大人オリジナル小説

 アクアリウム。
日時: 2011/09/18 22:51
名前: 白兎





どうも、ハクトです(^^)

傍観者の主人公 伶がクラスのイジメに関わっていく話。

受験生なので更新が遅くなると思いますが、つたない文章を書いていきます。


荒らしトカ周り見えてない発言する奴は個人的には大好きだが
他の閲覧者様を不愉快にさせてはいけないので控えましょ。

応援から酷評まで、コメント受け付けてます(キリッ`・ω・)
 

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Re:  アクアリウム。 ( No.6 )
日時: 2011/09/02 23:35
名前: 白兎






伶が購買でみるくパンを買い終え、教室に戻ると
同じく買い終えたのだろう三浦がパンと代金を交換していた。

伶は最近は一人で行動することが多いが
昼ご飯くらいは流石に誰かと一緒に食べる。
それくらいのコミュニケーション能力は勿論あるし、話を合わせたりするのは得意だった。


「伶ちゃん! 一緒に食べよう!」
誰と食べるか思案していると、ちょうど声をかけられる。

「いいよ。どこで食べる?」
「ん〜、ココで良いんじゃない?」

クラスメイトの横井 実菜。
ふんわりとしたセミロングの髪に、くりくりと動く表情。
可愛い部類に入る女の子だった。


「じゃあ、実菜の席で食べよっ」
「うん。あ、古谷ー! イス借りるよ」

実菜の前の席を借りて、実菜の机にパンを広げた。

「実菜はお弁当なんだ?」
「うん、自分で作るの」
「すごい。女の子だね」


それからお弁当談議が始まり、楽しく会食をする。

しかし、次に開けられたドアによって、伶は口を、手を止めてしまう。



「みんな、おはよー」
「もう昼ですけどー」
「細かい事は気にしな〜い」
「細かくは無いと思うよー」


教室がすこし賑やかになる。
遅れてやってきたのは、クラスの中でも派手なグループだった。

伶は彼女らを一瞥して、また会話を始めた。
声はかけない。

伶も、この前まではあそこにいたのだが。



そのグループの吉沢 里沙は特に目立つタイプで、すこしヤバめの(不良的な)高校生の彼氏もいる。

そしてその里沙についている女子の内の一人、小坂 由紀は
伶の親友、だった。



それらは過去形であって、もう元に戻ることは無い。
覆水盆に返らず。
零れた水は、もう元には戻せない。
一度壊れた物は元に戻りはしないと、伶は考えていた。

良いんだ、別に。
里沙のグループにいなくなって、困るのはクラスの良いポジションでいられなくなることくらいだし。
ただ、由紀には。







「……三浦、何やってんの?」

里沙の、キツい声が響く。
誰でもそうだけど、三浦に対する態度はみんな冷たい。
突き放すような、尖った声音を話す。
多分、それはきっと私もだろう。



「パンの、お金を……」
三浦の視線は低い。
きっと、里沙が怖いんだろう。

「いや俺さ、頼んだは良いけど、今日サイフ忘れちって」
男子生徒が済まなそうな声を出す。

へえ、と里沙は頷いて、それから

「っていうかさ、三浦に払わせりゃ良くね?」

こんな提案をした。
伶は、ついに来たか、とひどく醒めたため息を漏らした。

亜耶は、目を点にしている。
嫌なのに、その言葉は亜耶の口から出て来なかった。



 

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