅いわ!!!死になさい!!」
リンダーマンがドレスにチャージした魔導薔薇が一つに集中し巨大な薔薇の魔獣が現れた。魔獣の中でもかなり高位に位置する獣だろう。その魔獣は観戦客の生気を吸い取っていく。
「ぐわぁぁぁぁ」
「死ぬぅ・・・」
「たすけ・・・て・・・・」
「ひどいことを・・・あなたの犯した罪の大きさを知りなさ・・・い」
パチン。ウェンディは指を鳴らした。同時に魔獣とリンダーマンが植物の中に吸い込まれていく。
「きゃああぁぁぁぁぁぁぁあアァァァアアあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!」
観覧席
「あの技は・・・!?」
「あれはウェンディの十八番、ケージオブエデンさ。ウェンディはその絶大な魔力から自分で亞空間を生むことができる。そんなかは聖なる植物の楽園で普段ウェンディの戦闘時に操るのはそこから呼び出している植物たちなんだと。でもこちらの世界に呼べる植物はウェンディに協力的な善良な木々たちがけなんだってよ。」
「っていうことは・・・」
「そう、ウェンディの力でも操れない世界最高峰実力の植物たちが世界に入り込んだ異分子、リンダーマンを排除しようとするってわけさ」
「生命の保証はしな・・・い」
「カンカンカン〜〜〜〜!ハイ、今戦の勝者ウェンディメルヴォン〜〜〜!!!」
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