大人オリジナル小説

中二病
日時: 2014/01/26 15:27
名前: 闇の四天王ガーティアス

。。。

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Re: 中二病ストーリー キャラ声優決定! ( No.23 )
日時: 2011/08/06 12:45
名前: 闇の四天王ガーティアス

「次はあたしか・・・みんな、がんばるよ!」
リサは明るく手を振り走っていった。彼女、リサ・ララマーシーは幼い頃、故郷の村を暗黒軍に襲われ両親を目の前で失った過去を持つ。深い負の感情にとりつかれた彼女を救ったのは聖戦の守護者リーダーのアランだった。
「リサ・・・君にこんな想いをさせたくはなかった」
アランは下を向いて呟いた。アランだけじゃない、みんな分かっていた。リサはとても心の優しい娘で戦争(たたかい)なんて好むようなひとじゃない。それでも・・・それでも彼女はみんなを助けたい想いでここまで来たのだ。気まぐれな同情は彼女のプライドを傷つける。これは彼女の戦いでもあり、光の戦士全員の戦いでもあった。

暗黒軍観覧席
「おやおや、もう僕の出番じゃにですか。楽しみは最後までとっておきたかったのですが。まぁ良いでしょう、完璧な勝利というものをみせてあげますよ、みなさん。」
ゼクシオンは歩みを進めた。
「ウフフ★それじゃ楽しませてもらうわ、貴方の戦い」
「油断は禁物だ、全力でかかれ」
リンダーマンは軽薄に振る舞い、伝説のおやじガルガトスは忠告する。



「やあ、僕の名はゼクシオン・ストゥラウス。四天王の第二魔皇です。貴女は?」
「・・・あたしはリサ・ララマーシー、エリクシルの治療班隊長を務めています。」
「ふぅん、かわいいね君。瞳の中に冷たい憎しみが視える・・・何かあったのかな」
ゼクシオン得意の心理話術だ。リサに動揺が込み上げる。
「あ・・・あたしは・・・・両親をあなたたちに殺されたの!だからあたしは・・・二度とその悲しみを生ませない為にここまで来たの!」
「そうか・・・やはり君だったのか・・・」
「へ?」
「十年前の決戦で君の両親を殺したのは他でもない。この僕だ。」
ゼクシオンから衝撃の真相が告げられた。
「え・・・・嘘だ・・・嘘だ嘘だ嘘だ!!両親を殺したのはフードの大男だった!お前じゃない!」
リサは叫ぶ。理性は失われているようだ。ゼクシオンが懐から一冊の本を取り出した。
「君の親を殺したのはこの男でしょうか」
ゼクシオンはとあるページを開くと本が輝き、立体映像が映し出された。そこにはあの大男が映っている。
「!!?その男が・・・・なんで」
「これは僕のコレクションのうちの一つでしてね、擬態トランスと呼ばれる魔法で僕がコレになっていたというわけです。まぁ人間や魔獣など種類は様々持っていますが生きたまま調印(魔法陣を書き込むこと)しないといけないのが難点ですね。拷問に近いですし、ハハッ」
「ゼクシオン・・・あたしはお前を・・・許さない!!天翔の風バーニア!」
リサの内なる闘志、決意が目覚めた。両足に風をまとい、空へ飛んだ。
「いきます!疾風コンボ!!座標指定スクウェアポイント!空間跳躍クロックジャンプ!一瞬の風フォローウィンド!これで決まれぇぇ!次元断キルディメンジョン!!!」

観覧席
「あれは!リサの最強コンボじゃねーか!」
「俺は初めて視るが、あのコンボは上手い!足に風をまとい空中に意識をめぐらせ、どこをどう飛ぶのかを寸分の狂いもなく座標を決定し、ピンポイントに跳躍、そして一瞬しか出せぬほどの強力な風で身を包み、空間を切り裂く大技次元断か・・・見違えたね、彼女」
フレッドは得意の解説をしながら微笑んだ。


「ふぅん、僕の予想を遥かに凌駕しているね君。さすがは曲がりなりにもこの闘技場まで辿り着いた一味の一員だ。でも・・・・この程度、僕の想定内さ!!!!」
ゼクシオンは本のページを変え、球体状のオーラのシールドを作り出した。リサの風をものともしない。
「そんな・・・あたしの最高の攻撃が・・・」
「まだだよ。このまま勝負を終わらせることもできるが君には特別にこのページを使ってあげよう。僕は完全で完璧な勝負を望んでいるのでね。召喚獣!いでよ!風喰らいの獅子!!」
ガァァァオオオオォォォ。一般的な獅子の10倍はあるだろう巨大な魔獣が現れ、リサの風を喰らう。
「きゃああぁぁぁあっ」
リサは空中から転落した。かなりのダメージだ。
「この魔獣は風が大好物でしてね、特に魔力を含んだ風なんて見せたら僕のいうことも聞かなくなるくらい扱いの難しい子ですよ、ハハッ」
ゼクシオンは軽く笑い、本を収めた。シールドと獅子は消失した。
「はぁはぁ、まだ、まだ戦える・・・あたしは、負けられない!!」
「悪あがきを。よしてください、貴女のような生娘をいたぶる趣味はありません。勝敗はつきました。審判、判定をどうぞ」
「カシコマリマシタ。第二回戦勝者ゼクシ・・・
「あたしはまだ戦える!!!大天使の息吹エルシーキュア!これで傷は完治したわ。かかってきなさい!」
会場がざわつく。ゼクシオンは再び本を開き、
「・・・やれやれ、時計塔の亡霊デウスエクスマキナ。」
キィーーーーーーン。これは対象者の五感を完全支配する高度幻覚術だ。術中にかかると対象者は白と黒の空間に連れ去られファントムと呼ばれる亡霊に幾度と殺される夢を視る。死にたくても死ねない恐怖と絶望が無限に繰り返されるのだ。
「ぐっ」
バタン、リサは倒れこんだ。精神がどんなに強いものでもこの術にかかったら最後廃人と化すだろう。

「勝者ゼクシオン・ストゥラウス様デ〜〜〜〜〜ス!」

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